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第10回ネーム大賞 1次審査作品講評

Eチーム・作品講評

全応募作品を対象に1次審査員全員が採点した点数の平均点、 講評コメントを公開致します。
審査員の講評コメントは任意のため全作品にはございません。予めご了承下さい。
※採点の内訳:キャラクター・ストーリー・演出力・オリジナリティを各5点、合計20点満点で評価

    • E-001

      ポニーテールと麺つゆの話  9P

      ありがち

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      1

      2

      2

      1.5

      6.5

       

      ■例えば美男美女でこういう話をグダグダ描く漫画はあると思う。
      でも新人として漫画界に躍り出る場合、既存の何かとは違うものを持っていないと難しいのではないでしょうか。(吉田貴司)

       

      掛け合い漫才に終始したような作品。キャラクター性がそもそもないので、ネタの面白さだけが勝負になってくるのだが、そのネタが弱いので評価はきびしいものにならざるをえない。つまらないことも、キャラクターによっては「すべり芸」のように面白さにつながることがある。キャラクターの大事さを逆説的に教えてくれている。(稲村光信)

    • E-002

      NO NAME (1)  162P

      管無

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      1.5

      2.5

      2

      2

      8

       

       

      ■まだまだ拙い感じがするけど、長いネームを描き切ったのはとても偉い。大変ですからね。もっとネタを絞ってたくさん描いて自分が何に面白さを感じているか解像度を上げて研究すると良いと思います。(吉田貴司)

       

      とにかく読みづらい作品。世界観が見えないのに、物語を言葉で説明しようと必死になってしまっているので、漫画として読む気がしなくなってしまう。言葉の選び方や、登場人物の表情やしぐさなども、ステレオタイプで何も考えずに当て込んでいるだけのような印象で心に残らない。まず考えた作品をネームしてみただけの段階なので、人に読んでもらうために、より面白く読ませるために、推敲し演出を考えてもらいたい。(稲村光信)

       

    • E-003

      ニキビハラスメント  78P

      目白さとみ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3

      3

      3

      3.5

      12.5

       

       

      ■あんまり好きな話じゃなかったけど、最後まで読ませる力があった。
      結構な問題作だと思う。「美しい綺麗可愛い」と「醜い」の差はどんどん広がっていてニキビがハラスメントになった世界というとっかかりはすごいと思った。ありえそう。展開はブスに悲惨な方向にばかり進んでそれはそれで退屈だった。そんな悲惨な方向にばっかり進むだろうか。
      偽善的なやつとか、政治的な動きとか、いろいろ出てくるのではないか。読んでいてむしゃくしゃしたのでニキビの女が蘇ってこの漫画世界をぶっ殺してくれたらスッキリするのになと思った。(吉田貴司)

       

      いきすぎたハラスメント問題の先にあるものは…わりとみんなが考えるテーマかとは思うが、ストレートに真摯に描かれているので、素直に楽しめました。ふたりが付き合い出してからの展開は、いろいろ選択肢はあったかと思うが、一番ベタで暗い展開を選んでしまたようにも思ってしまった。マスクの下の顔は…そこからの意外性など、より面白くできる展開もあったかとも思うと少し残念な気も。(稲村光信)

       

    • E-004

      羊男  283P

      イヌワシ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      4.1

      3.6

      3.3

      3.6

      14.6

       

      良い作家さんだと思う。メリハリが弱く、時々、肝心な部分を描き飛ばす癖があるため、盛り上がるべき箇所がきっちり盛り上げられていない。ボリュームの割に読後の満足感が低い。差別というテーマをきちんと描こうとしていて好感が持てる。再構成して描き直すと良くなると思う。大変だと思うけど。(佐藤秀峰)

       

      とにかく長いが…な作品。現実ではないファンタジーな世界で差別などきちんとしたテーマを持って描こうとしている所が良いと思いました。ただ本当に「長い!!」…と感じる作品。初期はまだ漫画の描き方や構成も上手くない為かとても読みにくく、それこそが「長い」と感じさせる要素となっていましたが、その後も続けて作品をたくさん描く事で段々技術が向上していると感じました。今後の成長が楽しみな作家さんだと思います。(佐藤智美)

       

      世界観はしっかり作られている作品だった。話全体の連続性をもっとけん引役にできると良かったかも。(吉田円)

       

      ■最初は入りづらい物語だと思ったけど、読んでいくうちに目が離せなくなった。途中で切り上げて、PCを閉じても頭に物語が残った。すごく面白かった。ただ読ませるまでのハードルが高いので、入りやすい入り口は必要だと思う。(それを自分で考えるのか考えてくれる誰かがいるのか。)変にわかりやすくする必要はないと思うけど。読んだ人のお腹の底に残るような、本として持っていると一つ強くなれる気がするような作品になりうると思う。きちんとたくさんの人に届くように商業展開して欲しい作品。バカな編集者に捕まらないで、さらに推敲して、多分運もすごくいるんだろうけどうまくいくように願っています。(吉田貴司)

       

      ■心に残る物語、大好きな作品には人生のいろいろなことを学べるものだと思います。この作品も、出会い方や出会う時期によっては、誰かのそういった作品になれるかもしれないな、と思いました。ベタですが、友情や勇気、優しさや差別について、自分の心の律し方などなど、やや全面に出し過ぎなきらいもないことはないですが、ファンタジックな物語にのせて伝わってくる良作だと思います。主人公をはじめ登場人物たちのキャラクターも、気持ちよく見ていられる王道でよかったです。(稲村光信)

    • E-005

      揺れる若葉 24P

      紅煉

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      1.5

      2

      1.5

      1

      6

       

      ■バスケ部の男子高生2人を描いているけれど、読者としてピンと引っかかるものがなかった。
      どこで誰が何をしているのかもわかりずらかった。定型的なストーリーだったので読み取れたが、少し複雑な話になると分からなくなると思う。
      面白いとは何なのか自分なりに考えて、たくさん描いてみてはいかがでしょうか。(吉田貴司)

       

      ■BL作品として、もっともベーシックな形なのではないでしょうか。それがゆえに、目新しさはまったくないのでストーリー性やオリジナリティにかんしては、特筆するべきことはないように思います。そうなると、キャラクター性か斬新な演出が求められるかと思うのですが、正直それらも見受けられないように思います。もっと何か自分らしさが見える作品作りをして欲しいなと感じました。(稲村光信)

    • E-006

      CREATE  31P

      KOU

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      1.5

      2

      2

      2

      7.5

       

      ■つまんなそうと思ったけど意外と面白かった。色々世界観につじつまが合わないところがあるけど。
      ・なんで主人公が選ばれし能力者なのかがわからない。持ち込みでは相手にされてないのに?
      ・じゃあ連載中の漫画家は全員能力者ということにならないか?
      どういう人が能力者になれるのか、破綻なく説得力をもって説明できないとダメなんじゃないでしょうか。(吉田貴司)

       

      ■考えた話をコマに割っただけという印象。テンポも無いし、面白くみせようと演出を考えた跡が感じられなかった。お話に目新しさも無いし、登場人物にとくに魅力を感じる要素もなく、作品に引き込まれるということがまったく無かった。まずは、身の回りのことを他人に面白く伝えることからはじめてみては。(稲村光信)

