D-001
裏返しの その、 33P
【ピョコタン】
55点
読みづらすぎる!とにかくもっと読者を意識してほしい。 フキダシのセリフが誰が言ってるものなのかサッパリわからない。 ストーリー以前の問題。プロのマンガ手法を表面上だけ見て マネて描いているからこういうことになる。 プロはしっかり読者を意識して、綿密な計算で フキダシを配置してるからこそ読める。 そういうレベルに達してないうちは、とりあえず 全てのフキダシを誰が喋ってるかわかるようにトゲつけて。 トゲ無しのフキダシは高度なスキルが必要なんで、 多用するならそれ相応のレベルを身に付けてからにして。 トゲつけを意識するだけで読みやすさは大きく変わると思う。 読者のことを考えるならカッコツケ表現より読みやすさを。
【渋谷祐介】
言葉を丁寧に選んで書かれているのが好印象で、読みやすかったです。ただ、この手の、己の表現に行き詰った人(作者自身であることが大半ですが)を主人公にした作品はありがちで、よくある内容の域を脱していなかったので、物足りなさを感じました。
D-002
制作家庭 42P
【ピョコタン】
65点
最初に朋宮シーンを見せてから急に実のシーンになるのが 効果的ではなくてややこしい。読者が戸惑うだけの見せ方。 主役が朋宮なのか実なのかをハッキリさせて、どちらかの 視点だけでストーリーを進行させた方がいいと思う。 「岩淵」も「歪んだ友達」も主要キャラでもないのに 大きな扱いで出すぎていて、ストーリーのノイズになってる。 読切作品なんだからキャラを絞って、誰が主役か、 何を描きたいのかハッキリさせてから描いてほしい。 今回の話であれば、実と朋宮とパパの3人だけで十分。 その3人の関係や気持ちを掘り下げて描いた方がいい。 なんだかキャラ全員が作者都合で動いてるような印象を受けた。 あと最後もよく意味が分からなかった。
【渋谷祐介】
世界観がわかりづらく、読みづらいのが難でした。全体として何を描きたいのか、それをどう表現すればうまく(おもしろく)伝えられるのかということを、もう少し考える必要があると思います。それと、細かいことですが、ネームの文字が小さくて読むのに苦労しました。単純にそれだけでも読みづらくてマイナスになってしまいますので、「相手がどうすれば読みやすいのか」ということにもっと意識を使うべきではないでしょうか。
D-003
白城 56P
【ピョコタン】
35点
粗いネーム状態というのを差し引いたとしても 何が描きたいのか全然わからない。読み進めるのが苦痛。 読者を全く意識していない。世界観を構築するためだか なんだか知らないけど、難しい言葉を乱発すればカッコイイと 思ってるような印象も受ける。ただ不親切なだけ。 一応ストーリーも理解しようと努力したけど、理解しても 単調で見せ場も伝えたいことも何も無くてつまらない。 架空の世界や設定を作ることだけしか考えてなくて、 それをマンガに書き起こしただけで満足している感じ。 伝えたいストーリーを作り込むという意識を持ってほしい。
【渋谷祐介】
こちらも同じで、自分の頭の中にある物語をただ書き連ねてしまっている印象で、内容がなかなか頭に入って来ませんでした…。内容どうこうというよりも、どういう表現をすれば読者は食いついてくれるのかということを研究すべきかと思います。
D-004
窓際のコスモス 21P
【ピョコタン】
70点
スムーズに読み進められた。 マンガを描く能力がしっかりしているからだと思った。 タイトルとオチの意図がよくわからなかった。 何か深い意図があるのかもしれないけど伝わらなかった。 テーマもロボットに心が生まれるというよくある話なので、 パンチ不足かも?読者のぼくの心は動かせなかった感じ。 かわいいキャラや田舎の風景とか、完成原稿を見れば また印象も変わってくるのかもしれない。
【渋谷祐介】
やろうとしていることは伝わるのですが、言葉で片づけてしまっているのが惜しいですね。なるべくセリフを減らし、伝えたいことをシーンで見せることができればもっと良くなると思います。また、ロボットに心を持たせるというのも、ありがちな内容ではあるので、オチを含めてもう少しひねって欲しかったです。
D-005
ブレイガール 25P
【ピョコタン】
70点
かわいい女の子を描き慣れてると思った。 でも内容がサッパリ頭に入ってこなかった。 終始何が起こってるのかがよくわからない。 ぼくみたいな人間にもわかるように もっともっとハードルを下げて読者に優しい漫画を 描いてほしい。歴史のこともよくわかんないんで、 幕末の登場人物がみんなが知ってる前提で 登場してても全然ピンとこない。
【渋谷祐介】
結局、何を描きたかったのかがよくわからなかったので、評価がしづらいです……。
D-006
トキ 41P
【ピョコタン】
95点
素晴らしい。感動しました。 産婆の仕事を通じて命の大切さが伝わってきた。 トキの境遇も産婆の仕事もストーリー進行に沿って スムーズに読者に伝えられていて、心に響いた。 細かいところまで調べ上げられていて、それを自然に 漫画の中に入れ込んでいくテクニックも素晴らしい。 こういう漫画に出会えるとネーム大賞の審査員を やっていてよかったなあと思います。
【渋谷祐介】
