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第8回ネーム大賞 Bチーム・
テキスト講評発表

Bチーム・テキスト講評(編集者・吉田円 漫画家・佐藤智美)

※1次審査Bチームのテキスト講評を発表します。
  • カオリさんはいい香り

    B-001

    カオリさんはいい香り 34P

    リコシェ号

    【吉田円】

    強力なフェロモンを放出する奇病にかかった女の子の話、という設定は面白いのですが、セクシーな漫画にしたいのか通常のギャグ漫画にしたいのかが、少し中途半端だったように思います。ギャグにしても行き当たりばったりな印象が強く、動物園前までついてきた人や動物を解散させたらいなくなるなど、設定崩壊しているように見えるシーンも見受けられました。女の子も可愛いので、個人的にはセクシーギャグで進めた方がいいように思います。
     

    【佐藤智美】

    楽しく可愛らしいラブコメ…な作品。動物や異性に異常なほどにモテてしまう香り「ペロモン」を出してしまうという特殊体質を持った主人公・伊井かおり。異常にモテるがかおりが想いを寄せる本命の幼馴染・隆一には「ペロモン」がなぜか効かない。想いを成就させるべく、かおりは意を決して隆一を遊園地デートに誘うが…。
    面白かったです。とても読みやすく漫画スキルがかなり高いと感じました。主人公の女の子もかわいいですね。読切としてはかなりまとまっていますし、とても良いと思います。出版社の漫画賞に出せば入賞は間違いないと思います。ただ連載にまでなるかというとどうか…そういった作品ではないという所でしょうか?
    なんだかんだ言って本命の幼馴染の隆一は主人公の体質を認め、誰よりも理解してるし、全体的に主人公がこの体質でものすごく困ってる感があまりないので「次はどうなる?」「続きが読みたい!!」といった求心力が弱く、あくまでも「読切」で止(とど)まってしまっているのかもしれません。ただ何度も言いますが「読切」としてとても楽しめる軽快な作品だと思いますので、いろんな方にオススメの作品です。

  • たげんがーず

    【吉田円】

    入りのシーンから取っつきが悪くわかり辛かった。また、私のように英語が苦手な人間には、なお取っつきづらかったです。

     

    【佐藤智美】

    まだ「MANGA」になっていない…な作品。
    日本語を話す男性キャラと英語を話す女性キャラが「たげんがーず」という単語(造語)を日本語でも英語でもわかるようにするには…という2人の会話を中心に話が進んでいきます。
    日本語と英語の入り混じった世界観が特徴的な作品で「国際的」な香りがイイですね。

    作者さんがやろうとしていることとしては「他言語を話す」コツ(?)を漫画で表現しようとしているのだと個人的には受け取りましたが、多くの人が同じような感想を抱きにくいのではないか…という心配が脳裏に過ぎる作品だと思います。
    今のままでは作者さん自身の思っていることを「一方的に書いている」状態で、あまり「読者さん」のこと…お話の受け取り手のことを考えていない作品の作り方になっているかと思います。
    また話の運び方以外にも、「漫画」の画面的にも非常に分かりにくい部分が多いですね。
    もう少し「漫画の文法」についておさらいしてみる必要があるかと思います。

    作中の男女の言語のパートが入れ替わるシーンでは、男性がロープで縛り上げられ、徐々に大人しくなり最終的には小さくなるという表現が出てきます。
    この表現は前述した「他言語を話すコツ」についての表現しているのだと思います。
    こういった表現はわかりやすく面白いと感じました。

    もっと作品を「他言語を話すコツ」に絞った、エッセイ漫画風にしても面白いかもしれませんね?

  • LEVEL.5

    B-003

    LEVEL.5 40P

    谷川恵

    【吉田円】

    オチは綺麗に収まった印象だが、冒頭の長い説明や展開の既視感の強さがマイナス部分。そして、セリフ量やコマのごちゃごちゃ感など、抜け感のなさが読み辛さを増させている印象だった。

     

    【佐藤智美】

    イイ話を描こうとしているが…な作品。

    名前を間違えられ「天界ターミナル」に連れてこられてしまった主人公。本当は死ぬはずだった人物を「事故死」させないと、地上に戻れないと宣告されてしまう。主人公は果たして生き返ることができるのか……?