    • E-007

      イタリアントメート  16P

      黒田スラッシュ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2

      2

      2

      2

      8

       

      ■ギャグはちょっと面白い気もするけど、2人しか出てこないのにどっちがどっちかわからないのは問題。何が起こってるのかもわからないところがある。風呂敷を背負ってるコマも目玉か何かを背負ってるのかと思った。せっかく人を笑わせようとしてるのに簡単なところでつまづくのはもったいない。ネーム状態でも伝わるように描くことはできる。
      たくさん描いて鍛えましょう。(吉田貴司)

       

      ■正直いうとよくわからなかった。よくわからないギャグ(?)は、読み手を試しているようで素直な気持ちで読めないように思います。名前の付け方、絵柄、話の唐突さはシュールとかそういうことではなく、自分以外の人間には単純にまったく伝わらないように感じました。(稲村光信)

    • E-008

      嘘つきと黄昏のユウレイ 21P

      青山 いつき

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2.5

      2.5

      2.5

      2

      9.5

       

      ■最後の方がどういうことなのかわからなかった。千景は昔ユウに会っていたということでしょうか。わかりづらくなっている理由の一つに読み味がフラフラしているというのがあります。最初はホラーなのかな、と思いきやストーリー漫画ぽくなって、そのあとギャグ漫画っぽくなり、読者は状況をつかめないまま千景の過去の話になります。ちょっとわからない。ストーリーを作る練習をしましょうと言いたいところですが、そういう感じでもなくて、まだ漫画で何がしたいのか作者の中でまだはっきりしていないのではないかなと思いました。たくさん描いて自分が何が好きなのか細かく分析するのがいいんじゃないでしょうか。個人的には会話の掛け合いが好きな方なんじゃないかなと思いました。(吉田貴司)

       

      ■新しいことはまったく無いが、コンパクトなお話を、程よいページ数でメリハリをつけて読めるものにしている。そういう意味では、読ませる技術は最低限あるとは感じた。だが決定的にオリジナリティに欠けている。本作のような小作品であっても、自分らしさを出していくことは必要なこと。そこがとても残念です。(稲村光信)

    • E-009

      たのしい!引越プランナー物語  7P

      FURU

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2

      1.5

      1.5

      2.5

      7.5

       

      ■1Pから字が多くてパッと見、読む気が失せてしまいました。1P目の文章を1/3にすることができると思います。内容に関しても面白いとは思いませんでした。厳格なお母さんから依頼があり、その娘の元に行くと男を連れ込んでいて、その男がしっかりしていた。という話を面白く書こうと思ったら、厳格なお母さんの「ちゃんとした部分」をきちんと描き、ダメだと思っていた男の「しっかりした部分」をきちんと描かなくてはギャップが生まれず、面白みが伝わらないのではないでしょうか。(吉田貴司)

       

      ■「引越しプランナー」という、ちょっと特殊な経験をもとに…ということで、気になる出だしでどうなるんだろうと楽しみ読み始めたのですが「あるある」や「特殊な体験」も無く、肩透かしをくった感じ。「つづく」とのことだったので、もっと弾がそろってから一気に見せてほしかった。にして、実体験ものならもっと強力なネタか、一般人が知らないような内容がないと、このままではむずかしいかも。(稲村光信)

    • E-010

      答えは誰にもわからない  18P

      よしはる

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2

      2

      2.5

      2

      8.5

       

      ■誰が誰かよくわからない。描きわけが必要だと思います。100人みたら100人がわかる親切さを目指しましょう。この世界が何の世界なのかわからないので、話に入っていけなかった。話の内容についてですが、男女の三角関係で主人公が女の子のことを好きだと思ってたら実は男の方を好きだったというオチなんだけど、フリが弱いので、オチの部分を読んでも「ふーん」で終わってしまう。もっと「主人公が女のことを好きそうな描写」を前半に強く入れないとオチで「そっちだったか!」とならない。(吉田貴司)

       

      ■RPG的な世界観の物語なので、だとしたらこのベタな展開はいかがなものだろう…と、期待せず読み進めたのですがちょっと意外な展開でした。面白さにプラスになることはなかったのですが、意外性は感じました。BLもいろいろな見せ方があるんだなと思わせてくれる作品ではありました。(稲村光信)

    • E-011

      最後の言葉 30P

      睡蓮

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2

      2.5

      3

      3

      10.5

       

      ■不思議な間とテンポにセンスがあり、話はあんまり面白なかったけど読めてしまった。この間とテンポは磨いていくと武器になると思う。どうしてもこのお話が描きたい、という感じでもなかったので、たいそうなお話なんか特に作ろうとせず、いろんな演出を勉強して、真似して、たくさん描けばいいんじゃないだろうか。(吉田貴司)

       

      ■自分が死んだら、周囲はどんな反応をするのか…本当に死ぬ前に本音で話すチャンスをつくるには…そんな思いをかなえるために、偽の葬儀の手伝いをするふたりの主人公。テーマ性はとてもよいと思うが、話のコアな部分だけで小さな物語にしてしまい読み応えがなく、もったいない印象を受けた。同様のテーマでエンターテインメントに昇華した小説として、森晶麿の『葬偽屋は弔わない』という作品があるので、参考にしてみては。(稲村光信)

    • E-012

      不要な枝木  60P

      りょうさま

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3

      3.5

      3

      3.5

      13

       

      ■暗い話だったけど面白かった。主人公の気持ちがきちんと伝わるように描けていた。描きたいことやいいたいことはたくさんある人だと思う。あとは字を減らしたり、演出を工夫したりして「よりよくたくさんの人に伝えられる表現」目指していけばいいのではないでしょうか。よかった。(吉田貴司)

       

      ■リアルなイジメとはこういうものなのだろう。とっても不快な読み味だった。でも、それはこの作品としては勝ちであろう。セリフの言葉の選択、使い方などもぜんぜん詰めて考えられていないのだが、それがゆえにストレートな思いが伝わる。ネームの段階ではその粗々しさもプラスに働いているようにも感じるから不思議。ラストのハッピーなんだか、アンハッピーなんだかの終わり方も妙な余韻となっているように感じた。でも、きちんと漫画にしてしまったらつまらなくなってしまいそう。(稲村光信)

    • E-013

      竜の道  65P

      梅原彩香

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.2

      3.2

      3

      3.1

      12.5

       

      絵は抜群に上手いが、基本的に部屋の中で登場人物が話し合っているだけで、面白い絵がない。会話劇が続くのと、達筆で読みにくい。漫画を読みながら、文字で書かれている情報を絵で想像しなくてならないのが矛盾を感じる。ならば、小説にした方が読みやすいのではないか。漫画なので絵で見せて欲しい。あなたより絵が下手で、言葉のボキャブラリーが少ない人はたくさんいると思う。だけど、あなたより面白い漫画を描く人はたくさんいる。なぜだろうか? 漫画は絵と言葉で描くものではないからだ。(佐藤秀峰)

       