取材をしたことをうまく漫画に落とし込んでいて、おもしろかったです。どこかの雑誌に読み切りで載っていてもおかしくないレベルだと思いました。ただ、ネームが多すぎるので、もっとブラッシュアップできると思います。
D-007
足音 59P
【ピョコタン】
60点
まったく意味が分からない。読切マンガとして成立してない。 最後まで読んでも何の説明も無く、物語の途中だけを かいつまんで見せられた感じ。しかも見せ方が不親切で わかりづらい表現ばかりなのでストレスがたまる。 例えば登場人物の名前にしても主要キャラの似たような オッサン2人に「シゲル」と「ケヅル」という似たような 名前を付けてる時点でもう不親切だしダメ。 結局ここがどういう世界で、なんでロボット乗ってるかとか 登場人物がどういう境遇なのか、女は何者なのか、 謎が謎のまま全部読んでも何も解決せずそのまま終わるだけ。
【渋谷祐介】
ヒーローものとしてはいたって普通で、目新しさがありませんでした。
D-008
フリッカガール 34P
【ピョコタン】
80点
楽しくスムーズに読み進められた。 フキダシの文字も意図的に大きくなっていて スルスルと読みやすい。途中で1度も詰まることなく 最後まで読み進んでストーリーを楽しめた。 これは読切マンガとして大事なことだと思った。
【渋谷祐介】
物語はできているのですが、主人公の男の子の、死んだ女の子への思いが冒頭から特にないので、最後の良い場面もあまり活きていない感じがしました。基本は主人公目線で読んで行く訳ですので、もう少し感情移入できるように男の心情を描ければ、もっと良くなると思います。
D-009
~これであなたも失敗しない!?~ファミリーサンドのレシピ本 18P
【ピョコタン】
65点
テーマとネタはいいんだけど、それをマンガにする時に 独特な表現が多くて全体的にゴチャゴチャしすぎて わかりにくくて読みにくかった。特に冒頭に要素を 詰め込みすぎてる。ついていけない。もうちょっと丁寧に 順を追って主人公が誰なのかから読者に伝えていった方が まだよかったんじゃないかと思った。 16ページの読切マンガにしては 登場人物やエピソードが多すぎるのかも。
【渋谷祐介】
ウマそうな絵ではありますが、読んであまり良い気分にはなりませんでした。
D-010
二人の絆は半径400km 35P
【ピョコタン】
80点
ムチャクチャな設定だけど、そこそこ違和感無く うまくストーリーを進行できていてよかった。 スムーズに楽しく読めた。ラストもう1歩踏み込んだ 感動的な兄と妹の泣けるエピソードがあったり、 リングの外し方も力技以外のなにか読者が ビックリするようなアイデアがあったら もっと心に響く漫画になった気がする。
【渋谷祐介】
設定はおもしろかったのですが、意外とあっさりリングが外れてしまったのだなと思ってしまいました。兄妹の物語自体はしっかり描けてはいますが特別ひねったものでもないので、どこかにもう1つ、こだわりが出せれば、作品自体のクオリティも上がるのではないでしょうか。
D-011
ファンブラー・ミルミ 32P
【ピョコタン】
70点
ところどころわかりにくい表現があったり、パートナーの男のキャラクターにブレがあるような気がして戸惑う部分があったけど、それなりに楽しく読み進められた。
なぜ主人公の女がパートナーの男と組んでるのか理由がわかるようなエピソードがあったらよかったかも?
【渋谷祐介】
ファンタジーものを好きなように描いてしまうと、なかなかわかりづらいですね……。物語に入っていけませんでした。
D-012
舞台のそでにいる瞬間 26P
【ピョコタン】
75点
なんとなくマンガのところどころから女子高の空気感が伝わってきてよかった。
宝塚っぽい感じ。
【渋谷祐介】
なかなか評価に困る作品なのですが、途中から展開が読めてしまったのと、世界観が古いせいなのか、あまり物語に入りこめませんでした。
D-013
イムの虫籠 35P
【ピョコタン】
80点
わりと王道な少年漫画の描き方に忠実に描かれた漫画という印象を受けた。虫継飼いという設定も、ロカと夕也の関係性やキャラクターもキッチリまとめられていると思った。王道のフォーマットから抜けきれていない物足りない部分もあるように感じた。
【渋谷祐介】
画面構成やコマ割にとてもセンスを感じます。内容が追い付けば……という感じで、惜しかったです。
D-014
大ちゃん、あのね。 40P
【ピョコタン】
75点
楽しく読めたけど「出オチ」感があった。犬の見た目がイケメンという設定を面白がってほしいんだろうけど、犬がイケメンである必要性がほとんど無くて、設定を十分に活かしきれていないように感じた。
特に1話目はイケメンじゃなくて普通の犬でも成立しちゃう。イケメンと犬のギャップの違和感を面白く見せられるようなストーリー作りができればもっと良くなると思った。
やっぱり大ちゃんをイケメンとして見ている役と犬として見ている役を明確にして、その2役を絡ませるのが必須のような気がする。
【渋谷祐介】
犬を擬人化したことがあまり意味がないように感じてしまいました。
D-015
柔道家 仁木征輝物語 29P
【ピョコタン】
75点
実在する柔道家の紹介マンガなのかなあ?
