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第8回ネーム大賞読者審査結果報告

応募期間 :
2016年7月15日~ 2016年12月6日
応募総数 495票

『第8回ネーム大賞』読者投票結果

1位 5万円 D-030 ハツコイ 176票

2位 4万円 A-040 女将の綱取り 105票

3位 3万円 C-064 花魁金魚 22票

4位 2万円 B-053 個サルに行ってきます!! 18票

5位 1万円 D-065 呼吸だけじゃ生きていけない 12票

有効得票数495票でした!!

投票してくださいましたみなさま誠にありがとうございました。

 

ここで、ベストレビュワーに選ばれた5名のレビューを公開いたします。

 

■平 東子さま (B-078 畜生マンション306号室!!)

結婚8年目の羊の擬人化夫婦。
一瞬、「???」となりますが、絵や雰囲気が可愛く、小さな芸の細かさのひとつひとつが楽しくて、気が付けば読了してしまうというところに、作者さんの力量とセンスの良さを感じます。
漫画を読むとき、扉絵や冒頭シーンから、読者はすでに「これはホラー」「これはラブコメだな」と、物語の展開に筋書き(王道)を予想して(予想させて)、ストーリーを追っていくのが自然な流れになっていますが、『畜生…』は良くも悪くも予想の斜め上をいく展開。
先が読めないという部分で、戸惑う読者もいるかもしれませんが、言いかえれば王道に食傷気味な読者には、たまらない読後感でもあります。
そういう意味で、新井理恵の4コマ漫画『×ペケ』(1990〜1999年『別冊少女コミック』連載)を思い出しました。繋がりのない複数のメイン人物の日常をオムニバス形式で扱ったシュールな笑いの4コマでしたが、『畜生マンション306号室!!』もまた、筋書き(王道)を追わせるのではなく、こうした読ませ方に特化した作品として読者に定着さえすれば、あとは好きか嫌いかの問題でしかなく、好きな人にはやみつきになるユーモア感。この面白さはちょっと他にないです。

 

■湯屋 彦一さま  (B-081 野村とゴロー)
 
泣いてしまいました。傷口にそっと添えた手の暖かみみたいなものを感じる作品でした。絵も表情豊かで、もっとこの人の漫画が読みたいと思った。
この作者さんが描くと、なんだか4コマの枠外に、さらに大きな大きな世界が広がってるように感じる。
普段の暮らし。電車の中の乗客全員に帰る家や悩みがあって、どこかから晩御飯のシチューの香りがして、蟻や野良猫たちも生きてて、それぞれの視点で、今日はうまくやれなかったけど、月が綺麗だな。なんて空を見上げてる、その中の1人が野村で、野村の暮らしの前に4コマの枠を置いて描き写してきたようなお話に感じる。
そんなに描き込みが細かくないのに不思議でした。多分作者さんの"世界"の捉え方が元々こんな感じで丁寧で、それが自然に出てるんだろうなと思った。
少しわかりにくい部分もありましたが何回も読み返しました。優しくしてもらえたような気持ちになれるから…。
読み終えた余韻に浸りながら、ぼんやりと、人を思う気持ちが世界を支えてるのかな。そんなことを思った。宝物を分けてもらった気持ちになった、本当に面白かった、感動しました。1票入れておきます。
 
 

■おおき あきよさま (D-030 ハツコイ)
 
1話と2話でBLだと思いきや、3話で女の子が登場して、「あ、これ何処かに寄せずに完全にひとりの人間をそのまま描ききるつもりなんだ」とグッと来ました。
三十路の懐かしさをくすぐるような小ネタもたくさん挟みつつ、主人公というよりは周りのストーリーテラーたちに感情移入して切なくなったり、居たたまれなくなったり、ぼろっと泣けちゃったり、大吾ほんと愛おしいな!ってなったり、どの登場人物もとても魅力的でした。
まだ続きがありそうなので、どんな人生送る(あるいは送った)のかな、と次回を楽しみに待っています。
あ、主人公の元カレのお姉さんの「人生ってのは酔ったもん勝ちなの」ってセリフ、最高にソレ!!って思いました。本当にソレ。

 

■ 伊藤 依子さま  (D-073  runningman)
 
ネームだから、ラフに描いてあるのかと思ったら、結構きちんと描き込まれていて、ひとつひとつを流し読みさせないような丁寧さがある。
きっと、普段の作品もさらにきっちり描きこんでいるのかもしれない。この作品自体に愛を持って描いていることが伝わる作品だった。
出だしからドラマチックかつ、アクションの洋画を観ている様な感覚を覚える構成で、どんどん内容に引き込まれていった。
それぞれ傷をもった少年の純粋な相手を思い合う友情は、ある程度の大人から見てしまうとなんて向こう見ずで、稚拙なんだと思ってしまうが、最後まで読み終えた時には、自分の中にあった大人目線の枠を外してくれる作品だといういうことに気づいた。
この少年達は、今後のことなんてちっとも考えていないのだろう。
ただ、自分のために、かけがえのない人のために走ることしかあの時は考えていなかったのだろう。
その後どうすんの?と大人は考えがちだが、少年というものはそいういうものだろう。
そして、その後のことなんて、きっとどうでもいい。
マンガは、こうした自分の枠を外してくれるような世界を描いてくれるものであって欲しいし、それもありなんだ?!と思わせてくれるものであってほしいなと思う。絵のセンスが繊細で、オシャレ。時代に沿っている。
面白かったです。続きが読みたくなる作品でした。

 

■飯田 慧実さま  (E-049 Ghost Piano)
 
たくましく生き抜いていく人の姿に感動しました。 
ワンダとヘンリーの関係をピアノが紡いでいくのがロマンチックで素敵でした。
特に漫画の冒頭のシーンとラストのシーンが重なるところが時間を超越しているかのようで好きです。
成長した二人が再び出会って抱き合う場面も良かったです。
ピアノを演奏しているシーンが、まるで風景が浮かび上がってくるかのようで引きつけられました。
戦時中の苦労を乗り越えて成長していく二人に心が打たれました。
ワンダがヘンリーの演奏を聴いて泣く最後のシーンを見て、二人がこれまで乗り越えてきた苦労のことを思うと、私も泣きそうになりました。とても心に残った作品だったと思います。