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第6回ネーム大賞 Aチーム・
テキスト講評発表

Aチーム・テキスト講評(編集者・稲村 光信)

※Aチーム漫画家・佐藤秀峰はテキストでの講評ではなく、希望者のみの二コ生講評になります。アーカイブ動画は→こちら
評価詳細:★5段階評価(★⇒1、▲⇒0.5)
      • 放課後のアトリエ

        No.001

        放課後のアトリエ 61P

        ともにゃん

        【稲村 光信】評価:★★

        女の子が女の子を好きになっていく過程を描いた作品。61ページと結構長めに描かれているのだが、内容としてはかなり薄い。ネタとしても、目新しさはなくコ マ割りも単純。何にもない分、不思議とそれが作品の内容と相まって誠実で純粋な雰囲気にはなっているのだが、描かれているイベントや心理描写の量を考える なら、24ページ以内におさめて欲しい。どこを目標を置くかだが、まだまだ、「やっと、とりあえずネームを描きあげてみました」といった感じか。

      • 始まりと終わりの鐘

        No.002

        始まりと終わりの鐘 14P

        堀北一

        【稲村 光信】評価:★★

        漫画としてコマに割る必要があったのか、そこから悩んでしまう作品。題材はいわゆる“中二病”ど真ん中。自己のアイデンティティ、他者との繋がり方、いじめ に対して、漠然とした将来への不安…そのまんま、答もなく言葉で書かれているだけなので、なぜ漫画(ネーム)という表現方法を選択したのか。自分が描きた いこと、表現したいことにあった媒体はなんなのか、そこから考えなおしてみてもいいかもしれません。

      • おとなとこども

        No.003

        おとなとこども 8P

        なかつきほづみ

        【稲村 光信】評価:★★★

        起承転結でいえば、“結”の部分だけで構成されているような作品。個人的に大事だと思っている、著者としての観察眼はもってらっしゃるとは思うのですが、漫 画をより面白く魅せるための“演出”の部分がおろそかになっているように感じました。“起承転”までの盛り上げる“演出”の流れがあって、より“結”が生 きてくるもの。ベーシックにそのあたりを意識した作品作りをされてもいいのでは、と思いました。

      • ドラゴンベイル

        No.004

        ドラゴンベイル 45P

        浪速のライアン

        【稲村 光信】評価:★★▲

        選択したネタ、冒頭からの演出、全体的にとても古臭く感じてしまった。時代性をとらえる力、時代にあった演出を取り込んでいくことも能力だと思います。

      • 僕にくれたツバサは遠い君のくれたね サイドストーリーズ2

        No.005

        僕にくれたツバサは遠い君のくれたね サイドストーリーズ2 155P

        不多月由岐

        【稲村 光信】評価:★★▲

        なんだろう…全然、頭に入ってこないネームでした。描きたいことや雰囲気は理解できるのですが、ついて行けなくて置いてけぼりを受けた感じ。作者の頭の中には世界が出来上がっているのかもしれませんが、初めて読むほうには伝わってこない。一生懸命伝えようとしているポイントが、世界観を知らない人に対して説 明しなければならないポイントとズレてるのかな。初めて読む読者を意識して、独りよがりにならないように注意してみて欲しい。

      • メイドとシロクマ

        No.006

        メイドとシロクマ 49P

        #104

        【稲村 光信】評価:★★★★★

        面白かった! 画面構成もコマ運びも上手だなと感じました。庶民的な現実感の延長線上の近未来を無理なく描けているし、意外と重いテーマを持っていながら、軽く明るく見せることでギャップ生まれて、作品の“格”が上がっていると思う。ラストの展開も、単純な大団円ではなく、とっても好みでした。

      • アンビバレンツ

        No.007

        アンビバレンツ 29P

        橋田龍征

        【稲村 光信】評価:★★★▲

        とても丁寧に気を遣って描いてるのは感じたのですが、一コマ一コマの構図に変化をつけようとし過ぎて、逆にやや見づらくなっているように感じた。物語を構成する叙述トリックは、シンプルでベタなものなので安心して読めるのだが、それが作品に“上手にまとめた感”を与えてしまい小粒なイメージを作ってしまって いるようでもったいない気がした。丁寧さや細部への気の遣いかたはとても好感がもてるので、余計な感想を考えさせないパワーで押し切るような作品にもチャ レンジしてみてほしいな、と感じました。