淡々と時間軸どおりに丁寧に描かれている。
なので特に大きく盛り上がるシーンや驚きなども無く、漫画としての面白味には欠けるけど、こういう人がいるということはよくわかった。
【渋谷祐介】
個人的にはこういう作品は好きで、楽しく読めたのですが、人(読者)をかなり選びますね。なぜこれをネーム大賞に応募されたのかが気になります。
D-016
海はつなぐ 54P
【ピョコタン】
85点
スルスルと楽しく読めた。
細かく考えていくとストーリーに強引なところがあったりツッコミどころも多いような気がするけど、そういうのも気にならないくらいに没入して54ページをスルスル読み進められたのが良かった。
マンガの見せ方がうまいなあと思った。
【渋谷祐介】
心温まる良い作品ですね。途中から先が読めてしまうのが少し残念です。全体の構成や、キャラ(特に夫)にもう少し深みを出せれば、もっと良くなるのではと思います。
D-017
鋼鉄パンチャー 38P
【ピョコタン】
70点
ところどころ読みにくい。読んでて詰まる部分があった。
特にページの切り替えの部分。シーンが唐突に飛んだような気がして、前のページを見返すことが何度かあった。
構図と、セリフのつながりと、キャラクターの位置関係が少しわかりにくいところがあるのかもしれない。
ストーリーもわりとありがちな感じ。
【渋谷祐介】
内容が浅いという言葉以外なかなか思いつかないです……。
D-018
うさびと物語 18P
【ピョコタン】
35点
かなり厳しい。読む気が起こらない。
2ページ目を見ただけで文字の多さと内容の無さにウンザリ。
無駄が多すぎる。漫画として構成ができてない。ストーリーも全く完結してない。見せ場も無い。思いつき進行。修正すべき部分は山ほどあるけど、まず最初に文字の数を1/5にするところから。とにかく無駄を極限まで減らすことを意識して。
【渋谷祐介】
きっちりギャグを細かく入れているというのは良いのですが、肝心のギャグの精度がもう一つというのが全てではないでしょうか。
D-019
地域密着!!パブリック☆レンジャー 40P
【ピョコタン】
60点
コマ割りがヘタ。フキダシの位置も微妙。
読む順番がわかりにくく、それがストレスになり、ストーリーに集中できない。
文字も多く、内容を詰め込みすぎてる印象。ストーリーも特に目新しさは無いように感じた。読者のことを強く意識して、読みやすい漫画を心がけてほしい。
【渋谷祐介】
冒頭からネームが多すぎて、「設定を読まされている感」がすごいです。どうすれば人は興味を持って読んでくれるのか、ということを研究しましょう。どの辺を楽しむ漫画なのかも、いまいち伝わって来ませんでした。
D-020
山内くん 33P
【ピョコタン】
75点
山内くんとメガネ女子と先生の微妙な関係性を水やり当番を通してうまくかけていると思った。会話メインでの進行で、きれいにまとまっていてスルリと楽しく読めた。内容はゲスい部分もあるけど。
【渋谷祐介】
山内くん、いいヤツですね。とても切なくなりました。花で始まり、花で締める。これも全体の作風とマッチしていて、効果的で良かったです。ワードセンスも素晴らしいので、もっといろいろな作品にトライしてみて欲しいです。Dチームの中で印象に残った作品の一つです。
D-021
WWW(ワンダフル若ワイフ) 11P
【ピョコタン】
65点
シンプルな線とわかりやすい構図で読みやすかった。まあでもこれよくある詐欺の手口だよね。劇場型だっけ?詐欺の手法を紹介してるだけで
あんまり主人公のキャラクター性とかが出てなかった。
【渋谷祐介】
(※閲覧できないため講評はありません)
D-022
超高性能メイドロボ 50P
【ピョコタン】
90点
いい話だった。読みやすかった。
ストーリーがちゃんとクライマックスに向けて盛り上がっていく感じもとてもよかった。物語のまとめ方も見せ方も上手だなーと思った。
【渋谷祐介】
オチも含めてしっかり描けていると思うのですが、どうもこの手の「ロボットに人格が宿る」系の話はデジャブ感が否めません。よくある題材で描く時は、表現や構成、展開、オチなどでオリジナリティを出さなければいけないということがわかる作品です。
D-023
超能力惑星Z 8P
【ピョコタン】
65点
このイカレた独特の世界観は好きだけど、まだやっぱり基本的な技術面が足りてないと思う。
そのコマがどういう状況になってて誰が誰なのかわかりにくいシーンが多くてスムーズに読めない。キャラの描き分けや位置関係、構図など。
読者を意識してできるだけ戸惑わせないように、わかりやすくなればもっと面白く感じると思う。
【渋谷祐介】
何を描きたいのかが、よくわかりませんでした。
D-024
泥棒彼氏 7P
【ピョコタン】
65点
泥棒に恋した被害者という設定はいいと思う。でもちょっと展開が早すぎる気がする。4コマの1ネタ1ネタの間で時間経過しすぎてて2人の関係性も変わっててついていけない感じ。もうちょっと泥棒と被害者のシチュエーションでしっかりネタを練ってまとめた方が良かったかも。
【渋谷祐介】
さすがに設定に無理がありすぎるのと、一つ一つのネタが弱く、笑いにはつながりませんでした。
D-025
君がアイドルになるまでの物語 58P
【ピョコタン】
90点
ARアイドルという題材が面白い。そのワンアイデアをうまくストーリーにまとめて
見せる技術も素晴らしいと思った。設定にリアリティがあるのもよかった。
【渋谷祐介】
おもしろかったです、良くできた話だと思います。今の世の中を見つめ、それを物語に昇華できているのがすばらしいです。主人公のバックボーンをもう少し入れられたら、より感情移入できたかもしれません。
D-026
空気の事情 10P
【ピョコタン】
70点
なんだなんだ?どうなるんだ?と、期待を持ちつつスムーズに読めた。
でもオチが全然しっくりこなかった。よく意味が分からない。考えてもわからない。ここでバシっとオチを決めて、これまでの流れがきれいに解決すれば、いい漫画だったのになあ。
【渋谷祐介】
オチが何回読んでもよくわかりませんでした。何を描きたかったのでしょうか?構図や表現に才能を感じる方なので、奇をてらったものでなく、本当に自分が描きたいものを直球勝負で描いてみて欲しいですね。
D-027
ダブルナイト 31P
【ピョコタン】
70点
よくあるファンタジーものの漫画といった印象で設定にもストーリーにも新鮮味を感じなかった。全てのシーンに既視感があるような感じ。