      いろいろ活かしきれていない!?…な作品。ファンタジー向きの綺麗な絵柄&ドラゴンとお姫様というめっちゃ魅力的な設定であるにも関わらず「ワクワクドキドキ」があまり無いという印象。落ち着いたファンタジーが好きな人にとっては良いかもしれませんが、お姫様がメガネを外すシーンやドラゴンの登場など、もっと魅力的に描くことができるはず…。読者の目を意識して描くともっと良くなる作品なのではないでしょうか?(佐藤智美)

       

      ■竜退治へ向かう街道の食堂という設定もよく生かされていたが、セリフ中心で進んでいた点がもったいない。(吉田円)

       

      ■絵が上手くて漫画の描き方がある程度習得されている方だと思う。漫画を1本描き切る能力がある人。でもお話はちょっとわかりずらかった。セリフや文字の構成が「小説」とか「脚本」っぽいからだと思う。漫画のネームはうまく切れると文字量を削ぎ落としても、情報を伝えることができる。瞬間的に読者の頭に入ってきて、ポンポンっと目が進むように切られているネームが個人的には好き。ネームにドライブ感といいますか、ポンポンって感じが出れば、もっと人に伝えたいことを上手く伝えられると思う。(吉田貴司)

       

      ■上手ですよね、全体的に。でも、何かが足りなく感じます。みんなワケシリ顔の大人キャラばかりなので、物語の進む先が抑制的でスカッとしない。そういう抑制的な物語作りもいいとは思うのですが、どこかで抜けるところがないと、全体のトーンが平坦で印象の薄い作品になってしまうように思います。祖父の血と兄弟のくだりも、もっとワクワクするような展開を匂わせながら、ほぼ役に立ってないのも勿体なく感じる。同様に設定が、どこかちぐはぐに感じてしまうところもあるように思いました。セリフ回しも、やや説明的なのも少し残念でした。絵柄や物語の雰囲気がとっても好きなので、あえて厳しめに。(稲村光信)

    • E-014

      まほーしょーじょ志望 5P

      mogu

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2.5

      1.5

      2

      1.5

      7.5

       

      ■ボケが弱いのでツッコまれてもいまいち笑いになってないと思う。あかりが普通すぎる。(吉田貴司)

       

      ■妹の無邪気な行動にたじたじになってしまうお兄ちゃんのお話。よくある展開で目新しが無かったことと、もう一ひねりあるキャラクターじゃないと記憶に残らない作品となってしまうように感じました。(稲村光信)

    • E-015

      疲れたマンガ  2P

      べこ。

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2

      2

      2

      2.5

      8.5

       

      ■ちょっと量が少なすぎて美味しいのか美味しくないのか判断できなかったです。(吉田貴司)

       

      ■古き良き時代の雰囲気と芸人みやぞんの芸風的なものが合わさったような、不思議な味わいのある作品。2ページで終わらせる潔さも自分の作品の本質をわかっているようで、好感がもてました。(稲村光信)

    • E-016

      カルペディエム  49P

      青星

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3

      2.5

      3.5

      3

      12

        

      ■絵も上手くて、お話もしっかり描けていると思う。でもイマイチ入っていけなかった。読者が感情移入できるキャラクターがいないからだと思う。主人公のアルスに感情移入しやすくするのか、それとも誰か新しくキャラクターを加えるのか。作者はこのお話のどこを「熱い!」と思っているのだろうか、と思いました。(吉田貴司)

       

      ■時空を超えること、戦争中であること、主人公が最終兵器としてつくられた人間であること、などなど、すべてを「在る」状態から物語をスタートさせているので、ちゃんと人を描くことに集中したお話作りができているので、読みごたえのあるものになっていると思います。ですが、どこかで見たような既視感が強いのも事実。手練れた描き方と組み合わせだけでなく、オリジナリティをもっと大事にしてほしいな、と思いました。(稲村光信)

    • E-017

      まりむりむ 20P

      高岡あまね

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.5

      3

      3

      3.5

      13

       

      ■すごく面白かった。2人のキャラクターがきちんと立っていた。フランスから悪魔がくるという設定もいい。ところどころ強引な展開があるが、そこが笑えた。作者の方が楽しんで描いているのが伝わってくるから許せてしまうんだと思う。自分のセンスを信じて頑張ればいいと思う。(吉田貴司)

       

      ■フランスの夢魔であることにも、ゴスロリ好きもほとんど意味をなさない設定で、読んでいて疑問符ばかりがついてしまった。おふざけに終始し過ぎて、読者が置き去りになってしまっているように思いました。自分と仲の良い友人の間までの同人的な作品でしかないように思います。(稲村光信)

    • E-018

      Life Record  159P

      泡沫 遊(ウタカタ ユウ)

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2.5

      3

      3

      2.5

      11

       

      ■長いけどスイスイ読みやすいのはいいことだと思う。あとパジェッタの店の演出や双子の子供の演出などは個人的に好みだった。こういうのいいですよね。お話は都合よすぎる部分がかなりある。「首吊り死体を目にしてあんなにクールでいられる高校生がいるだろうか」とか。リアリティーのレベルをもう少し上げた方が、読者にグッと刺さるお話になるのではないでしょうか。お話が薄いのでちょっと濃度を上げた方がいいと思う。読みやすさはそのままで。(吉田貴司)

       

      内容と表現の仕方がミスマッチで物語が上滑りしてしまっている。表現したい動作もうまく絵で表現ができていなくて読みづらく感じた。話に蛇足も多く、簡単にページをつかって話を足していくので、内容に対してページ数が多くだらけてしまっている。(稲村光信)

    • E-019

      少女空集合  103P

      静脈

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2.5

      2

      2.5

      3.5

      10.5

        

      ■内容は正直よくわからなかったが、意味不明になることなく読めたので、漫画の表現力が高い方だと思う。作者の方は難解な内容が好みだと思うので、嫌かもしれないがものすごく王道なテーマを一つ決めて漫画を描いてみてはいかがでしょうか。漫画が受け入れられて見えてくるものもある。(吉田貴司)

       

      ■無意味なエロスは嫌いではないですが、なかなか人に理解されるのは難しいように思います。(稲村光信)

    • E-020

      くるくるゆいちゃん 10P

      鴨生佳果(カモヨシカ)

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2.5

      2.5

      3

      3

      11

       

      ■ほっこりするお話で良かったです。内容的にちょっと食べ足りない感じがあったので、もっと「ほーう」と思ったり笑えたり、読んで得したなと思える箇所があればいいなと思いました。(吉田貴司)

       

      僕もおんなじ悩みをもっているので、とっても気持ちがわかります。共感できるネタを、かわいくまとめてくれているので好感がもてました。ラストは、もうひとこえ、主人公にちょっと良いことが訪れるようなオチがあってもよかったかな。(稲村光信)

    • E-021

      ローゾン店員のクリスマス 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11  134P

      グヤグヤナンジ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3

      2.5

      3

      2.5

      11

       

      ■コンビニ店員という地味なテーマを面白くかけていると思う。基本的には面白く読んだ。ただ「まとまりすぎている」気がする。睡眠薬入りのコーヒーを飲まされてあんなにあっさり終わるだろうか。とか。ネットで知り合った女の子が彼氏とよりを戻してすんなり終わってしまうだろうかとか。ちょっとカッコつけている気がする。あと80年代ならコンビニは斬新な存在だったけど、今コンビニ店員を題材にするのはなぜなのか、理由がないと古く感じる。それがないと今の人は読まない。(吉田貴司)