      • 大いなる棘

        No.008

        大いなる棘 69P

        山本章一

        【稲村 光信】評価:★★★★▲

        田中圭一先生的な面白さと言おうか。個人的にはとても面白く読ませてもらいました。シュールなノリをアホな理屈と勢いで突き進むには、絵柄・構図・コマ運びのしっかりとした技術がなくては成り立たないので、かなり上手な方だなと思ったのですが、ギャグは1作品だけで作者の力量をはかるのが難しいので、もし僕 が担当だったら、もう3,4作品見てみたいと思いました。

      • ギョクロウ

        No.009

        ギョクロウ 32P

        画老だると

        【稲村 光信】評価:★★▲

        読み込み不足なのかもしれないが、物語がイマイチよくわからなかった。いろいろな見せ方の技法があるかとは思うが、伝えたいこと、見せたいことが正しく伝わらなければ意味がないので、まずどんな物語なのか分かりやすく伝える工夫をして欲しい。

      • 夢の終わる日、僕は

        No.010

        夢の終わる日、僕は 88P

        2等兵なずな

        【稲村 光信】評価:★★

        構図、コマ運び、どれも考えた物語にはめ込んだけにしか感じず、しらけた気持ちでセリフだけを追っかけてしまった。そのため“くさいセリフ”が余計恥ずかし く感じて、読むのがしんどかったです。作画もネームもデジタルで制作するのは悪いことではないが、“熱”を感じない分、何が描きたかったのか、何を見せた かったのか、どこをがんばったのかなどがまったく伝わってこないので、このネームに関してはデジタルの悪い面ばかりが目立った気がします。

      • リアリティ

        No.011

        リアリティ 25P

        間佑知

        【稲村 光信】評価:★★★

        昔、こんなAVを見たことがあるような…というくらい、既視感が止まらない作品。堂々と描けるエロ漫画を考えるとしたら、ほぼ100%の人が考えるネタではないだろうか。個人的に嫌いではないんですが、オリジナリティの少なさでこれくらいの評価で。感じか。

      • さとうとしお

        No.012

        さとうとしお 33P

        水野まどか

        【稲村 光信】評価:★★▲

        いわゆる“入れ替わりもの”の作品。立場が入れ替わる、男女が入れ替わる、動物と人間が入れ替わる、などなど様々な入れ替わりものがあるが、これは同姓同名 の人間が入れ替わる作品だが、立場が入れ替わる作品と言ってしまっても問題はないと思う。そういう意味では、ジャンルの出来上がった王道の物語作りなの で、やはり自分らしいオリジナリティ、時代にあったオリジナリティを出してほしかった。絵柄を大きな評価基準としていないネーム大賞においては、よりオリ ジナリティが大事になってくる。王道の作りでも、自分の視点、自分の経験を活かすことで自分らしさは表現できると思うので、日常の観察は大事にして欲し い。

      • 8Pマンガ:お題「雪」

        No.013

        8Pマンガ:お題「雪」 8P

        太田 今

        【稲村 光信】評価:★★★

        とっても雰囲気はある作品だが、8ページと短めで物語というよりは世界観の説明だけで終わってしまってる感じがして、物足りなさを感じた。16ページくらいで、ベタでもいいから、伝説についてや結婚した馴れ初めなどにまつわるショートストーリーにしてみてもよかったかと思いました。

      • エルソナ・シンドローム(ネーム版)

        No.014

        エルソナ・シンドローム(ネーム版) 154P

        左 紳之介

        【稲村 光信】評価:★★★★★

        完成度、高すぎです。世界観の設定が緻密にきちんとなされているので、素直に作品世界に浸れる。技術的にも高いので、すぐに商業誌の連載も検討できるレベル ではないだろうか。あえて言うなら、自分の出自、妹との関係、それを受けて復讐に動く動機となっていく過程、結構ページはとってあったりするのだが、描き 方がまだ弱く感じた。ここのところが三位一体となって物語を引っ張る動機となったらベストかな、と思いました。このあとの展開がどうなるのかも、とっても 楽しみです。意外な方向へも行きそうで、ぜひ読んでみたいです。元ネタかなんかはないですよね?