読み進めづらいところもあって、少しページを戻ったりしながら読んだ。冒頭に見せ場シーンを持ってきて読者をひきつけるというよくある手法も時間軸が紛らわしくなっただけで効果的とは思えなかった。
【渋谷祐介】
ご自分の中では世界観ができあがっているのでしょうが、読者からすると、いちいち設定を考えながら読まなければいけないので、その時点でアウトだと思います。コマも割りすぎで、一つの吹き出しの中の文字数も多く、非常に読みづらいです。内容云々の前に、どうしたら読者が興味を持って読んでくれるかということを研究しましょう。
D-028
編集さんと俺 44P
【ピョコタン】
80点
漫画家あるある的な話かと思いきやどんどんエスカレートしてワケのわからない展開になっていくところが面白かった。
少し粗すぎてわかりにくい部分もあったけど、一応最後まで楽しく読めた。
【渋谷祐介】
内輪ネタの域を出ないですね。誰に向けて描かれた作品なのでしょう?読者あっての漫画なので、それは常に意識しましょう。
D-029
バスあり〼 28P
【ピョコタン】
90点
絵がきれいで、読みやすくて、ストーリーもシンプルながら心に響いて、とても良い漫画だと思った。
【渋谷祐介】
予定調和的に話が進むのと、父親のキャラクターの掘り下げがもう一つなのが気になります。また、設定の説明のために使っているページが多いので、その辺を読ませる工夫ができれば作品のレベルも上がると思います。
D-030
村に伝わるわらべ唄になぞらえて殺人事件を起こした人の取り調べ 33P
【ピョコタン】
75点
くだらなくて面白かった。
どうなぞらえたのかがわかりにくかったので、できればわかりやすく知りたかった。歌詞を最初に見せて、それをなぞらえた死に方も笑いに結び付けてほしかったというか。あとちょっと全体的にテキストが詰め込まれすぎな印象を受けた。もう少しシンプルだとよかった。
【渋谷祐介】
くすっと笑える感じは良いのですが、オチが甘いせいか全体としてのおもしろさに欠けました。主人公のこだわる部分がマニアックすぎて、共感しづらいかもしれないですね。
D-031
神を超える過程 18P
【ピョコタン】
75点
どうなるかわくわくしながら読み進めてたけど、16ページから一気に尻すぼみで終わった印象。この2人の感じは悪く無いと思う。32ページくらい使って会話のやりとりメインでも徐々にバカが露呈していく感じとか、もっと面白く展開できたように思える。もったいない。
【渋谷祐介】
なかなか人に共感してもらいづらい内容ですね。周囲の友人知人にネームを見せて、意見を聞いてみてはどうでしょうか。
D-032
今日も今日とてガルシアと 56P
【ピョコタン】
75点
照れ屋とお調子者外国人の2人の関係性をうまくマンガにできてると思う。 ダラダラ続くのかなと思ったら一応最終話で締まった感じにもなってたのでよかった。ノンフィクションにこだわらず、実話を参考にした創作オリジナルマンガにした方がもうちょっとストーリーも練り込んだりドラマ感を出せるのでいいのかなと個人的には思った。なんだかノンフィクションのアピールがしつこい気もしたし、それ自体が「逃げ」にも感じたので。
【渋谷祐介】
ノンフィクションを強調しているので事実なのでしょうけど、実際に体験した出来事がおもしろかったとしても、それをそのまま描いて漫画としておもしろくなるかといえば、そうではありません。むしろ冷静に振り返って、料理する技術が必要です。ガルシアのいじり方が特におもしろい訳ではないので、肝心な部分で楽しめなかったです。
D-033
おかえりフラットヘッズ 62P
【ピョコタン】
80点
設定とか独特なのに妙に説得力があって面白いし、マンガの表現の仕方とかも上手なんだけど、後半に向けてちょっと突っ走り過ぎというか読者を置いてきぼりにしすぎてるような感じを受けた。パッと見では状況がわからないコマが多かったり、シーンが飛んだり、セリフも難しくしたり。なんかヘンにカッコつけずに親切にわかりやすく読者に伝えることを意識してほしい。ちなみにぼくは「アキレスと亀」を知りません。わりとメインのネタとして扱ってるけどこれって世の中のどれくらいが知ってる話なの?一部の人が知らないような元ネタがあるものをメインストーリーに入れ込むのはリスクがあると思った。軽く入れる程度ならいいけど。元ネタを知らなくても意味がわからなくならず、楽しめるようにはしてほしい。
【渋谷祐介】
最初から最後まで必要のないネームが多く、内容が散乱していてとても読みづらかったです。どこで、誰が、何をしているのかということもわかりづらく、コマ割りや絵の構図、構成を研究するべきではと思います。
D-034
ナナコロビナナオキナウ 8P
【ピョコタン】
60点
わかりにくい。頭の中で思いついた面白いことをうまくマンガに出力できてないなと思った。たとえば1ページ目。石につまづいて転んでるのがうしろからきたお姉さんだとわかりにくい。何が起きたか瞬時に読者はわからない。
ページ数が増えてもいいから、もっともっと親切にわかりやすく描くべきだと思う。ここだったら2コマ目のあとに同じアングルからのヒキの絵で後ろから近づいてくるお姉さんのシルエットを描いて「ハア…ハア…」とかセリフを言わせるべき。そんな感じで全編を通じてコマとコマの間に作者の脳内だけで補完してるコマがありすぎるからわかりにくいんだと思う。常に読者目線を意識してほしい。
【渋谷祐介】
オチが良く理解できませんでした。漫画を楽しむというよりは、ただ自分の主張を伝えたいだけなのでしょうか。
D-035
COLLECTORS 200P
【ピョコタン】
???点
申し訳ないけど最初の40ページを見てこのマンガが200ページあるということに絶望して読むのをやめました。なので点数も付けられない。
200ページあるなら冒頭でよっぽど読者をひきつけないと読んでもらえない。少なくともこの40ページではぼくはその後の200ページを読もうとは思えなかった。読者が全員最後までマンガを読んでくれると考えるのは作者の甘えでしかない。この40ページに関してだけ言えば犯人の特殊能力がぶっ飛びすぎてて、そこで急にリアリティが無くなって置いてきぼりをくらった感じになった。
特殊能力自体は悪く無いとは思うけど、それまでの見せ方が現実世界っぽい進行だったので、見せ方の問題かも。
【渋谷祐介】
説明ネームが多く、余計な会話も多いため、読んでいる途中で興味を失ってしまいます。どうすれば読者を引き込めるのかということを考えて欲しいです。
D-036
アマドコロの社 34P
【ピョコタン】
70点
ちょっとわかりにくいところが多かった。冒頭の2ページは必要なのかな?