    まず読んだ感想としては「漫画を描き慣れていらっしゃらないのかな?」という印象を持ちました。画面的には人物たちの顔のアップ&バストショットばかりが多用されており、肝心の人物たちがどこで何をしているのかがわかるロングや俯瞰のシーンが少ないため分かりづらさや読みにくさを感じてしまう点が非常に勿体ないですね。
    お話もよくある設定といえばそうかもしれませんが、ラストに近い部分で主人公が「人生最後くらいは悔いを残さない、後悔のない決断だ」という言うシーンは作者さんの言いたいことが表現されているとても良いシーンだと感じました。

    最終的なラストについては少し予定調和というか、全て繋げすぎというか…正直言って「やりすぎ感」があると思いましたが、読者にとって印象は違うかもしれませんね。

    先ほど画面的な勿体無さについて申し上げましたが、主人公の大切な「決めコマ」や、人物の登場シーンなど…とても良いシーンやかっこいいシーンが「めくり」部分や大きなコマで表現されているとさらに盛り上がるかと思います。そのことを意識しながら修正するとすごく良くなる作品だと思いました。

  • ダイアモンド

    B-004

    ダイアモンド 34P

    きのしたりさこ

    【吉田円】

    思春期の友達関係と恋心という普遍的なテーマを丁寧に描いていて好感が持てました。冒頭のダイアモンドという設定をもっと生かせていたら、作品にオリジナリティーが一層生まれたように思います。

     

    【佐藤智美】

    瑞々しくもほろ苦い…な作品。
    「外人?」と呟く一人の男の子。
    その日褐色(?)の肌をした転校生・未央がやってきたからだ。
    いつも俯き「ダイアモンド」を探しているという未央に、クラスの女の子達とは違うと感じる透と京は次第に親密になっていくが…。

    小学校の中学年くらいの子「あるある」が満載な作品だと思いました。
    「確かにこんなカンジのこと、小4くらいにあったわぁ」…とワタクシ自身も思いましたし、また読んだ方の中にも「うんうん。あるある…」と思い当たるフシが出てくる…そんなカンジではないでしょうか?

    最初は短髪でどちらかというと「男っぽい」転校生の未央が、転校先のクラスで過ごしていくうちにどんどん「女臭く」なっていってしまう…そんな姿に右往左往する男の子たちの姿が絶妙に描かれているのが大変魅力的だと思いました。
    未央の変化は当然といえば当然の成長過程なのですが、読んでいるこちらとしてはすごく寂しいというか、「ほろ苦く」感じてしまいますね。そこが表現できているのが素晴らしいと思います。

    あとは漫画表現的な部分…基本的ではありますが、登場人物達の登場シーン…キャラと名前の関連付けをしっかりした方がいいと思います。(途中で男の子達の透か京が、どちらであるか分からなくなってしまいました。)
    また最後のシーンはかなり「ファンタジー」に近いと思うので、もう少し「ほんのり」と両者の恋心を期待させるような方がこの作品には合っているような気がしました。また作品タイトルの「ダイアモンド」と関連付けできるようなこともできるかと思いますので、ぜひ再度ブラッシュアップしてみてはいかがでしょうか?

  • 僕のバイトは男の娘

    B-005

    僕のバイトは男の娘 45P

    彩太

    【吉田円】

    先輩のせいで女装して働くことになった、という設定は面白いのですが、ページ数が多すぎるのと、読者をどういう気持ちに持ってゆきたいのかが今一つ分からなかった。

     

    【佐藤智美】

    男の娘(こ)モノ…な作品。
    クラスでクールな女子生徒に告ったら、流れで彼女の経営するメイド喫茶で「男の娘」としてバイトすることになってしまった主人公・友太。彼女のために一所懸命に「男の娘」として働こうとする友太だったが…。

    いま流行りの「男の娘(こ)」モノをテーマにしたギャグ…作品でしょうか?
    人物達を活き活きと描いているのが良いですね。
    ただやはりまだ「漫画」の文法を巧く使えていない印象を受けます。

    5Pや9Pのイジメの描写は「回想」なのか「想像」なのか良くわかりませんでしたし、「貧困だった」というモノローグも誰のモノなのかもパッ見て頭に入ってきませんでした。
    画面的にも「男の娘」が話のメインであるはずなのに、本物の女の子と「男の娘」の差が全然ないので出てくる女の子が本物かどうか読んでいて混乱してしまいました。
    上記の部分は「絵柄」の問題だけにしてしまいがちではありますが、男の子達が女装する…「男の娘」に変身する更衣室のシーンを描くなど、ネームだけでも工夫することでさらに分かりやすくなるかと思います。
    読者の読みやすさを考えることも忘れずに、たくさん漫画を描いていってくださいね。

  • 血のつながり

    B-006

    血のつながり 4P

    眼鏡川 幸次郎

    【吉田円】

    母と子の距離の問題を描いたラストのシーンは印象的だった。

     

    【佐藤智美】

    モノローグ中心な…作品。
    4Pという超短編な作品です。
    母親に反抗する娘の心情と母娘の意外な結末が描かれています。

    4Pという短編に挑んでいることがまず素晴らしいかと思います。
    ただやはり漫画に描き慣れていないのでしょう、「モノローグ」中心で話が展開し最後まで迎えてしまいます。
    また最終ページの相手を刺すシーンも誰が誰を刺しているのか画面的に、また展開も含めて一瞬良くわかりませんでした。

    分かりやすく描くことを意識して作品造りが出来るといいですね。
  • ホームラン

    B-007

    ホームラン 4P

    眼鏡川 幸次郎

    【吉田円】

    読み始めから分かっているオチだけれど、良かった。

    【佐藤智美】

    青春の一コマ…な作品
    4Pで描かれた青春の一コマを切り抜いた作品。
    B-006「血のつながり」と同じ作者サンですね。
    学生時代…一所懸命に没頭した部活動の切ない側面を描いた作品だと思いました。
    ただ前の作品と同じくモノローグでお話を展開、完結させてしまっているのが
    漫画という絵とセリフの組みわせでできた「創作物」であるという「特性」を殺してしまっており、 大変勿体ないかと思います。

    極力「モノローグ」を使わない表現に挑戦してみてはどうでしょうか?