       

      「コンビニあるある」「コンビニにおける人間観察」としては、ステレオタイプでやや古い気がします。1990年代の青年誌のノリとでもいいましょうか。バブルダンスが流行ったりする昨今、時代は回ると申しますか、知らない世代は新鮮に見ることができる部分もあります。やるのであれば、そういった空気を感じて、振り切った作品作りをしたほうがよいかと思いました。現状だと、ただ古っぽいだけの印象を強く感じてしまいました。(稲村光信)

    • E-022

      よろしく!亀井さん  43P

      たからもも。

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2.5

      2.5

      3

      3

      11

        

      ■ちょっと愚痴のシーンが多くて長く感じてしまった。あと冒頭で記憶喪失の男に読者を感情移入させれてないので、うまく乗れなかった。まず刑事が出て来て読者は「刑事視点で読めばいいのかな」と思う。で記憶喪失の男が出て来て、その後亀井さんが出てくる。特異なキャラクターが2連続で出て来てしまうところが構成としてうまくないと思う。まず記憶喪失の人間を出して、読者にそれを噛み砕かせてから亀井さんを出すべきではないでしょうか。(吉田貴司)

       

      ■途中まで、わりとどうなる?という気持ちと、臨床心理士的なウンチクを楽しんでいたのですが、いかんせん長い。平坦なトーンのままなので途中から辛くなってしまった。せっかく出だしでミステリー仕立てにしたのだから、謎解きの要素を強くしてもう少し盛り上がる部分を作ってみてもよかったのではと思いました。(稲村光信)

    • E-023

      星に願いを 17P

      酸髄かなで

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2

      2

      3

      3.5

      10.5

       

      ■狂気を感じた。意味がわからないストーリーだったけどこういう漫画があってもいい気がする。もしこの狂った感じが照れ隠しであるならば、もっと照れずに笑わせにいったらいいのではないでしょうか。(吉田貴司)

       

      発想はわりと好きです。ですが、下品さもシュールさも突き抜けるところがなく、パワー不足の印象。やるならも下品&シュールではなく、エロ&バイオレンスの路線で徹底的にやったら面白くなりそう。(稲村光信)

    • E-024

      カシス先生  22P

      黒澤むふう

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3

      2

      1.5

      2.5

      9

       

      ■言葉のやりとりが所々面白かった。「弁当が半額になる時間だ」「高いエナジードリンク」コマ割りとか構図とかセリフのリズムとかがまだまだ悪いので、たくさん描いて研究するのがいいのではないでしょうか。(吉田貴司)

       

      ■ストーリー、人物の感情に動機がないから、常に目の前で作者都合の話が進み読者はついていけない。感情移入もできないから読む気が起きなくなってしまう。もう少し読む相手を意識してほしい。(稲村光信)

    • E-025

      『俺はただ、君とセックスがしたいだけ』  50P

      鉄人58号

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2.5

      2

      2.5

      2.5

      9.5

        

      構成がよくないと思う冒頭たくさんページ数を割いて彼女への憧れを書いているけど、その後は彼女との話になるのではなく、未来から来た自分との対話が始まる。読者は「これ何の話?」となってしまう。構成を整えて描くと多分大した話ではなくなってしまうと思うので、ストーリー的にももう一捻り必要なんじゃないでしょうか。(吉田貴司)

       

      ■『描くえもん』かと思っちゃいました。そういった物語ですから、ある程度、安定して読みすすめられるのですが、オリジナリティが出る肝心のラストが破たんしてしまっているように思います。ひねりのないハッピーエンドも気になるし、タイムトリップ(?)の仕組みの作品内破たんも気になります。(稲村光信)

       

    • E-026

      ダブルアフロディーテ 18P

      aneyama

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2

      1.5

      1.5

      2

      7

       

      ちょっと誰が誰に喋ってるのか読み取れなかった。たくさん描いて人に見せるのがいいと思います。(吉田貴司)

       

      キャラの描き分けが弱く、話が理解しづらく感じました。ストーリーも平凡なので、人を引き付けるのがむずかしいように思います。(稲村光信) 

    • E-027

      蒸気都市事件簿「地下の国の伝言」  34P

      休日

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.5

      3

      3.5

      3

      13

       

      かなりラフなネームだけどすごく読みやすかった。かなり漫画力が高い人だと思う。プロかもしれない。すぐ連載してたくさんの人を楽しませることができる人。あとは好みの問題なのかもしれない。個人的には面白さはまあまあでした。(吉田貴司)

       

      雰囲気がありそうな出だしだったが、その世界観がまったく伝わってこなかった。そうなると物語の骨格は単純で、ぶっきらぼうな用心棒が依頼主を守るというだけのお話。王道のお話なら、キャラクターで見せていければよかったのだろうが、祖父、ジンベエ、シェリー、ともにバックボーンが見えず偶然に頼った展開なので、全体としてバタバタとしながらひっかかるところもなくお話が終わってしまった印象。世界観、人物のもっている背景などキチンと詰めたものを入れ込んでの作品が見てみたいです。(稲村光信)

    • E-028

      ちゃんぴおん  24P

      池田鷹一

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.5

      2.5

      2.5

      2

      10.5

        

      きっちりとまとまった一本で漫画がしっかり書ける人だと思う。ただいろんな所に「古臭さ」を感じてしまった。まずボクサー観に既視感があった。今も本当のボクサーはこんな感じなんだろうか。キチンと取材して調べているのだろうか。そこに「作者の視点」がないように感じた。ボクサーが定食屋の娘に恋をするという設定がもう古く感じてしまう。 ボクサーが恋をしてそれが対戦相手というのはそのままでもいいんだけど、ちょっと台詞回しや場面展開で演出を工夫してほしい。(吉田貴司)

       

      とても安心して読める作品。技術的なことでいう事もありません。ですが、ネタも展開も見せ方も古く感じてしまいます。ボクシングという、普遍性のあるスポーツを描くことは構わないと思いますが、時代に合った描き方があるのではないかと思います。すべてがベタな展開なので、どこか一か所変えるだけでも際立つ展開になったように思います。あえて厳しめに。(稲村光信)

    • E-029

      チュウ太とデス・タイガー 28P

      MIKI

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3

      3.3

      3.2

      3.2

      12.7

       

      まとまっているが、面白みが少ない。動物キャラにする必要があったのだろうか?普通に人間でよかったのでは? (佐藤秀峰)

       

      ディズニー映画「ズートピ◯」からの影響?な作品。いじめられっ子のネズミとプロレスラーのトラとのお話で、心温まる物語だと思いました。ただナゼに「動物」?ナゼにトラは最後に負けてしまったのか??どちらも必然性あるいは説明がないのが気になりました。(佐藤智美)

       

      人間でもできたはずだが、キャラを動物にしたことで、ほのぼのとした柔らかい作品に仕上がっていた。(吉田円)

       

      こういう話に最近弱い。擬人化せずに人間のままの方がいいんじゃないかと思ったけど楽しく読みました。面白かった。トラのおっちゃんのキャラクターがいい。渋い。チュウ太があっさり勝ちすぎているので、もっと頑張ってるところをしっかりページ数を割いて描かれていたら、泣いていたかもしれない。(吉田貴司)