なんだかこういう見せ方がセオリーみたいになってるフシがあるけど、それに従って無理に入れてるような印象。結局、あとの展開に活きてないし。
読者のややこしさが増しただけのような気がする。5ページでの説明もくどい感じ。主要キャラが「ケンジ」と「ケント」というのもまぎらわしいので不親切。そのケントが鬼に取り憑かれるのも作者都合というか唐突だった。あんまりストーリーに没入できなかった。
【渋谷祐介】
結局、アマドコロの力で全てが解決しているので、物語に深みが感じられませんでした。設定、世界観も特に目新しさを感じなかったのが残念です。
D-037
私の頭の中の性欲と純情 63P
【ピョコタン】
65点
性欲のバケモノを頭の中の世界で描いて現実と連動させるという発想自体は面白かったけど、それの1点突破で延々とストーリーが展開するのはちょっと退屈だった。そこからもう少しヒネリがあった方がよかった。
最後もよくわからない方向に行っちゃったし。
【渋谷祐介】
下らない(良い意味で)のは良かったですね。ただ、長いページを読んだ割には内容が無かったので、もっと短くまとめた方が良いかと思います。ただ、より多くの人の共感を得るには、表現で遊ぶより、ドラマをもっと入れるべきではないでしょうか。
D-038
進化論 1P
【ピョコタン】
10点
ただのラクガキだと思った。
1コマめとラスト前のコマはおもしろかったので、もう少し続きを読んでみたいですね。
D-039
変えられる 8P
【ピョコタン】
30点
2人は初対面だったのか。最後の方で気づいた。そのあたり説明不足かも。あとこの女の子がちょっとのことで男の子に惹かれすぎ。全体的に展開に違和感がある。あまり同感できない。
【渋谷祐介】
とてもまっすぐな作品で、やりたいことは伝わってきます。少女が「変わろう」と決意した瞬間と、そのきっかけとなった瞬間を劇的に描ければ、短いページ数でも成立する内容かと思います。
D-040
トゥー・ストロング-探偵に向かない女たち 24P
【ピョコタン】
55点
絵は上手だけど、話がまったく頭に入ってこない。
1ページめくったらいきなりキャラが3人でてきて、そのまた次のページに出てくる「インヤン」というのも変身後の名前なのか何なのか説明不足だし、その次ページに「ホワイトノイズ」とか「ビューティー」とか固有名が出すぎてて何がなんだかサッパリ意味不明。作者の脳内で出来上がってるものが読者に全然届いてきてない。届けるつもりがないのかなあ?
【渋谷祐介】
コスプレをさせたい漫画なのでしょうか?そうだとしても、ストーリーがなさすぎて、どう楽しめば良いのかわかりませんでした。かっこいい、かわいい姿というのは、それにいたるまでのシチュエーションがあってこそ引き立つものだと思います。おざなりのストーリーでは、この3人の輝きもなかなか伝わらないでしょう。
D-041
ヌルンチャ師範 15P
【ピョコタン】
85点
なんか独特のノリと絵柄がおもしろかった。万人受けはしなそうだけど、好きな人は好きそう。 得体の知れないこの雰囲気。もっとネタを洗練して独自路線に突き進んでいったらすごそうだと思った。
【渋谷祐介】
※読めませんでした
D-042
犬太のいる町 41P
【ピョコタン】
80点
ところどころ面白い描写があるけど全体的にボンヤリ。オチとかも特になし。犬太の顔が犬である必要性も無し。 なんかでも全体に漂うゆるい空気感がいいような気もした。
【渋谷祐介】
何かもうひとひねり足りない感じがしますね。犬の嗅覚でおじいさんを見つけ出すというだけでは、「犬人間」のインパクトに対してネタが普通といいますか、物足りないので、「犬人間」ならではの展開が欲しかったです。
D-043
JK注意報‼ 32P
【ピョコタン】
70点
なんかストーリーが都合良すぎてギャグかと思ったらそのまま終わってビックリした。特に爆弾魔のくだり。 キャラが作者の都合で動きすぎてる。
【渋谷祐介】
ヒーロー願望のある思春期の男子が妄想しそうな内容そのままという感じで、作品は他人に読んでもらってこそ、という意味では厳しいですね。
D-044
短編4本「毛皮反対のライオンに出会い」「人生勝ち組のアイツに想いを馳せ」「過去と未来の私と戦い」 「ホーキンス履いてホーキング博士とビッグバン!!」 17P
【ピョコタン】
85点
荒削りなところもあるけど面白かった。4本とも方向性の違う面白さなのでよかった。ちょっと文字がつめこまれすぎてるから ページを増やして分散させた方が読みやすくなっていいかもと思った。
【渋谷祐介】
どの短編も発想や着眼点はおもしろいのですが、言葉に頼ってしまい、漫画としての面白味に欠けるのが、惜しい感じがしました。ネーム量が多いのと、絵やコマ割りに工夫がないため、がんばって読まなければいけない時点で、ハードルが高い(=読者を選ぶ)作りになってしまっています。なるべくネーム(文字)を減らして、同じ内容をストーリーで伝えられる(かつ、おもしろくする)ことができれば、良くなるのではないでしょうか。
D-045
武器商人マリア 32P
【ピョコタン】
80点
ちょっと強引なところもあるけどうまくまとまっていてスムーズに読めた。主人公が武器商人で、依頼人と血で契約して武器を生み出すという設定も面白かった。続きのストーリーも読みたくなった。
【渋谷祐介】
全体的にまとまってはいるのですが、突出しておもしろい部分がなく、殺すべき相手もステレオタイプの悪い奴のため、倒した時の爽快感やカタルシスを感じにくかったところが、改善すべき点なのではと思います。
D-046
フーテンのマオちゃん 19P
【ピョコタン】
80点
姉妹のキャラクターがよく出ていて、性格の差もよく描けていて、それぞれのカタチでの姉妹愛みたいのも伝わってきてよかった。最初ちえみと母親が逆だと思ってて少し戸惑ったんで、母親の見た目をもっと老けさせた方がいいと思った。
【渋谷祐介】
良い感じに力が抜けつつも、姉妹ならではの複雑な心境がページの端々に込められていて、良い作品だと思いました。いろいろあったうえで、最後に姉妹の距離が近くなるシーンが印象的で良かったですし、兄弟姉妹のいる人に中には特に、感情移入できる人が多いのではないでしょうか。短めのページ数、最小限のネームで描き切っている点も素晴らしいです。作者の他の作品も見てみたいと純粋に思いました。
D-047
オジネコの日常 1P
【ピョコタン】
10点
ただのラクガキだと思った。
【渋谷祐介】
状況が良くわからないというのもありますが、これだけでは何とも判断がしがたい……です。
D-048