  • 生きる価値

    B-008

    生きる価値 4P

    眼鏡川 幸次郎

    【吉田円】

    詩のような綺麗なラスト。もう少しリアルに読み手とシンクロできる部分が欲しかった。
     

    【佐藤智美】

    主人公の成長の瞬間が欲しい…な作品
    B-007,B-008の作者サンの作品ですね。
    不幸な生い立ちのせいで自分に価値を見出せない一人の女性が自立していく過程を描こうとした作品。
    上記のような物語を本当は表現しようという意欲は伝わってくるのですが、実現できていない作品かと思います。

    「一人の女性が自立していく過程」の部分こそがこの作品の「要(かなめ)」であるはずであるのに、この作品ではその過程がしっかり描かれていないのが大変残念だと思いました。靴が流されても生きていけると感じる主人公、また主人公が自立していく過程をしっかり描いたほうが良いように思いました。
    「4P」というページに縛られる必要はないと思います。一度思いっきり作者サンの描きたいことを存分に描かれてみてもいいのではないでしょうか?
     
  • ほののとささら

    B-009

    ほののとささら 45P

    成田浩二

    【吉田円】

    ギャグ漫画なのかスポーツ漫画なのか…。ギャグ漫画に持ってゆきたいのなら、もう少し演出力やネタの力が必要なのでは?

     

    【佐藤智美】

    登場人物が多すぎる…な作品。

    テニスの優れた才能を持った姉「ほのの」と妹「ささら」の姉妹の物語。
    幼い頃から「将来ウィンブルドンのコートに立つ」と豪語するビックマウスの「ほのの」とそんな姉を影で支える妹「ささら」。当初はこの2人が主軸で物語が進んでいくと思ったのですが、2人が入部する女子テニス部のメンバーの登場や育ての兄の存在など、読み切り45Pの中で動かすには難しいほどの大人数なのが気になりました。作者さん本人はそれぞれのキャラのことをよくご存知なので気にならないのかもしれませんが、読者にとって、さすがにこの人数のキャラを全て認識しながら読み進めることは容易ではありません。
    テニス部員を登場させるにしても、ここまで丁寧に1人1人を説明する必要性はまだないように思います。
    「読み切り45P」ならば、姉妹のテニスの才能を感じさせるシーンを主軸にした画面作り&話作りにしたほうがさらに読みやすい作品になるのではないでしょうか?

  • 1+1=2

    B-010

    1+1=2 5P

    牡丹棚

    【吉田円】

    導入のシーンは新鮮味があって面白かったが、そこから先が展開しきれていない印象。

    【佐藤智美】

    シュールさが魅力…な作品

    工業用数字「1」を生産する工場の話。5Pというページ数の中できちんとお話をまとめている所に好感が持てます。
    ただ最後のオチについては正直なところどのように受け取って良いのかよくわかりませんでした。
    「なるほど…」なのか「1ぢゃねーのかよっっ?」…どちらが正しい反応かちょっとわかりませんでした。ギャグ作品は読者のセンスや好みが大きく影響するジャンルですが、シュールなギャグ作品だからといって内容はきちんと読者に伝わらないといけないと思います。作品というのは100人中100人が書かれた内容をきちんと受け取り、そこからやっと「好き嫌い」が生まれるということを念頭に作品作りをすると良いように思いました。

  • 知りたがり少年の奇問

    B-011

    知りたがり少年の奇問 29P

    コスダ純葵

    【吉田円】

    冒頭からの流れで、1人の少女の表情の謎に入って行く流れと、24ページ目の衝撃は良かったです。
     

    【佐藤智美】

    思春期あるある…な作品。

    父から色々なことを教えてもらっていた、なんでも知りたがりな少年・小野。時は移り現在小野の解決方法はもっぱらスマホとなっており、なんでも解決できると思っていたが…。
    思春期にありがち…というか気になる異性がいる時の「あるある」をきっちり描いた作品で好感が持てます。
    高田さんのような落ち着いた、すこし影のある女子は確かに魅力的にみえますよねw
    途中のクラスの登場人物たち…特にモッチー先生の登場のさせ方には少し気を使ったほうがいいかもしれません。のちに高田さんと一緒の男性がモッチー先生(?)だったとは一回読んだだけではわかりませんでした。
    最後の方の小野少年の「なんだこれ」がもう少しだけ具体的にわかると、さらに読者はぐっと作品に感情移入をするのではないのでしょうか?