      • NEVER HAPPY ENDING

        No.015

        NEVER HAPPY ENDING 27P

        ゆカピ

        【稲村 光信】評価:★★★▲

        結婚式というイベントに際して、家族各々の事情や心のうちが明らかになっていく…映画でいうと、伊丹十三監督作品や周防正行監督作品の流れを汲むような、 ザ・読み切り作品です。素直に楽しく読めてラストでほろりとさせられ上手だと思います。でも、心に残る何かがあるかというとあまり感じられないので、違っ た形の作品も見てみたいと思いました。

      • Throw The Snow

        No.016

        Throw The Snow 39P

        RAIDORA

        【稲村 光信】評価:★★▲

        雰囲気があるので、何があるんだろうと最後まで読んでしまったのだが、何にもなかった…。ちょっと違う感性は感じるが、それをどう活かすかはまだ未知数。読 ませる“雰囲気”があるのはすごい武器なのに、ストーリーには起承転結も深みも味わいも面白みも足りないと思う。もったいないので、物語作りに力点を置い て描いた作品を見てみたい。

      • バカとスカ

        No.017

        バカとスカ 45P

        杜絵

        【稲村 光信】評価:★★

        無難なコマ運びで、読めることは読めるが、ありがちなネタと説得力に欠ける設定で物語に入っていけない。演出も古臭く感じてしまった。中盤以降、疲れてきた のか丁寧さに欠けてしまって展開も雑になってしまっている。でも、手書きにネームなので、描き手のテンションが見えてくるのは、編集としてはやりやすい な、と変な好感を持ってしまった。

      • 豪快刑事 第1話

        No.018

        豪快刑事 第1話 65P

        ERIERI

        【稲村 光信】評価:★★★▲

        随所に面白くなりそうな要素は感じる。女同士のバディものは、意外と作るのが難しいので、そういう意味ではこういうキャラ立ては正解かもしれない。だが、それ以前に物語の作りがおおざっぱで単調な構成なので、現段階の評価としてはこんなところか。将来性に期待します。

      • 訓練相手

        No.019

        訓練相手 6P

        玉屋かつき

        【稲村 光信】評価:★★▲

        星新一…? よくあるショートショートで、もう少しひねりが欲しかった。

      • ノールールラブ

        No.020

        ノールールラブ 20P

        秋桐やん

        【稲村 光信】評価:★★★★▲

        最後まで一気に、面白く読みました。いいテンションです。北条さんが、わりとあっさり負けてしまったのは残念。もう少し膨らませてもいいところだったかな、 と。最後の1ページも、誠也とくっついたところで、周囲に囃し立てられてるような高いテンションで終わってもよかったかな、と思いました。

      • カタナシフィッシャー

        No.021

        カタナシフィッシャー 34P

        星村定之

        【稲村 光信】評価:★★★▲

        釣り×家族物語。面白い視点の作品だとは思った。釣りに寄った作品は結構あるのかもしれないが、家族物語に釣りが絡むというのは少ないのではないか。その分、主人公の行動の動機としては苦しい気はしたが。ベーシックな技術力とチャレンジ気持ちを評価します。

      • こけてぃっしゅ・ドールズ

        No.022

        こけてぃっしゅ・ドールズ 28P

        三沢左右

        【稲村 光信】評価:★★★★

        手練れのネームだな、と感じました。ツボも心得ているので、こういう方はつねに70点以上の作品をあげると思います。今回も、“能”のお面じゃないですが、無表情の中に表情を見出す面白さはベテラン作家さんの遊び方ですね。ただ、まとめるのが上手すぎて、上手い人ばかりが集まる商業誌の中に入ると、目立たなくなってしまかもしれません。また、“熱”を感じるタイプの作品ではないので、読者の心に残らない可能性も感じます。ここまでくると、目立つことを考えた作品作りを意識してもいいかもしれません。

      • 無顔の男

        No.023

        無顔の男 56P

        トマトの蔕(へた)

        【稲村 光信】評価:★★

        パッチワークのように、いろいろな作品や表現の寄せ集めで、まったく面白さを感じなかった。きっと絵はうまい方なんだろうなと思うし、描きなれた方なのだろうなと思われるのだが、本人が何を考えて描いているのかが気になる。描く内容を決められてるわけでもない状態で、本当にこの作品を描きたかったのだろうか。

      • ほんの小さな大冒険

        No.024

        ほんの小さな大冒険 136P

        鼻毛

        【稲村 光信】評価:★★★★★

        読んで得したと思える作品。現代の西岸良平先生と言ったら言い過ぎかもしれないが、こういう作品をきちんと描けることを評価したい。普遍的なテーマを扱うことは楽じゃないかもしれませんが、この路線でがんばっていってもらいたいです。よかったです。