オタクでインドアな一家がはじめて野外フェスにキャンプで参加した 9P
【ピョコタン】
75点
野外フェスというものがどんなものだか少しわかった。でもなんでキャラが猫なんだろ?オタク感が薄まるから? 逆にオタクでインドアな部分をもっと見てみたかった。この一家で他にもいろんなことにチャレンジしてほしい。
【渋谷祐介】
猫にした意味が特に感じられませんでした。タイトルのある、「オタクでインドアな一家」という部分をもっと面白おかしく描ければ良かったのかもと思います。
D-049
幽碁千夜 50P
【ピョコタン】
65点
絵が神秘的できれいでいい感じだけど、マンガのストーリーは全然わからなかった。碁のルールもわからないけど、それを差し引いても内容がわかりづらいと思う。
【渋谷祐介】
レディースのベテランの方でしょうか?作品としてまとまってはいるのですが、読者を引き付ける要素(シーン)が薄く、冒頭のシーンから既に入り込みづらい感じがしました。怖さを描きたいのだとしたらある程度は達成されていますが、おもしろいかどうかはまた別の問題で、かなり読者を選ぶ内容だとは思いました。
D-050
僵尸狩り 52P
【ピョコタン】
90点
絵が上手で見やすくてアクションシーンも迫力があって、冒頭で一気に引き込まれた。ハラハラさせるストーリーの進行のしかたもとてもよかった。ちょっとだけわかりにくい部分もあったけど、全体としてよくまとまっていて おもしろい漫画だった。
【渋谷祐介】
僵尸の特徴に名前以上のインパクトが見当たらなかったのが惜しいところですが、表現力は抜群で、コマ割りや構成も読者を引き込む力を十分感じました。
D-051
後家の魔女 48P
【ピョコタン】
80点
わりと簡単に目的が達成できちゃったり、ちょっと2人が急接近しすぎかなーとも感じたけど、魔女と少年の心が通うところを無駄なくシンプルにうまくマンガにできてるなあと思った。 ストーリーの盛り上げ方も上手だと思った。
【渋谷祐介】
いま一つ、何か特徴に欠ける冒険譚という感じで、ありがちな内容に終始してしまったのが残念です。
D-052
Good Girl!! 32P
【ピョコタン】
85点
ゲスいストーリーだけど面白かった。登場人物が全員クズなのがすがすがしい。 社長と課長の見分けがつかないのが残念。この主要キャラ2人の描き分けは大げさなくらい確実にしっかりやった方がいいと思った。
【渋谷祐介】
登場人物の全員に奥行きがなく、かつ、好感を持ちづらいところが難点です。どういう読者を想定して描かれているのか、これを読んで誰が喜ぶのかというのも疑問に思います。
D-053
仏像彫る人 29P
【ピョコタン】
50点
薄すぎ!字もヘタすぎ! 読むのがつらすぎて、解読作業に意識がいきすぎて物語が全然頭に入ってこない。 こういう賞に出すくらいなんだからせめて人に読んでもらうネームとして最低限のところはクリアしてほしい。よくこれで出したなと思った。「ネームは人に読ませるもの」という意識を持って。
【渋谷祐介】
女性が彫られた仏像に感じたことを、絵で一般の読者にも伝えられたら良かったですね。ネームが薄くて読みづらいのが難でした。
D-054
ゴールデン 38P
【ピョコタン】
85点
よくある話だけど、うまくまとまっていて、それぞれのキャラがしっかり立っていて、ハッピーエンドでスッキリできてよかった。無駄なくシンプルでおもしろかった。ページを増やして分散させた方が読みやすくなっていいかもと思った。
【渋谷祐介】
※読めませんでした
D-055
ブレイブランス~知恵と勇気と下準備!!~ 45P
【ピョコタン】
85点
ドラゴンとの攻防をアクションも含めてうまく漫画に表現できていて、スムーズに楽しく読めた。 ちょっとマヌケなドラゴンバスターのキャラもいい。 ドラゴンを倒してすぐにあっさり終わっちゃったのが残念だったので、もう少し余韻にひたりたいというか、後日談で軽いオチのようなものがあった方がいいかなーと思った。
【渋谷祐介】
「オッサン」を思いついたのは良かったのですが、それ以外の部分に全く工夫が見られないので、結局はただのよくある話になってしまったという印象です。
D-056
桐谷さんちょっそれ食うんすか⁉ 15P
【ピョコタン】
80点
テンポが良くてツッコミも軽快な感じでサクサク読めておもしろかった。 桐谷さんのキャラも、先生との掛け合いもよかった。 ギャグマンガとして考えると、最後にドカンと大きめの絵で面白いオチがあったらもっとよかったなーと思った。
【渋谷祐介】
桐谷さんのキャラ、ワードセンス、ギャグセンス、テンポ、どれを取ってもプロレベルです!このページ数でこの内容は見事ですね。
D-057
静寂の音 48P
【ピョコタン】
80点
教育現場の教師の葛藤について興味深くスルスル読めた。新任教師の心の動きもうまく漫画で表現できていてよかった。 もっと続きを読みたかった。この先で新任教師と暴力生徒がどうなるのか? ストーリーがプロローグだけで終わったような感じでちょっと消化不良のような気持ちになった。
【渋谷祐介】
冒頭の場面や職員室のシーンなど、見開きを効果的に使うのが上手ですね。惜しいなと思ったのは、主張が強く出すぎているために、途中、読みづらくなってしまった点です。主張(伝えたいこと)をはっきりと言葉に出さずとも、言外に読み取ってもらえるような描き方ができるようになれば、よりエンターテイメント性も増して、漫画として良くなるのではと思います。
D-058
トキアの女王 32P
【ピョコタン】
85点
よくあるファンタジーものかと思いきや、途中からワケのわからん方向に向かっていく感じが予想を裏切る面白さでビックリした。とてもよかった。でもそこからラスボスを倒すまでが普通の流れに戻っちゃった感もあったので、ラストあたりでもう1発ビックリなオチみたいなのがあって面白く読み終えられたらよかったなあと思った。
【渋谷祐介】
全体を通して何を描きたいのかがよくわかりませんでした。コメディ部分もネタが弱く、笑えませんでした。
D-059
完済ミッション借りモノ戦線 24P
【ピョコタン】
75点
ちょっと最初の期待と違う方向にストーリーがいっちゃった感。
「レンタルパパ」という題材が すごく面白そうだったので、そっちを掘り下げた方が面白いマンガになったんじゃないかと思った。例えば、レンタルパパの私生活はどうなのか? レンタルだけど子供に愛情はわかないの?掛け持ちレンタルパパしてたり?実は本当の子供もいたり?実の子とレンタルの子の絡みとか?自分の家ではろくでもないパパだったり?