       

      『ガンバの冒険』『タイガーマスク』『じゃりン子チエ』のような作品を彷彿させる一作。掌編ではあるが、雰囲気のある作品。物語の筋は王道ではあるが、漫画表現の自由さで独自の雰囲気を作り出している。(稲村光信)

    • E-030

      花の舞う光の園で・・・  16P

      ゆっこ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2

      1.5

      3

      2.5

      9

       

      キャラクターの説明が終わってここからという時に終わってしまった。最後まで書き上げてほしい。(吉田貴司)

       

      マンガ作品というよりはイメージ的な作品。だとすると、オリジナリティあふれる魅惑的な世界観とキャラクターの個性を発揮していかないと無意味に思います。そういう観点からするとオリジナリティもアイデアも不足していると感じてしまいました。(稲村光信)

    • E-031

      モテる奴等のモテない努力  64P

      吉岡うずら

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2.5

      2.5

      2

      2.5

      9.5

        

      ふきだしが小さいので読みにくいです。ふきだしを大きくするとどういう絵を入れれば読みやすいかも変わってくるので研究しましょう。キャラクターの描きわけが甘いので誰が何をいったのかが分かりづらくギャグがすっと入ってこないのがもったいないと思いました。技術的なところは特訓あるのみです。たくさん描いて頑張りましょう。面白さみたいなのは持ってる方だと思う。なのでそれが伝わるようにしないともったいない。(吉田貴司)

       

      ■タイトルのまま、モテる男の子たちがモテない努力をする学園ものです。ギャグマンガかと思ったら最後まで、同じモテない努力を…という話でした。逆にギャグになっているという趣向なのか。同じことの繰り返しで64ページは長すぎる。吹き出しの数、ネームのテキストの量も多いのに、同じことの繰り返しなので読んで飽きてしまう。一つのコマの中の構図も友人たちまですべてが入ってくるので、画面がごちゃごちゃとしてしまって読みづらく感じてしまいました。このお話なら、24ページくらいでまとめたほうがテンポよく、すっきりとした読後感になるのではないでしょうか。キャラクターも中性的なイケメン設定なので、男女の区別もつきづらかったです。(稲村光信)

    • E-032

      星持ちの人 6P

      野元むらさき

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2.5

      2

      2.5

      3

      10

       

      面白そうな設定だなと思ったら終わってしまった。せっかくのアイデアなので最後まで描いて作品にしてもらいたい。どんな話ができるだろうか。(吉田貴司)

       

      ■亡くなった人が、死んでから星を贈ってくるということ? 世界観の余計な説明はいらないとは思うが、雰囲気を大事にする作品ではその世界観にひっかかりなく入っていけるようにしないとまずいと思います。美しい掌編になるはずのものが、短いがゆえに余計なんだかわからないものになってしまいます。おばあちゃんの人となりがみえるエピソードと、一例だけでももっと具体的な星を贈る例を描いてあげたほうがよかったように思います。(稲村光信)

    • E-033

      世界一幸福で不幸な少年  24P

      ねこねこむ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3

      3.5

      2.5

      3

      12

       

      面白かった。最後サメが噛り付いてるのはわらってしまった。もう少し見やすいネームになるとよりよくなるのではないでしょうか。一定の面白いものが描ける方だと思うので、新しいことに挑戦するのがいいのかもしれない。(吉田貴司)

       

      ■軽く読めるラブコメ。ほどよいページ数とテンポのよい展開でサクッと楽しく読めました。ただ祠が呪う上に、なぜ呪うのかが最後まで判然としないのはもやもやします。祖父もふくめ歴代が呪われている設定なので、そこに何かしらのドラマは欲しかった。(稲村光信)

    • E-034

      魔女とキッシュ  8P

      タケチイチコ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.4

      2.9

      2.9

      3.2

      12.4

        

      ダイジェスト版を見せられた感じ。予告編だけで本編がないと言うか。(佐藤秀峰)

       

      良くまとまったな作品。人喰い魔女と噂される老婆と少女の物語。短いページ数でテーマも明白良くできている作品だと思います。「人喰い」と近隣の人々に噂されている老婆が実は子供が欲しかったがなかなか恵まれない孤独で傷ついた女性であったというエピソードには心を動かされます。この作者さんは文学や童話などをモチーフに描いている作品が多いので、是非今度は作者さんオリジナルの作品が読んでみたいですね。(佐藤智美)

       

      読みやすくあったが、オチが唐突だった。(吉田円)

       

      短いのに気持ちを持ってかれてしまった。素敵な漫画でした。(吉田貴司)

       

      短いページでさまざまな要素がきれいにまとまっている。無駄のない言葉でその世界観と関係性を伝えてくれている。コマ割りや構図も、シンプルだけどそのシーンをよく見せるために、ちゃんと考えられいる。とても好感がもてる作品でした。(稲村光信)

    • E-035

      Eclipse  49P

      さとう犬

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2

      2.5

      3

      3

      10.5

       

      この世界が何を表現しようとしているのかがわからなかった。感情的なふわふわしたシーンが続くので、作者が何をしたいのかは伝わってくるんだけど、読者が楽しく読み進められるために「なぜこんな旅をしているのか」など地に足のついた場面が欲しかった。(吉田貴司)

       

      自分の世界観を一生懸命創ろうとしているのは伝わってくる。だが、そこに注力するのであれば、こういう賞なのに申し訳ないがネームで見せても伝わるものではないだろう。自分のイメージをどこまで絵で表現できるのか、その技量が追いついているのか、それは原稿を完成させて評価されるべきであろう。物語はかっこつけたセリフまわしが多く、正直話がわかりづらい。世界観以前に人物の描きわけがないので、そこも話がをわかりづらくしている。まずは、人に伝わる描き方を意識したほうがよいかと思いました。(稲村光信)

    • E-036

      マヨネーベーション  18P

      ナタでココ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3

      2

      2.5

      3

      10.5

       

      マヨネーズで何をしているんだろう?オナニー?何をしているのかよくわからなかったけど、謎の勢いがあった。サービス精神がある方のような気がする。何が描いているのかわかるものを読みたい。(吉田貴司)

       

      万人の頭にイメージがない話なので、現状のネームだと分かりづらい部分が多い。特に幼児を主人公にすることもなかった話なのではなかったか。描きっぷりは手慣れているように思えます。それゆえに、オリジナリティを意識されてのことだと思うのですが、本作は意識するあまり方向性がズレてしまった感じ。オリジナリティは変なものを描くことではないので、まず物語の骨子をきっちり作ったうえで、その見せ方でオリジナリティを発揮して欲しい。(稲村光信)

    • E-037

      ZANTA  42P

      waya村

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2.5

      2.5

      2.5

      3.5

      11

        

      サンタの民営化。面白そうな設定だなと思ったけど内容はそこまで面白くなかった。貧乏な親子と30年前の漫画に出て来そうな借金取りでテンションが下がってしまった。変にストーリーに乗せず、サンタが民営化するとどうなるのか、ボケとツッコミでゴリゴリ読ませる漫画にした方がいいんじゃないかと思いました。せっかくのアイデアの種なので作品に結びつけてほしい。(吉田貴司)