  • 魔法少女 胡桃澤こはね

    B-012

    魔法少女 胡桃澤こはね 30P

    雅日野琥珀

    【吉田円】

    “記憶消す魔法はハゲにしか効かない”など、どこかで設定を生かした展開があるのではと思っていたが、ないなど、ノリで作っている部分が多く、何でもアリになっているように思う。

     

    【佐藤智美】

    結局最後は?…な作品。
    主人公・ 胡桃澤こはねに「とある想い」を抱いているクラスメイトの佐野。「想い」を伝えるべく、こはねの後をつけていた佐野は思い掛けず彼女が「魔法少女」に変身するシーンを目撃してしまう。正体を知ってしまった佐野とこはねの関係は…。
    可愛い絵柄が魅力的なラブコメ…ですね。
    本当に主人公の女の子が魅力的に可愛らしく描けており、お話の展開もラブコメ的でテンポよく読みやすいです。
    ただ最後の部分の「生き返らせる魔法がない」の一連の部分がよくわかりませんでした。結局こはねは「生き返る魔法」は見つけられなかったけれど「時を遡る魔法」といったモノを使ったということなのでしょうか?いままでのページ内でそういった類の魔法を使った場面を一度も見ていないので一瞬よくわかりませんでした。「軽いラブコメなんだし…漫画なのでなんでもアリ」と言われてしまえばそれまでですが、何もないなら作者さんがきちんと読み方や楽しみ方を提示しないと読者を混乱させてしまう可能性があると思います。 このままではこの作品の「山場」のためだけに「佐野くんの死」のシーンが盛り込まれたのね…という印象なってしまいそうです。
    きちんと彼女が努力&解決するシーンを入れた方が主人公「こはね」の魅力も数段上っていいような気がしました。
  • 白衣と魚八1~3話

    B-013

    白衣と魚八1~3話  42P

    銛 夕杞

    【吉田円】

    猫のいない世界で猫を再生させよういう設定が面白かった。が、世界の状況がもう少し初めから分かっていると読みやすかった。

     

    【佐藤智美】

    不思議なギャップが魅力…な作品。

    近未来のお話。猫などおそらく人間以外の動物が絶滅してしまった世界に生きる主人公たちの姿を描いた「日常系」SF作品…とでもいいましょうか?
    面白かったです。登場する人物たちの見た目は極めて現代風…作品のタイトル通りに「白衣」の似合う理系男子と「魚八」の前掛けの似合う「兄(あん)ちゃん」なのですが、周りを取り巻く世界観が実は「近未来」である事が読み進めていくウチに段々わかって来るところがいいですね。
    是非魚八の兄ちゃんの卸している「合成蛋白」で主人公(通称:七三)が造る猫が観て見たいです。

  • 隼人-蘭の涙

    B-014

    隼人-蘭の涙  24P

    ムラヒロ

    【吉田円】

    1つのアイデアだけを頼りに描くには24ページは長すぎるように思います。

    【佐藤智美】

    いろいろ不思議…な作品
    東高サッカー部のストライカーで主人公・隼人には「美樹」という彼女がいる。
    しかし或る日突然「隼人は私の恋人」だと言う「蘭」という女の子が現れて……。
    異次元世界モノ或いは「パラレルワールド」もの…と言った方がいいのでしょうか?
    絵柄といい画面の醸し出す雰囲気といい…なんとも「不思議」な雰囲気の作品だと思いました。
    また不思議なのは絵柄&画面だけではなく、お話自体もなんというか…とても不思議です。
    別世界の彼女が主人公・隼人を自分の世界に連れていき、そのまま彼に留まって欲しいのかと思えば、不良たちに絡まれて撃退。その後急に女の子が「あなたはここに居てはいけない」と言い出し、彼をもうひとつの世界に送り返してしまう。。。
    いろいろよくわからない事はありますが、一番不可解なのは「蘭」がなぜ「このままではいけない」と思い至ったかが突然過ぎて全くわからない点です。不良に絡まれたから急にそう思ったのでしょうか…?本当に好きなら彼と一緒にいたいのでは…??とにかくあらゆる事が唐突な印象を受けました。
    物事が唐突なのは仕方無いとしても、「人の心の動き」はきちんと丁寧に描いてみると良いのは無いでしょうか?
  • HART FIELD