いろいろストーリーが広がりそうな予感あったのに。
【渋谷祐介】
レンタルの発想はおもしろかったのですが、ストーリーに取り立てて引かれる部分がなく、終始予想を超えないレベルの内容でした。
D-060
さんみいったい 36P
【ピョコタン】
90点
トンデモ展開でドキドキしながら楽しく読み進められた。くだらなくて面白かった。
会話のテンポもいいし、ラストもきれいにまとまっててよかった。
【渋谷祐介】
お色気の使い方をもっと勉強すれば、良くなるのではと思います(直接的すぎておもしろさにつながっていないので)。ギャグもあまり笑えないのと、説明ネームを読まされるところがつらいので、その辺も改善の余地があると思います。
D-061
永澤の三人切り伝説の真相 18P
【ピョコタン】
75点
淡々と伝説の真相が語られてて、まあよくあるウワサの一人歩きみたいな感じの話だなあと思いながら楽しく読み進められた。ラストにちょっと含みを持たせる感じもよかった。
終始淡々と進行するので、もうちょっと漫画としてメリハリがあるといいかなと思った。
【渋谷祐介】
ナレーションがやはりネックになる作品で、途中から読まなくなる、読むのを諦める読者も多いのではないでしょうか。自分のこと、自分の作品を知らない赤の他人(読者)をどうやれば引き込めるか。それを絶えず頭に置きながらネームを描いて欲しいです。淡々とした作風には雰囲気があり、緩いオチもこの内容には合っていますので、ナレーションに頼らずに描いた作品を読んでみたいです。
D-062
超いいアイディアの発想方法 17P
【ピョコタン】
95点
5ページ目くらいまでまったく期待してなかったのにどんどんエスカレートして面白いことになっていって思わず最後で笑ってしまった。
漫画で笑うなんてなかなかないので、すごいことだと思った。
【渋谷祐介】
理屈をこねているだけというか、言葉と発想で遊んでいるだけなのですが、ここまでやると芸があっておもしろいですね。餃子とスープには笑いました。作者の好みなのか、ライトなオチで終わっていますが、読者も予想できない「おおっ!」と言わせるオチをつけられれば、商業レベルになると思います。この3人はキャラも良く、見ていておもしろいので、同じ主人公で別の作品というのもアリかと思いました。
D-063
モザイク 16P
【ピョコタン】
75点
さりげなくゲスいヒロインがなんかよかった。会話のすれ違いの勘違いで進行するストーリーがうまくできてて面白かった。オチがちょっと弱いかも。あとなんでヒロインの顔だけモザイクがかからなかったのかちゃんとマンガ内で説明ができてた方が説得力が増すように思った。
まあ難しいところだけど。
【渋谷祐介】
理解力不足のせいか、何を描きたかったのか良くわかりませんでした……。
D-064
肖像画 36P
【ピョコタン】
85点
登場人物の人間関係がややこしくてわかりづらかったり、ちょっと途中で難しくてダレるところもあったけど、オチがしっかりしていてホラーマンガとしての読後感がとてもよかった。
【渋谷祐介】
最後のひと展開は良かったのですが(怖かったですが)、全体的に説明ネームが多いのと、絵の構図の問題で何が起こっているのかわかりづらく、読みづらいと感じる部分が多かったです。
D-065
ムカつく奴ら 41P
【ピョコタン】
75点
オチがよくわからなかった。あと最初のバーガー屋では結局想像しただけで足はくっつけなかったしケンカもしてないってことなのかな?