      • 侠客の人

        No.025

        侠客の人 49P

        尾山剛彦

        【稲村 光信】評価:★★★★

        不覚にも涙が出てしまいました。やくざものは特に好きというわけではないが、ファミリーという、信じるにたるもののために筋を貫き通す物語は好感がもてました。ブレてない話作りなので、ストレートに感動が伝わってきた。肝心の冒頭部分がややわかりづらいのと、ハヤト(父親)との関係性も冒頭でもう少し描いておいてもよかったかもしれない。呼び方をたしなめられているシーンだけでは伝わりきらないかもしれないと思いました。

      • リンゴォ

        No.026

        リンゴォ 41P

        ゴヤ十字6

        【稲村 光信】評価:★★★★

        近年、流行のソリッド・シチュエーション・スリラーになるのかな。この先どうなるのだろうと、ページをめくるのが楽しみな作品でした。理屈ではなく、人間の心理の動きだけで緊張感を保たせる“間”の使い方が上手だなと感じました。ラストは、真っ白な世界になぜ来ることになったのか、誰が仕組んだことなのか、そこに関わるどんでん返しの結末があったら傑作の域なんでしょうが、求めすぎですかね。

      • KETTOU(けっとう)

        No.027

        KETTOU(けっとう) 32P

        西山 田

        【稲村 光信】評価:★★★▲

        近未来の大相撲というテーマは面白いと思いました。血統や日本人としてのアイデンティティ、強さとは?、などなど上手に料理すればテーマも深まり、いい作品になる素材だとは思うのですが、今作では、そこまで踏み込めてはいない。読み切り作品として“決闘”にしぼって描くことは悪くないが、読者はその世界観も登場人物たちのキャラも、唐突すぎてついていけないのではないかと思う。50年ぶりの日本人横綱を目指す主人公の、物語を通しての動機があまりにも弱くて、戦いの盛り上がりがイマイチになってしまっているようにも思います。お互いに背負うもの、引けぬ自分なりの哲学を持っているもの同士がぶつかり合うから、決闘は盛り上がるもの。同じテーマで整理し直して描いてみても面白いかと思います。

      • アイリス2314

        No.028

        アイリス2314 38P

        山野 木世美

        【稲村 光信】評価:★★★

        お話としては理解できるのだが、ありがちな世界観と展開なので、ワクワクすることもなく、スーっと読んでしまった。ファンタジーやSF作品は、新しいアイデアか自分なりの切り口をもってのぞまないと、可もなく不可もなくという一番辛いことになってしまうと思うので、“らしさ”を出していって欲しいと思います。

      • Spochanやりませんかっ

        No.029

        Spochanやりませんかっ 38P

        松川ロビ

        【稲村 光信】評価:★★★★

        スポーツ漫画の王道的な描き方で、それなりにキャラも立っていて、すごく漫画を描きなれている印象。マイナースポーツを描くところも、商業誌の読み切り作品の常套手段的な感じがしました。ちゃんと面白いとは思ったのですが、あざとくも感じてしまい、自分自身をプロデュースすることを考えたときに、こういう綺麗に外側を過不足なくラッピングされた作品を描くことが得策なのかどうか…と、ある一定以上の力をお持ちな方だけに思ってしまいました。本作も、剣道や他のメジャースポーツではなくスポーツチャンバラを選んだ理由や、主人公がなぜそんなに好きになったのか、作品の根底にある”動機”の部分が弱いので、まとまっているのだけど重みがない。特異なキャラを出しても、弾けきらせられないのも根底が定まっていないから加減が出てしまう。人気が出る作品、連載になるような作品にしていくのであれば、外側からではなく、内側の部分を煮詰めて青臭くてもいいので、ある種の勢いをもった作品作りを意識したほうがいいのではないか。

      • 羊は狼がいなくても生きていけるけど

        No.030

        羊は狼がいなくても生きていけるけど 28P

        鹿輔

        【稲村 光信】評価:★★★★

        舞台劇BLというか、”雰囲気”はある作品。面白く読めたが、物語の起伏や場面転換などが少なく、語りで伝えてしまっているのでやや物足りない感じも。

  • No.031

    ミッドナイト清純同性交遊 9P

    合間妹子

    【稲村 光信】評価:★★★★

    なんかよかった。「あ~、こんなこともあるかな」って、ちょっとクスっとしたので。いろいろ、理屈をつけてみようかと思ったけど”衝動”に理屈をつけても無駄ですよね。

  • No.032

    勝ち犬のうた 44P

    かわのゆうき

    【稲村 光信】評価:★★★★★

    圧倒的な熱量、人物の切り取り方、表現したいことを見せるための技術と工夫、個人的にも好きなネタなので文句なく引き込まれていきました。心に残る読み切り作品になるネームだと思いました。