       

      サンタクロースが民営化されると、おもちゃの押し売り企業になってしまうのだろうか。そもそものところで、かなり引っかかってはしまったのだが、そんなふわふわした設定をテンポのよさで一気に読まされた感じ。物語の骨子はシンプルなので、サンタクロースネタにしたことで余計な違和感が出てしまったように思う。全体の構成、セリフ回しなどはじつはオーソドックスで見せる技量はしっかりしているように思いました。(稲村光信)

    • E-038

      アマノツチヒメ  58P

      アンギャマン

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.4

      3.1

      3.4

      3.5

      13.4

       

      ものすごくレベルが高いネームでした。読み切りとして完結してないのが残念。すごく続きが読みたいです。(吉田貴司)

       

      描きたいものを描く技量と、その技量に裏打ちされた独自の世界観があって、わくわくしながらページを繰りました。物語自体はまだまだこれから、といった場面ですが続きが気になります。ここまで上手な方なので、逆に気になってしまった細かなところとして、シーンごとの状況説明が言葉もコマも、一言一コマずつ多いように感じました。それがゆえにややテンポが悪くなっているように感じました。あえて言うなら、ですが。(稲村光信)

    • E-039

      エッセイマンガ 君の中2はどうだった? 僕の中2はこうだった  37P

      桜崎隆太

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2.5

      2.5

      3

      2.5

      10.5

       

      エッセイ(実話)であることが漫画を読みにくくしている。主人公のキャラクターがイマイチよくわからない。モテる人なのかモテないひとなのか。勇気があるのかないのか。普通なのか普通じゃないのか。そのキャラクターの肉付けを「エッセイ(実話)だから」ということで回避している。これだと作者本人はわかるけど読者にとってはどういうやつなのかわからないと思う。おそらく普通のモテない勇気がない男だと思う。告白できないのをブスの取り巻きのせいにしているから。でもその視点が描けていないので面白さが伝わりづらくなっているのではないでしょうか。(吉田貴司)

       

      同年代を過ごしてきた人間からすると、とても懐かしく共感できるところがあるので楽しくは読めました。ただ、ちょっとキャラクターのとるリアクションが古くて、あざとく感じてしまいました。変顔やキメを乱発しすぎても飽きてうざく感じてしまうように思いました。(稲村光信)

    • E-040

      人魚の境界線  50P

      目白さとみ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3

      3.5

      2.5

      3.5

      12.5

        

      ジュラシックパークやグエムルみたいなパニックものになるのかな。それが海底に住む人魚っていうストーリーは独特で面白い。ただ誰に感情移入して読めばいいかわからないので、多くの読者はついていけなくなると思う。多分人魚のおぞましさを伝えないといけないので、教授に感情移入できるような演出が冒頭で必要なのではないでしょうか。あとキャラの目が独特に気持ち悪くてよい。(吉田貴司)

       

      伊藤潤二先生的ホラーテイストとフェイクドキュメンタリーが融合したような作品で、出だしの10ページ過ぎまではとてもわくわくしました。そこからの展開が、船上のシーンが続くためとはいえコマの構図が単調になってしまっていたのが残念。センター長・黒岩の感情や思考も妙に思わせぶりなわりには何もなく、肝心の人魚の襲撃もアイデア不足で怖さがなく、結果として50ページが長く感じてしまった。30ページくらいにおさめて、人魚が一匹ではなく多数いるのかもくらいのところで恐怖感をあおって終わるなど、そもそものテイストを大事にして欲しかった。(稲村光信)

    • E-041

      飛脚 in the Skyscraper  42P

      アンギャマン

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      4

      3.5

      3.5

      4

      15

       

      よくまとまって描けている作品だと思います。よくも悪くも編集者に好かれそうな漫画だなと思ったので、好みが合って、力のある編集者を見つけるのがいいのではないでしょうか。一読者の感想としては登場人物が全体的にいい子ちゃんという気がして物足りなかったです。(吉田貴司)

       

      ちょっとクサイ話だけど、アイデアもキャラクターもよくできた物語だと思いました。ややキレイにまとめ過ぎの感も。物語のバックボーン無しの顔見世興行的な展開の話となっていたので、相方・タオ(途中まで男か女かわからなかった)の絡み方が唐突でわかりづらかったりもしましたが、なんでこの仕事をはじめたのか、など今後のストーリーが気になる第一話目としては役割が果たせていると思います。(稲村光信)

    • E-042

      おいなり物件へようこそ!  8P

      浅井麻

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.5

      2

      2.5

      2.5

      10.5

       

      良くも悪くもなんだか売れそうな作品だと思った。星海社とかネットに強そうな所に持っていってみてはいかがでしょうか。「きれい目の男の子が可愛い動物や女の子とルームシェアする」という設定に既視感があるので、もうすでに類似品がいっぱいあるのかもしれない。そのマーケットに挑戦するのだろうか。するにしても「何か新しいアイデア」があった方がいいのではないでしょうか。(吉田貴司)

       

      設定がストーリーに活かされていないように感じました。絵柄で救われてはいるが、主人公が感想を述べているだけなので面白みが無いように思います。(稲村光信)

    • E-043

      小夜鳴き虫と蜚蠊の王  57P

      佐藤拓実

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.5

      3

      3.5

      4

      14

        

      すごく面白かった。途中主人公が虫になるところは若干ひっかかったけど勢いがあったので最後まで読めた。次回作も読んでみたい。(吉田貴司)

       

      冒頭8ページくらいまではどうなるのだろうと、引き込まれていったのですが、さまざまな要素が未消化のままパッチワークのように継ぎ合わされていて、不自然さを強引に見栄を切ってごまかしている印象。巨大な蟲がいる村?村長は何者?呪い?蟲の因子を植えつけられる?人間らしさ論でかたづけちゃう?いろいろ矛盾したものが混在しているから読んでいてもやもやしてしまった。『テラフォーマーズ』という存在があるので、どうしても比較してしまって余計そういったことが気になってしまった。好きな世界観だけに粗が気になってしまいました。(稲村光信)

    • E-044

      エンジェルさんとデビルさん  40P

      MK

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3

      2

      3

      3

      11

       

      なかなか面白い話だった。クライマックスはもっとページ数を割いてじっくり主人公の葛藤を描いて、読者の心を盛り上げていくとより良くなるのではないでしょうか。あとできればなぜこの子は人助けをしてしまうのか、好かれたいからなのかなんなのか、過去に何かがあったからなのか、親がいい人だからなんだろうか。多分「人助けをしないとどうしても生きていけない」人なんだと思うけど、葛藤の後、「いい人ってなんなんだろうか」ということに気づくようなラストだと読者の読後感もスッキリするのではないかと思いました。(吉田貴司)

       

      天使と悪魔の古典的なストーリー。可もなく不可もなくな物語を可もなく不可もない描きかたをしているので、どうしても評価も可もなく不可もなくとなってしまいます。オリジナリティの無さは大きな弱点です。(稲村光信)

    • E-045

      つながってる  16P

      R中(仮)

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2

      2

      2

      2.5

      8.5

       