    B-015

    HART FIELD  47P

    なりしまそうき

    【吉田円】

    冒険活劇ものですが、新鮮味が感じられなかったのが残念。

    【佐藤智美】

    アニメを観ているみたい…な作品

    ローラースケートを履いて街に出没する少年スリ師・ハートフィールドの冒険譚。
    人物たちの描写が一つ一つ丁寧に描かれ、まるで「アニメ」を観ているなのような気分になれる作品だと思いました。アニメ作品で、強いていうなら宮崎駿監督のテレビシリーズ作品「未来少年コナン」や「名探偵ホームズ」を彷彿とさせるような…とにかくとても良く描き込まれていて緻密な描写が魅力だと思います。
    ただその一方で、少し前時代的な印象を受けます。
    おそらくそれは1ページに対しての「コマ数」が原因なのではないでしょうか?
    ザッとみた限りでは1ページに対して平均コマ数が7~8コマ。
    1Pで7~8コマの画面が47Pも連続するとなると読者の中には「かなり詰まった」…さらに「見難い」という印象持つ方も出てくるのではないでしょうか?
    また今の漫画の傾向的にも1Pで7~8コマ数はかなり多いコマ数で、もはや「児童誌」などでみられるくらいかと思います。

    印象的なシーンや作者さんが「ここは重要!」と思った部分は大きなコマで魅せる様、工夫すればさらに良くなる作品だと思いました。

  • すみみ

    B-016

    すみみ   21P

    橋田龍征

    【吉田円】

    カンニングをしてはいけない、という話と友情を絡めた展開でしたが、教育マンガのテンプレのような印象が強かった。

     

    【佐藤智美】

    「シンプル」でいろいろ分かりやすい…な作品。

    学校のテストの点数がいつも悪い主人公・すみみ。勉強が得意な親友・ありりの「勉強を教えてあげる」という申し出に素直になれず、自力でなんとかしようとする すみみだったが…。
    女の子同士の友情をシンプルかつ爽やかに描いていて好感が持てます。ただ肝心のカンニング方法が非現実だったり、数学の教師に再テストをお願いしてあっさり「OK」がでてしまう所などが「シンプル」過ぎて…勿体無い部分だと思いました。
    まずは自分がこの作品に登場する教師の立場になってみて、カンニング疑惑のある生徒が「再テスト」をお願いしてきたとき、どういう理由でならOKするでしょうか?今の作品の主人公の理由に「OK」…できますか?

    教師に「再テスト」を頼み込む際、先生を欺いたことはもちろん悪いし、さらに友人を裏切ってしまったことも非常に悔いていることを訴えるようなシーンにするだけでも作品の一つの山場になるような気がしました。
    もう少し踏み込んで「人間」を描いてみると良いのではないでしょうか?
  • 空天のアース

    B-017

    空天のアース  32P

    おちR

    【吉田円】

    某注名アニメの要素が随所にうかがえる。
    空帝王の娘が人を嫌な奴な設定なので、彼女のことを少年が信じて命をかけて協力するという流れに持ってゆくには、もう少し説得力が必要かもしれない。
    現状は勢いで持って行っている感じがしました。

     

    【佐藤智美】

    既視感がスゴい…な作品

    「地上に降りた我が娘と共に我と謁見した者に、全ての財産と知識を譲る…全ての人間よ、我を目指せ!」
    上記の空帝王の宣言により、世界中の人間が血眼になって空帝王とその娘を探す「空帝王時代」がこの物語の舞台。

    ある日、羽を持たない発明好きの少年・アースの元に空から一人の少女が降ってきた。
    その少女こそ空帝王の娘 クリュセリス・スゥだった。

    既存のアニメや漫画作品で「見たことある」なシーンや展開が盛り沢山の作品だと思いました。
    作者さんが好きで憧れる設定、ストーリー展開を中心に自分が描きたい画面を伸び伸びを描いている…
    そんな姿がこの作品から伝わってきました。

    既存のアニメや漫画作品で「見たことある」なシーンがいっぱいというのは、初期の作品作りには良くあることですし、まだ漫画や物語作りに慣れていない段階では他の作品に影響を受ける部分が多いのは当然かと思います。
    さらに言えば誰でも知っているお話やシーンほど多くの人に愛されている「証」だったりもする…いわば「王道」というヤツですね。

    この「王道」は「諸刃の剣」で、使い方を間違えると単純に「パクリ」と言われたり、また既に見たことが有ることを理由に読者には「既視感」や「飽き」といった感情を湧き上がらせてしまいます。
    残念ながら今の段階では、「既視感」や「飽き」といった段階で止まっている…そんな印象を受けます。

    ただこの作品の中では、作家さん独自の視点も伺うことができます。
    それは空から降ってくる少女・スゥの存在です。
    このスゥという少女は…空帝王の娘つまり「お姫様」で、羽のように軽やかでおそらく美少女にもかかわらず、長年地上で父親の財産目当ての人間たちに追い掛け回された経験から少々「ヤサグレて」しまっているんですよね。
    捕まった主人公を置き去りにして、自分はその隙に逃げようとさえするという…(笑)

    もっとこのお姫様を人間不信なキャラにして、純真な主人公の人柄で少しづつ変わっていく様子を描くとか、また何故自分の娘にそのような「役割」を父親が与えたのか…今現在の単なる「冒険活劇」に留まらずもう少し「人間ドラマ」として掘り下げることができるのではないでしょうか?