どのシーンが想像でどのシーンが現実だかあいまいな表現だったのでわかりづらかった。
【渋谷祐介】
日常で感じることをうまく漫画に落とし込んでいる良い作品です。男ならこの感情がわかる人は多いのではないでしょうか。最後のシーンも気が利いていて、短編映画を一本見たような気分になりました。
D-066
futureー未来のわたしー 25P
【ピョコタン】
70点
スムーズにサクサク読めたけど、全体的にぼんやりしてて中身が薄いというか、 無駄なシーンだらけというか、結局なんだったんだ?って感じ。
「漫画家になりたくて夢まで見ちゃった」 ってだけの話ような。
【渋谷祐介】
これを描きたくなった気持ちは良くわかりますが、他人(読者)に読んでもらうための作品と考えると、ただの夢物語を見せられただけで厳しかったです。主人公の気持ちはしっかり伝わって来ますし、読みやすく雰囲気もありますので、今度は読者を意識した作品に挑戦して欲しいです。
D-067
ソレイユ冒険譚 13P
【ピョコタン】
60点
まず読切マンガとして話が全く完結してない。連載1話目として考えても、盛り上がりるシーンが1つもないんで、続きを読みたいとは思わない。せめて何か1つでもストーリーの動きというか、わくわくするようなシーンを入れてほしい。
【渋谷祐介】
これで終わってしまっては何とも判断がしづらいのですが、ギャグの部分が弱くていまいち笑えないので、厳しいかなという印象です。
D-068
そのキューピッドは恋を知らない 44P
【ピョコタン】
80点
スムーズに楽しく読めた。純と拓実のキャラが自然に頭に入ってきた。ちょっとキューピッドの能力が強引というか唐突過ぎて世界観に合ってないような気もしたけど、結果オーライな感じのストーリーもよかった。
【渋谷祐介】
恋を知らないキューピッドのアイディアは良かったのですが、肝心のストーリーにひねりがなく、物足りなさが残りました。恋愛をテーマにした作品は世の中に数限りなくあり、デジャブを感じやすいものなので、オリジナリティを出せるようにより一層の工夫をしてほしいです。
D-069
村のススメ 22P
【ピョコタン】
70点
田舎の雰囲気とか世界観はいいんだけど、読切マンガとして完結してないし、どうもストーリーがパっとしない。導入だけ見せて終わった感じ。
結局、踏んづけた骨みたいの何だったの?方言もなんか読みづらくてややこしかった。
ホタルというキャラも不要な気がする。
【渋谷祐介】
メインのエピソードが弱いために、何を描きたいのかがいまひとつ伝わってこなかったです。タイトルからすると、田舎暮らしの良さを描きたいのかもしれませんが、これだけではわかりづらいというのと、今、これを描く意味というのをもっと突き詰めないと、10年前、20年前に描かれた同じようなテーマの作品と変わらないものになってしまいます。
D-070
むすめ虫 43P
【ピョコタン】
70点
スラスラと楽しく読めたんだけど、「どうなるんだ?どうなるんだ?」と思いながら読み進めて結局これといって何も起こらないというか、想定の範囲内でそのままよくわからずに終わっちゃった感じ。
むすめ虫からのアクションとかなにか物語が動くような出来事がもっとほしかった。
【渋谷祐介】
軽い読み物としてはアリなのかなと思いますが、オチがもう一つなのと、最後まで読んで特に何も残らなかったので、ただ思い付きを描いてしまった感が否めないです。
D-071
spo-chan Lovers 7P
【ピョコタン】
20点
全然意味が分からなかった。 もうちょっと頭の中を整理してストーリーを組み立ててから描いてみて。
【渋谷祐介】
※読めませんでした
D-072
盤上の往復書簡 36P
【ピョコタン】
75点
文通で将棋というテーマが面白くて、その相手先を孫に確かめに行かせるという話も面白かった。少しずつ解明していく相手の情報もわくわくした。でもそこから先が普通だった。 なにか驚きの展開が待ってるのかと期待させつつ何もなかった。祖父の人間性を伝えたくてあえてそうしたのかもしれないけど、 読者としては拍子抜けだった。
【渋谷祐介】
主人公の女性が真実を知った後の見せ方に違和感が残ります。読者への種明かしの順番を優先した結果、結論を知っているにも関わらず祖父を詰問するような態度をするのはおかしいのでは?ラストの心理状況にもつながりづらいと思います。とはいえ、お話のアイディアはとても良いですし、読み進めさせる力はありますので、もう一歩、漫画的なおもしろさを足すことができれば作品のレベルが上がると思います。
D-073
草食系男子植草くん 16P
【ピョコタン】
65点
草食系男子のワンアイデアをそのままマンガにした感じ。 出オチでそれが判明して、そこがストーリーのピークで、そこから先が何もなくそのまま終わった。 そこから植物のリアクションだとか何かストーリーが動くような展開がいくつかあればよかったと思う。
【渋谷祐介】
ちょっとしたホラーということでしょうか?この1話だけでは結論が出せませんが、この内容を突き詰めて、植草くんの異様さをいろいろな角度から描き続けることができれば、成立する作品だと思います。下手なお色気に頼らない方が良いとは思いますが。
D-074
クラスメイトはアーマロイド 33P
【ピョコタン】
65点
なんともいえない世界観はいいと思った。全体的にヘンテコな感じが漂ってる謎の空気。なかなか狙って出せるものでもないと思うし。ページ数は多いのにストーリーが中途半端で結局何もわからずに終わっているのが残念。このノリは残しつつ、ちゃんとストーリーを組み立てて起承転結でマンガを仕上げてほしい。
【渋谷祐介】
足からドッカ~ンには驚きました。
D-075
インドアな私 24P
【ピョコタン】
75点
ほのぼのとしてて読みやすかった。ピンチでもどこかとぼけた感じの主人公の女の子のキャラクターもよかった。 いまいちストーリーにメリハリがなくて淡々としてた印象。
【渋谷祐介】
おもしろく読めたのですが、やはり、設定のご都合感が気になってしまい、のめり込むとまではいきませんでした。
D-076
私はエスガ 15P
【ピョコタン】
80点
絶妙な絵柄と謎の展開がくだらなくて面白かった。 細かい言い回しとかもなんかよかった。ニヤニヤしながら最後まで楽しく読めた。
【渋谷祐介】
ちょっとはちゃめちゃすぎて、笑えないというか理解できませんでした。
D-077
フレンドシップ 25P
【ピョコタン】
60点
何が言いたいのかよくわからなかった。 時間がアッチコッチに行ってて、そのシーンがどの時代のことで2人がどうなってるのかもサッパリわからない。もっとちゃんと読者を意識して、読者に伝わるように描いてほしい。
【渋谷祐介】
話があちこち飛ぶので読みづらかったです。どうしてこの結末になったのかもよくわかりませんでした。
D-078
エンパス 22P
【ピョコタン】
65点
1つの話として完結してなかった。キャラクター紹介だけで終わった感じ。マンガとしての面白さも薄かった。
【渋谷祐介】
エンパスの中学生の心情(苦悩)をもっとしっかり描かないと、最後の大人二人の主張がどちらも空回りしているように見えてしまいます。何を描きたいのかをもう少し整理すれば、良くなるのではないでしょうか。
D-079
盤外の迷宮 55P
【ピョコタン】
80点
将棋を通じて主人公の心の成長や双子の人生を描いていて楽しく読めた。 題材が将棋なので地味だったりわかりにくいところもあった。
【渋谷祐介】
全体的にしっかりとまとまってはいるのですが、展開に意外性がないのが惜しかったです。将棋という地味な題材がゆえに、リアルを少し飛び越えた漫画的おもしろさを入れることができれば、読者の幅が広がるのではと思います。