      実話なのでしょうか。いい話だとは思うのですが、ちょっとお説教というか教えっぽくなっていて楽しんでは読めなかったです。主人公の生活も旦那の生活も輪郭だけ描かれていて、リアルに感じれなかったからかもしれません。この人たちはどういう生活をしているんだろう。(吉田貴司)

       

      作品に引き込むる導入部が弱いように思います。メッセージ性の強い作品ですが、そのメッセージもやや伝わりづらく感じました。雰囲気のある作品ではあるので、読者に共感が得られるように分かりやすいつくりにしてあげることを意識してもよいかと思いました。(稲村光信)

    • E-046

      わびさび連合軍〜弟を探して〜  16P

      藤谷しえる

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2.5 

      1.5

      1.5

      2.5

        

      なぜ桜餅に兄弟がいるのか。いるとしたらだんごじゃないのか。(すでにそれはあるけど)ちまきが熱血なのはハチマキとかかっているからで、海苔巻きがノリがいいのもかかってるんだけど桜餅は何にもかかってないのが気になった。設定が甘いので「なぜ探しているのか」という理由も弱くて、読者を惹きつけられない。(吉田貴司)

       

      和菓子のキャラクター化はいいかもと思いましたが、造形もう一歩がんばってもらいたかった。物語もダジャレだけであまりキャラが活きておらずもったいなく思いました。キャラクター勝負の作品ですので、シンプルで各キャラクターの性格が出るシンプルな物語を描いて欲しいです。 (稲村光信)

    • E-047

      本嫌いの文豪  31P

      小田ひろみ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.3

      3.7 

      2.7

      3.7 

      13.4 

       

      着眼点が良い。もっと盛り上げられるはずだが、消化しきれていない。早めにネタバラシをして、その先の展開を描いた方が良い。再考してみては?(佐藤秀峰)

       

      発想がな作品。とにかく目の付け所というか発想が面白いと思いました。ワンアイディアを軸にしてしっかりと物語を描ききっています。また「マニア」と呼ばれる人の面倒臭さも「わかるわかる」と共感してしまいますw強いて言うならラストが個人的には「因果応報」というか、女の子の技術を抜き取った作家に何か報復があっても…とも思ってしまいました。(佐藤智美)

       

      物語とは何のためにあるのか?というテーマを綺麗に問う作品になっていた。(吉田円)

       

      ところどころつっかかるところがあった。「なんで数美が書いたって誰も信じないんだろう。」とか。ストーリーがちょっとだけ都合良すぎるので、読者の「?」を解決しながら読ませるように直せばなお良くなると思う。書こうとしているテーマは面白そう。(吉田貴司)

       

      作品のテーマはとても面白いと感じました。ただ、内輪の数人だけの小さな物語してしまったことで、話の広がりも無くなりリアリティも弱くなってしまったように思います。話の展開もミステリー仕立てにしたり、もっとやりようがあったように思うのでもったいなく思いました。(稲村光信)

    • E-048

      ラドベールダンサーズ  45P

      九頭上昴

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

       2.5

      3

      2

      3

      10.5 

       

      なんで架空のダンスという設定にしたんだろうか。既存のダンスの方が知っている人は多いし、きちんと調べて描けば共感は得やすいと思う。ラジエーター技師がそこまで活躍してないし。ストーリー以外の部分では台詞回しに無駄が多い気がした。キャラクターが生きていて、設定がきっちりしているとセリフは必然的に少なくなるはずだと思う。(吉田貴司)

       

      面白い世界観の話だとは思いましたが、せっかくの「ラドベールダンス」という独自の設定をまったく活かしていない話作りをしているのはもったいないと思います。特殊なダンスがある世界観をもつお話なのに、なぜ衣装の話にしてしまうのか。衣装作りの話にしても、アイナが頑張る理由もあきらめる理由も、母が否定する理由もすべてが弱いので話に深みが無く上滑りしてしまっている。いろいろともったいない作品になってしまっているように思います。(稲村光信)

    • E-049

      町内の魔女  27P

      ナカタススム

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3

      3

      2.5

      4

      12.5 

        

      魔女とはなんなのか。なぜ魔女は少年たちと出会ったのか。しんみりしたり、魔女がなぜいるのか全部説明しなくてもいいからふと漂わせるようなコマがあればなお良かったと思う。ちょっと終始ドタバタが続いて読んでいて疲れた。(吉田貴司)

       

      キャラクターも雰囲気も設定も、とてもよいものがあると思うがややあざとい気もした。ストーリーがおざなりで読者受けするであろうシーンを繋いでいった感じがしてしまったのと、魔女という存在が今一歩煮詰まっていないこと。「転校生とぼくらの夏休み」的な話に終始しているので、この内容だったらむしろ、本物の魔女じゃなくて「魔女の勉強をしている」「魔女だと思ってしまっている娘」との交流のほうがよい可能性が出てきてしまう。中途半端なシモネタは作品全体の雰囲気を壊してしまう可能性もあるので、もう少し絞ってもよかったかも。(稲村光信)

    • E-050

      第一回主人公選手権  23P

      力名一久(リキナカズヒサ)

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.3

      3.3

      3.4

      3.8

      13.8 

       

      第1話っぽい作りだった。ここまではワンアイデアで描ける。この先を描く力量が作者にあるかどうか?ぜひ描いて驚かせて欲しい。(佐藤秀峰)

       

      少年漫画あるあるな作品。漫画に出てきそうな「鉄板」キャラたちが織りなす群集劇…と言ったら良いのでしょうか?アイディアは面白いと思うのですが、「出落ち感満載」な所が気になりました。もし続きを描くとしても新キャラが出まくるような話だと、読者がすぐに飽きてしまいそう?今後の作者さんの力量が問われるのではないかと思いました。(佐藤智美)

       

      少年漫画あるあるを盛り込む設定が生かされており、ラストもあるあるの引きで面白かった。(吉田円)

       

      面白い。ちょっと尻すぼみなのも許してしまう。こんな感じで終わらせるしかないよなー。裏技だと思うけど、挑戦的な作品で面白かった。(吉田貴司)

       

      面白い発想だと思いました。できることなら、アベンジャーズ方式で、これまでのマンガ界の各役割におけるベストメンバーでこれをやってもらいたかった。見せ方も上手、ラスト3ページはとっても好きです!(稲村光信)

    • E-051

      香具師  58P

      森石 さなしろ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

       3.4

      3.3

      3.9

      3.3

      13.9

       

      良くできている。絵が上手い。が、感情が揺さぶられない。上手くまとめましたね、という感想になってしまう。この世界観を描きたいという作家の思いが先走ってしまい、登場人物の悩みや人物像が掘り下げられていない。作者の都合で動かされているのが見えてしまうため、ドラマが嘘っぽくなっている。(佐藤秀峰)

       

      クオリティ高し!!な作品。香具師(やし)という不思議な男を物語の狂言回し的に使って描いたサスペンスホラー(?)。絵柄も綺麗ですしネームも読みやすく、漫画スキルの高さが伝わってきます。ただ「ホラー系では昔からあるなぁ…」と、既視感はかなり強め。既存の作品に比べ、肝心の狂言回し的な存在…「香具師(やし)」が本当に物語内で何も行動していない&ビジュアル的な魅力が低めなのが気になりました。このままではただの「物語の解説係」なので、もう少しキャラがカッコよく見えるように工夫してみてもいいのではないでしょうか。(佐藤智美)