    「王道」に是非「自分の価値観」や「新しい概念」を付け足したり、独自の演出をしたりするなど工夫を凝らし「自分の作品」にしていってください。

    「彼らの更なる冒険はまた別の話」で終わる…それ以上の「ラスト」を期待しています。

  • キズモノ

    B-018

    キズモノ  20P

    中尾あみ

    【吉田円】

    幼なじみの恋愛ものに傷というアイテムを入れ込んだ作品。テーマにもう少し深いものがあれば既視感も軽減できたように思います。

     

    【佐藤智美】

    もう少し丁寧に…な作品。

    年頃になり、お互い気になる存在であるにもかかわらず…なかなか素直になれない幼馴染の男女の物語。
    ある日、良助は駅で盗撮犯の被害にあっている幼馴染のむつみを助けるがその際、
    顔に大きな傷跡を残す怪我をむつみはしてしまう…。
    顔に残る大きな傷跡=キズモノを巡り、男女の幼馴染が徐々にお互いの関係を縮める過程が丁寧に描かれています。
    …が、その一方で盗撮犯の登場から行動…言動などが「少し雑」に感じます。
    何故「盗撮犯」は彼女にそれほどの執着を抱くのかがよく分かりませんでした。
    「盗撮犯」→「刃物を持って脅して撮影」といった行為が同一人物の行う犯罪としてはレベルが違いすぎるというか…かなり危ないことをしているので、その理由などをもう少し丁寧に描くと良いのではないでしょうか?
     
  • voice

    B-019

    voice  44P

    あやぱん

    【吉田円】

    少女漫画のテンプレ的な内容ですが、しっかりと組み立てられていて、キャラもそれぞれの役割が明確だった。鼻歌というキーワードをもっと生かせれば良かったと思う。

     

    【佐藤智美】

    楽しく読める…な作品。

    とある軽音部の存続をめぐるストーリー。部員不足に悩む軽音部の部員・音羽はある日廊下ですれ違った男子学生の鼻歌を耳にしたことをきっかけに勧誘を試みる。音羽が勧誘した一癖も二癖もありそうな男性部員の名は伊吹 奏。音楽に興味を抱きつつも距離置こうとする彼の実姉は日本の歌姫・KYOKOであることが判って…。

    音楽がそして歌が好きということをテーマに描かれた爽やかな作品。
    THE・青春!!…という感じで可愛らしい絵柄と相性も良く、楽しみながら安心して読むことができる作品だと思いました。

    ただ作者サンが描きたかったのは音楽や軽音部…というよりも、どちらかというと「日本の歌姫」である姉への「劣等感」を軽音部の力を借りて弟・奏が乗り越えるという部分だったのでしょう、「音楽自体の設定」は少し曖昧なカンジがしました。
    軽音部といえばバンドサウンドが中心となりそうだし、日本の歌姫であるKYOKOとの音楽性についてそこまでバッティングするようなカンジがしませんでした。別に「目指す音楽スタイルが違う」と弟側が割り切ってしまえばいいような気がしますし、また「きょうだい」と言っても「同性のきょうだい」と「異性のきょうだい」では距離感も違ってくるのだと思います。どうしてここまで弟・奏が姉・KYOKOに「強い劣等感」を抱くのか…正直な所あまりピンときませんでした。
    こういった「葛藤」を描く際の闘いの場…「土俵」はなるべく同じ所の方が盛り上がるような気がします。
    もう少し伊吹姉弟の「距離感」について工夫をしてみると良いのではないでしょうか?

  • カマキリ

    B-020

    カマキリ   16P

    ぱのらま

    【吉田円】

    冒頭のニュースから女性と出会うシーンでオチは分かってしまった。もうひとひねり欲しかった。

     

    【佐藤智美】

    タイトルからネタバレ感…な作品

    16Pの短編作。巷では数ヶ月間で男性が次々と失踪する事件が起きている中、主人公の男性はとある一人の美しい女性に出逢ってしまう…。

    16Pでしっかりまとめてきているのがまず素晴らしいと思いました。ただ3Pの女性が出てくる時点でこのお話はタイトルの「カマキリ」のごとく、女性が男性を猟奇的に殺す(あるいは食べる)話であることが予想できてしまいました。昆虫のカマキリのメスが交尾後オスのカマキリを捕食するという習性はかなり認知されているので、このようなことは起こりやすいと思います。いわばホラー&サスペンス系のお話ではある意味上記のような設定は「お約束」であり「王道」なので、そこの部分はあまり気になりませんでしたが、予想がついてしまっている分、肝心のオチ…殺戮シーンの表現が重要になってきます。作者さんは自分の作品がエログロの路線であることを意識して…あるいは配慮なさったのでしょうか、表現を抑えめにされている、またペン入れをすれば雰囲気も変わるのだと思いますが、ページをめくった時のドキドキ感というか…あまり「目新しい」殺戮シーンでは無いと感じました。「王道な作品」を「作者独自の作品」にする為には「もうひと工夫」必要なのでは?と思いました。