  • No.033

    シスター・コンプレックス 31P

    高谷正弘

    【稲村 光信】評価:★★★★▲

    構図、コマ運び、絵柄、なんの問題もなく丁寧で安定感抜群なのですが、なぜこのネタを描こうと思われたのかが不思議に感じました。ギャグなのかエロなのか…ジャンルでくくることはナンセンスかも知れませんが中途半端な印象を受けました。

  • No.034

    グクアが飲みたい 63P

    おのた

    【稲村 光信】評価:★★▲

    一生懸命描いているのは伝わってくるが、RPGのようにヒントが出て冒険に出て解決して、まだ次のミッションが来て…と、ひたすら単調になってしまって途中から読むのがつらくなってくる。その単調な繰り返しを逆手にとって遊べればいいのだろうが、構図、コマ割りも状況説明的に単調に進むので、刺激がなく退屈してしまった。“省く”こと、そして読み手を飽きさせない工夫を意識してみて欲しい。

  • No.035

    潮騒サイダー 24P

    毬井

    【稲村 光信】評価:★★▲

    これは、運が悪かったと思ってもらってもいいのですが、僕の感受性では共感できなかったので、物語の“味わい“の部分もあろうかと思うのですが、そういった部分も感じることができませんでした。また、描きやすい角度の絵が多く構図が単調なので見辛く、目の止まるコマもないので見せ場もないまま終わってしまった感じがしました。

  • No.036

    お別れの花 13P

    ドッグサン

    【稲村 光信】評価:★★★

    随所にクスっとさせられるところがあったのだが、ラストのオチを含めて、全体を通してもう少し、一工夫があってもよかったように思いました。

  • No.037

    なのにあなたは荒野に行くの? 20P

    川野久太郎

    【稲村 光信】評価:★★▲

    ギャグ漫画としては、お約束の展開ではあるのでオチの予測がつきやす過ぎる気がします。ここは頑張ってもう一ひねりを絞り出さねばならないところではないだろうか。この手の作品は、技術などの前にその一点のかかっていると思う。

  • No.038

    いのちをくらう 40P

    赤毛のナン

    【稲村 光信】評価:★★

    「いのちをいただく」という感謝、尊厳、生きることの厳しさを教える重要なテーマであ
    るはずなのに、そのテーマの使い方があざとく、チープに感じてしまった。それは、ありきたりな言葉ですべて言葉にしてしまい、物語に何のひねりも工夫もないからであろう。ドラマ性もないこの内容であれば、漫画作品として表現することもなかったのではないか。

  • No.039

    ヒロイック・ヒロイ 22P

    tomoyon

    【稲村 光信】評価:★★

    巻き込まれ型ヒーローのわりには、不条理感も勢いも足りない。主人公がまったくどんな人間か分からないので、巻き込まれていっても面白みが伝わってこない。ギャグだとしても、もう少しどうしたら面白くなるかを考えてからネームに起こしてみて欲しい。

  • No.040

    永峰希子という女 40P

    ヤマモトヨウコ

    【稲村 光信】評価:★★★

    年上で、ちょっとやんちゃなお姉さんとの恋物語。ちょっぴりキュンとしました。個人的には好きな路線ではありますが、大学、高校とそれぞれの登場人物たちの生活圏の情報などを、冒頭部分でもう少し整理してみせてくれると読みやすかったかなと感じたのと、やはり、永峰先輩が何故やさぐれてしまったのか、そして、それを主人公が解きほぐしてあげることはできなかったのか、現実ではこんなもんで理屈などないのかもしれないが、物語としてはその辺を描いて欲しかった。ただの“させ子”に、なんで主人公があんなに夢中になっているのか、そこの動機の弱さが大きな問題です。

  • No.041

    チェンジザロウル 67P

    おのた

    【稲村 光信】評価:★★★★

    25年前の同人誌のノリで古臭く感じる。どこまでいっても、出来上がった世界観を借りての話作りなので、この内容であればページ数は半分くらいまでしぼってネームにしないと飽きてしまうと思う。パロディがわかる年齢層には子どもっぽ過ぎるので、読者層がとっても狭い作品になってしまうので、そうならない作品作りを意識したほうがよいと思う。

  • No.042

    オキナワメモリーズ 42P

    佐藤ダイン

    【稲村 光信】評価:★★★★

    しぐさ、心の動きなど、人物の切り取り方が上手で、決めゴマも効果的に入りハッタリも
    効いていて、漫画としてとても完成されているのではないでしょうか。ただ、上手でソツ
    が無さすぎてフックが足りない気も…