       

      話の造りはしっかりしているが、この話のメッセージがもう少し分かりやすく伝わると良かったかも。(吉田円)

       

      満点です。完成度が高い。文句なしです。コミック乱とかホラー系の雑誌にこのまま載せられるのではないでしょうか。でもどこも不景気ですからね。ぜひとも世に出て欲しい作品。(と思ってたらペアの稲村さんは元コミック乱の編集をされていた方で「こういう作品はかなり既視感がある。」ということだった。時代劇をほとんど読まない僕の不勉強でした。でもコミック乱に持っていかなければ、僕のような「知らない人」を面白がらせることはできるわけで、それはそれで大きな可能性があるということではないでしょうか。)(吉田貴司)

       

      犬卒塔婆なるものを勉強不足で知らなかったもので、個人的には気になる出だしだったのですが、あまり本筋には関係なかったのですね。もったいなく思いました。描こうとされている世界観は伝わってはくるのですが、人の感情の動きをエピソードで見せず、後追いで都度都度、言葉で説明してしまっているので薄っぺらくて感情移入できず、ややシラケてしまいました。面白い要素は多々あると思うので、一話に詰め込みすぎず丁寧に香具師の設定などを伝えるようにしてあげてもよいように思いました。とはいえ、全体のレベルは高い作品だとは思います。(稲村光信)

    • E-052

        33P

      湯本湯

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.4 

      3.1 

      3.4 

      3.8 

      13.7 

        

      悪い冗談を延々聞かされている感じ(佐藤秀峰)

       

      結局何フェチ?な作品。便器に好意を寄せる女の子の話。個人的に感情移入しづらい事もありますが、最後の最後に便器ではなく…同じく便器好きな人間の男性に話しかけられたらまんざらでもないという主人公の様子に、「なんだよ、便器が好きなんじゃなかったんか〜いっ!!」と突っ込みたくなりました。だったら自分のフェチが周りに受け入れて貰えないという疎外感&孤独かつ孤立していたという姿をキチンと描くべきでは?(佐藤智美)

       

      セリフがほぼないまま進むのに、ついつい先を読んでしまう。不思議な作品だった。(吉田円)

       

      面白かった。便器を集める話を昔読んだことある気がするけど、そういうフェチの方が一定数おられるのでしょうか。サイレントでの演出がとても効果的で素敵でした。雨上がりの青空のように清々しい短編。素晴らしい。 (吉田貴司)

       

       ■「純」な思いを伝える目の描き方が好きでした。変態と純愛のギリギリのところに理由はなくてもいい(面白い理由があるにこしたことはないが…)、と思い読みすすめていたのですが25ページすぎからのまとめ方で失速してしまった。これでは、ただの便器マニアでしかなく、便器の外形が好きなだけの娘になってしまうのではないか。彼女は、あの公園のあの汚れた朝顔便器に恋をしたのではなかったのか。それがゆえに起きた奇跡だったのではなかったのか。さまざまな人間の汚物にまみれた便器にキスしてしまうことを止められない娘の思いが台無しになってしまったように思う。だが、妙に記憶に残る作品でした。エッジが効いた作品は完成度よりも強いときがありますね。(稲村光信)

    • E-053

      チエちゃんと三匹のロクでなし共  32P

      なおたけ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2.5 

      2.5 

      2.5 

      10.5 

        

      勢いはあるけどリアリティがないのであまり面白いと思えなかった。今時地上げ屋ってああいう取り立て方するんだろうか。昭和っぽく感じてしまった。一つ一つ「これでいいのか」と検証する必要があるのではないでしょうか。(吉田貴司)

       

      古典的だが安心して読めるのは利点もある。店子の三人のキャラが命なのに、その辺の描写がほぼ無いので、面白みとしては半減。嫌いになれない変人たちをいかに描くかがこの作品のポイントになると思います。高橋留美子先生の『るーみっくワールド』シリーズが参考になるのではないでしょうか。(稲村光信)

    • E-054

      宇宙侵略  32P

      たにやんま

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.4 

      3.4 

      3.8 

      3.4 

      14 

       

      面白かった。絵にもっと魅力があればよかった気もするが、この絵でできることを上手くできている。以前も作品を拝見したことがある作家だが、以前と比較して画面に緩急があり、技術面での成長も見られた。(佐藤秀峰)

       

      なるほどwな作品。「なるほどこうして我々の地球は守られていたんだなぁ(笑)」そんな言葉が頭に浮かんでしまう本作。読み切りとしてよく出来ていますし、面白かったです。この作者さんの今後の作品が楽しみだと思いました。(佐藤智美)

       

      読みやすいネームで好感が持てる内容だったが、既視感は強い。設定上のオリジナリティーがもう少しあると良い。(吉田円)

       

      すごく面白かった。ベタだと思いますが、かなり笑いました。ありがとうございました。(吉田貴司)

       

      「このろくでもない、すばらしき世界」を描いた作品。さらりと読ませていただきました。クセなく楽しめる読み切りとしてはありかもしれない。アイデアとしては、あのCMだったりドラ○もんだったりと類似したものも多いので、オリジナリティをどうだすか、もっともっと考えていかねばならないでしょう。(稲村光信)

    • E-055

      人魚川のゆうくん  17P

      イヌワシ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2.5

      3

      2.5

      3

      11 

        

      まさかのホラー展開だった。ゆうくんは女の子を殺して次の日平気で学校にくる人なんだろうか。誰にも見つからずに?ニュースにもならずに?主人公だけが彼をみつけたのか?そこらへんがちょっと都合よく進むなあと思った。(吉田貴司)

       

      主人公とヒロインのそもそもの関係性の描き方が足りないので、二人の関係が深まろうとする過程に、すんなりと感情移入ができなかった。話のつながりや場面転換も、ところどころ唐突に感じてしまい話がすんなりと入ってこず読みづらく感じてしまいました。(稲村光信)

    • E-056

      再利用  16P

      ありがち

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3

      3

      3

      3.5

      12.5 

        

      悔しいけどオチでツッコんでしまった。なんじゃそら!(吉田貴司)

       

      一発ネタ的作品。ラストは素直に驚きました。ストレートなメタファーはよいと思うのですが、ティッシュのメタファーとしてはもっと違うものがあったように感じてしまった。物語はストレートなものなので、ラストをみて驚きはあったものの根本的な違和感がぬぐえなかったです。(稲村光信)

    • E-057

      スノークリスタル  43P

      Emily

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      2

      2.5

      2.5

      2.5

      9.5

       

      何か新しい展開があるのかなと期待して読んでたけど何もなく終わってしまった感じです。雪だるまにもクリスにも感情移入できなかったのでそこらへんが問題ではないかと思います。(吉田貴司)

       

      『アナと雪の女王』のオラフとのエピソードを思い出してしまった。そのほか昔話には同様の骨格の物語は多いと思いますが、本作にはそれ以上のオリジナリティを感じることはできず、ややだらだらと長く感じてしまった。年配の登場人物の描き方も覚えていかないと、人物の描き分けがつらくなると思います。(稲村光信)