  • 祓人-はらいびと-

    B-021

    祓人-はらいびと- 45P

    阿倉京至

    【吉田円】

    祓い人という特別な能力を持つ少年の設定と死んだ父を生き返らせようと呪術を使ってしまう少女という設定が、うまく絡み合った構成になっていたと思います。
     

    【佐藤智美】

    楽しんで描いていることが伝わって来る…な作品

    不動明王の力を借り人々を救う呪術師・祓人(はらいびと)である陽火(ようひ)。
    平安から続く一流呪術師の家系で跡取りの陽火から、ある日突然「手紙」を渡された月読小夜(つくよみ さよ)は「ラブレター」かと思いドキドキするが、そこには「お前には悪霊が取りついている!」とだけ書かれていて…。

    少年誌に載っていそうなヒロイック・ファンタジーものと言っていいのでしょうか?
    まだ漫画を描き始めたばかりの、「描くのが楽しくてしょうがない!!」というカンジが伝わってくる良い作品だと思いました。
    お話の方もうまくまとまっています。
    ただ「今までに見たことある人物配置と展開だな~」あるいは「よくある少年誌に載っていそうなアクションヒーロー漫画」という「形」にあまりにも綺麗にハマりすぎてしまっている為、読者的にはドキドキするところが少ないです。
    また作者さん自身も「こういう展開…あるよね?」また「こういう漫画あるでしょ?だからわかるよね?ね??」という話を描くことで安心&満足してしまっているのではないでしょうか?
    「展開」や「話」について読者側はある程度わかっていても、お話に出てくる主人公たちは「初めての体験」を作品内でしているハズなので、そのドキドキ感やスリリングさを表現することはできるハズです。

    次の作品では「登場人物」の掘り下げにも挑戦してみると良いのではないでしょうか?
    きっと作者サンにしか描けない魅力的な「キャラクター」が生まれると思いますよ。

  • 山の上の学校には何もない

    B-022

    山の上の学校には何もない  36P

    ケロスケ

    【吉田円】

    異形種の通う山の上の高校に通うことになった少年という設定よりも山彦の彼女の雰囲気の良さと、この二人が今後どのようになって行くのかに興味が湧いた。ネームもこなれていて読みやすかった。

     

    【佐藤智美】

    異種間恋愛モノ…な作品。

    高校受験に失敗した主人公。自宅から近いということだけで通うことになった「山上高校」には「特殊なことが2つ」ある。
    一つは「山の上」にあること、もう一つは「人じゃない」もの…鬼、天狗、河童、神&仏などの「人間以外のモノ」が通う学校だった……!!

    今流行りの「異種間恋愛モノ」を描いた作品で爽やかでサラッと読めてしまうのが魅力的な作品だと思いました。
    やまびこの「生駒さん」が可愛いです!!
    この作品では「妖狐」や「やまびこ」といった、ビジュアルとしては比較的「人間に近い」モノが中心となって展開していましたが、もっと「ビジュアル的に怖いもの」や「とにかくデカイもの」とかが出てきた時の主人公の反応が気になる作品だと思いました。
    今後に期待…な作品です!!
  • タイムストリッパー

    B-023

    タイムストリッパー  12P

    苦楽たくる

    【吉田円】

    時間が止まった世界で変質者が変質者の美学を語る、という流れが面白かった。

     

    【佐藤智美】

    シンプルながら…な作品

    「なぜだ…なぜ…誰も動かんのだ……!!」
    ある日自分に「時を止める能力」が備わった事に気づく男が主人公。
    「時を止める能力」を発動させる「きかっけ」は主人公の「ある行動」にあった……!

    「ストッパー」と「ストリッパー」をかけた…ですね(笑)
    個人的にはかなり好きな作品デシタ!!
    「タイトル」はもちろん内容も非常に馬鹿馬鹿しく(いい意味でw)…もうその潔さに思わず笑ってしまいましたね。
    何より「変態紳士」として「ブレない」姿も…「漫画の主人公」として優秀です!!!

    他の作品も是非読んでみたいと思いました。

  • パンチラから始まる恋はじめてみました

    B-024

    パンチラから始まる恋はじめてみました  29P

    sai

    【吉田円】

    パンチラと写生を掛け合わせるところが良かった。あえてバトルものにすることでギャグ性が増し、変な背徳感やエロさが軽減されて、読みやすかった。

    【佐藤智美】

    もう少しリアリティを…な作品。

    写真のようなクオリティでパンチラを絵におこし、オカズにして楽しむ主人公・見城。
    見たいと思った娘のパンチラは全て見てきたことを自負する見城は、自分の好みにどストライクにもかかわらず、まだパンチラをみていない新入生・ヒナにターゲットを絞る。一方ターゲットにされている新入生のヒナは自分のパンチラが狙われていることを知っており、なんとか見城に見られまいと抵抗を試みる。はたして2人の「パンチラ」をめぐる攻防の結末はいかに……!?