  • No.043

    レッドシー 24P

    手袋

    【稲村 光信】評価:★★★★▲

    ウラ臓器移植のパーツ屋は面白い設定だし、隠れ蓑となっているのがレストランというの
    もかっこいいと思いました。主人公が非日常の世界へ入っていく“動機”もすんなり入っ
    てはいけて上手いなと感じました。ラストにも関わってきますが、できたら主人公の女の
    子は、悪いことながらも大義をもって少しでも前向きにパーツ屋をやり始めるような流れ
    にもっていけたほうがよかったかな、とは思いました。

  • No.044

    宇宙くん 40P

    けめちゃん

    【稲村 光信】評価:★★★★▲

    素直に面白く読ませていただきました。『ガリバー旅行記』ではないですが、子どもの視点を借りた風刺漫画としての一面も面白かったのですが、強みは純粋に大人ぶった子どもが可愛く描けていることだと思います。しっかりした題材、技術に加えて魅力的なキャラクターがあれば、好感を持たれるのは必然なのだろう。

  • No.045

    少年よ大志を抱け! 10P

    石真 一

    【稲村 光信】評価:★★★▲

    漫才漫画というわけではないが、二人の心地よい掛け合いだけで展開されるギャグは安定感があって面白かったです。『アフロ田中』シリーズの、のりつけ雅春先生のフォロワー的なテイストは強く感じてしまいましたが、ネームは素直によかったと思います。あとは、オリジナルの表現、魅せ方をどう作っていくかが課題になるかもしれませんね。

  • No.046

    誰かの幸せ 14P

    miso

    【稲村 光信】評価:★★★

    話の発想はいいかなと思いました。14ページと比較的コンパクトにまとめているので、その骨格はよく見えたのですが、面白く魅せるための演出、わかりやすくするための構成としては、あと一歩足りないと感じました。24ページ程度で、この作品を描き直したみたときに登場人物たちをどう魅力的に肉付けできるかが課題になってくるかと感じました。

  • No.047

    ゴールドウルフ 57P

    原案:阿久津圭 漫画:雷希

    【稲村 光信】評価:★★★

    オリジナリティのある設定でいいと思うのですが、逆にキャラクターや演出がステレオタ
    イプというか、既視感のある描き方なので今一歩、作品に同調できなかったです。悪い奴
    はこんな感じ、戦闘シーンはこんな感じといった具合で、そのシーンに対する必然性をあ
    まり感じない描き方というか、キャラがこなれていないように思いました。特に、お母さ
    んのキャラなどは、物語の骨子を伝えたり、世界観を伝えるには上手に使っていった方が
    得なキャラだと思うのですが、ページ数を気にし過ぎたのか、ただのサイコキャラで通し
    て起承転結をつけるための道具になってしまっているように感じました。

  • No.048

    てんぐ子 8P×3(24P)

    仮面凸

    【稲村 光信】評価:★★★

    不思議な魅力のある作品でした。設定やタイトルからのイメージでいると、出オチの一発
    芸的な雰囲気で、正直そんなに期待していなかったのですが、差別問題を根底に据えなが
    らやたらとギター(音楽?)にこだわる押しの強い展開と、妙にほっこりとさせられるラ
    ストは、バラバラながらも新しい読み味を生み出している感じを受けました。ただ、意外
    と説明臭いセリフが多いのが残念。もっと自然に世界観を見せたほうが、この作品は良く
    なるように思います。

  • No.049

    木の家・百年住宅 28P

    オヌマヨシテル

    【稲村 光信】評価:★★★★

    SF(少し不思議)なお話。鉄拳のパラパラ漫画じゃないですが、ある種鉄板のネタで万人に好感触で迎えられるのではないでしょうか。22ページと程よいページ数に収められて、テンポもよく手練れた感じがしました。ただ、ネタから生まれる展開が素直すぎて、オリジナリティやインパクトといったものが薄く感じました。上手にまとめ過ぎかも!?

  • No.050

    マスカレイド 26P

    GTR

    【稲村 光信】評価:★★★

    映画や他の漫画作品の格好良さげなシーンの羅列でネームが構成されている印象。設定やシーンが先行してしまっていて、物語を理解するのが難しい。キャラ表や設定集を見せて説明しながら読者に読んでもらうわけではないので、今回のような作品を初見の読者に評価を求めるのであれば、もっとページが長くなろうと、わかりやすく世界観をきちんと伝えられるようにするべきだと思いました。