    2人の男女の掛け合いを少しHなテイストで軽快に描いているこの作品…女の子も可愛く描けているし、全体的に読みやすいのがとてもいいですね。
    ただ個人的に唯一引っかかってしまったのが、「ロールキャベツ」を食べるシーン。残念ながらあのロールキャベツを作るにはキャベツの葉の直径が「最低でも50センチ」は必要かと思います。作者さんのやりたいことは分かっていたので、少しHなラブコメ漫画だし何とかこの描写を受け入れよう…「飲み込もう」と試みましたが結局物語の最後まで引きずってしまって受け止めきれませんでした。せめて桂むきにした大根くらいであれば良かったのではないか…そんなことをひたすら思ってしまいました。たかが「漫画」されど「漫画」…自分の「表現したい事」を成立させるためには、ある程度の下調べはした方がいいように思いました。
  • 告白!

    B-025

    告白!   9P

    ひめここ

    【吉田円】

    告白のシーンを切り取った短編だが、もう少し二人の関係やエピソードが感じられる方が良いと思う。

    【佐藤智美】

    初々しい…な作品。

    「告白」の様子を描いた9Pの短編作品。
    男性から女性への「告白」する様子を切り取った作品で、
    「作品の内容」はもちろん作者サン自身も漫画を描き始めたばかりのような…そんな「初々しさ」に溢れた作品だと思いました。

    まだ描き始めたばかりで「人物を描くのが楽しくてしょうがない」ためでしょうか、9Pのほとんど全てのコマが「人物」と「セリフ」のみで展開しています。
    漫画はただの「イラストの連続」で出来ているように思われがちですが、「絵」「セリフ」などの「情報」が複合的に組み合わさった「画面」の連続で出来ています。
    誰かに物事をわかり易く情報伝達する際に「5W1H」…「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」という6つの要素が大切であるとよく言われますが、この作品には「いつ(When)」「どこで(Where)」にあたる「画面」が見当たらないのが残念ですね。
    この男女2人がいる「場所」「時間帯」などがわかる「画面」…その2つが入るだけでも読者はグッと読み易くなると思います。

    「場所」「時間帯」…その2つのことも意識して、是非今後も漫画を描きまくってくださいね!!

  • BLOODY UNDER GROUND

    B-026

    BLOODY UNDER GROUND   24P

    イナダコウイチ

    【吉田円】

    電車内のマナーを守らないやつを次々に殺して行くという設定に、ある種の痛快感はあるが、その主人公が刃物を持ち込んでいるというマナー違反という点が、作者の故意なのかどうか…。

     

    【佐藤智美】

    ブラックながらも考えさせられる…な作品
    どこにでもある電車の車内が舞台。かなりの乗車率のなか突如現れた全身黒ずくめの男。
    戦隊モノのヒーローのような出で立ちにも見える「その男」は乗客たちを次々と殺し始めて。。。

    面白かったです。
    ただ作者さんがひたすら残虐な描写を描きたいだけの「殺戮モノ」かと思いきや、最後のページで一捻りきかせてあって…「巧いな」と思いました。
    ブラックユーモアというか…風刺的な要素を含んだ作品で、読んだ後に少し考えさせられる内容となっていると思います。

    少しもったいないと感じたのは、作品の一つ一つの「描写の荒さ」についてです。
    最終的なオチを気づかれたくない作者サンのお気持ちはわかりますが、もう少し殺される人間の「描写」はわかりやすくした方がいいように思います。「優先席」を占拠する人を描く際は「優先席」という表示をもう少し大きなコマで描くとか…ネタバレまでしなくとも読んでいくうちに読者が「もしかしてコレって…」となっていく、また読み返した際に「なるほど、だからか…」と思えるような「画面」を入れた方が最後のシーンをさらに引き立たせてくれるような気がします。
    今のままだと読者によっては「なぜ殺されたかわからない」、または「このくらいのことで殺されるの?」と共感が得難い部分もあるように思います。
    最後の犯人が分かるシーンも、車内で乗客の反撃のセイでついた顔の傷跡等を表現するなど…少しあざとい表現かもしれませんが、効果的かと思います。あと少し修正するだけで、グッと面白くなる作品だと思いました。
  • ニケさん

    B-027

    ニケさん  6P

    銛 夕杞

    【吉田円】

    自分の縄張りを守っただけと言ったニケさん、かっこよかったです。

     

    【佐藤智美】

    短編ながら…な作品。

    主人公の飼っているニケさんは人間の言葉を話せる「不思議」な猫。ただそれ以外にも「不思議」がいっぱいあるようで…。

    面白かったデス!!
    6Pという短編にピッタリの内容、テーマ選びからもセンスを感じます。
    最後のオチも決まっていてすごく気持ちいい作品デスね!
    猫って「こういうこと考えていそうだなぁ~~」と思ってしまいました(笑)

    不思議な猫・ニケさん…うちにも欲しいデス。