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第9回ネーム大賞 2次審査作品講評

<総評>

 

■何回か審査員を休んでいる間に、えらく全体のレベルがアップしていて驚きました。これは、賞が広く知られるようになったからというのもあるとは思いますが、時代が大きく変化していることによる方が大きいような気がしました。
在野の無名の方々の漫画力が、ここ数年間でぐっと上がっているのだと思います。各自が引きこもって描いていたとしても、サルのイモ洗いのように場を超えて伝染する。日本の漫画の今後を考えると、大変期待できる現象だと思います。
もう一つの傾向は、良くも悪くも「出来がいい」「丁寧な」作品が増えていることです。古典の洋画やSF小説、単館系の邦画のような、良心的で職工的な、真面目な作品が急激に増えてきていると思います。こうしたものは、ここしばらく商業漫画界では弱かったので、こういう方々が商業誌に入って、良質な作品をたくさん描いてくれるといいなと思いました。
一方で、技術的にはイマイチながらも、強い念や個人的な衝動を感じる作品も多くありました。これもまた、最近の商業漫画では欠けがちなものですので読んでいてうれしかったです。
審査をしている間、COMとか、ストーリー劇画時代のガロとか、スーパーアクションとか、6~80年代の雑誌を読んだかのような感じで幸せでした。
技術性に長けたもの、作家性に長けたもの、いずれにしてもレベルが高いため、各作品の評価はやや辛口となりましたが、あくまで、「最後の一歩」を手助けしたいという気持ちからそうしたことで、なるべくひとつは具体的に指摘するようにしました。毎回指摘されて直すというのはあまり勉強にならないので、一つから応用を効かせて他の箇所の問題点については自分で気づいて次の作品では直していく、というようにしてもらえると、進化が早いと思います。具体的に指摘できなかった作品については、個人的に連絡を頂けたら、ひとつふたつ例を挙げて問題点を説明します。ツイッターやフェイスブックのメッセージなどでご連絡ください。
そういえば、休んでいる間に、配点の仕方も変わったのですね。キャラクター、ストーリー、演出力、オリジナリティの4つの視点で各5点満点、合計点での戦いです。
多くの作品において、各視点内での評価が大きく割れました。例えば、演出力で言うと、迫力や雰囲気はすごくあるので5、しかしながらわかりやすさなどで2や3、平均して3や4をつける、といった具合です。ストーリーも、その作品の内部で見るととてもよくできているので5、しかし他の作品と並べてみたときに目立たないという意味で3、寄って平均は4、キャラクターでは、インパクトは5、でも作りものっぽいので3、平均で4、オリジナリティでは、映画などから「こういうの描きたい」と引っ張ってきたような感じという意味では3、しかしながら今の漫画界においてはこういう作品を描く作家は少ないだろうという観点で5、平均で4、というような感じです。
ですので各作家さんは、僕の評価についてはコメント優先で読んで頂ければと思います。
また、この配点ですと、自然と技術的に優れたものが上位に入りがちです。10作品から漏れた人の中にも、「えも言われぬ」魅力を持つ作品がいくつかありました。こういう方は、あとで伸びると思うので、めげずに頑張って技術を付けていってほしいです。
いつもながら、今回は特に、一人の作家として大変刺激を受けました。ちょうど久々に、物語性の高いオリジナル作品を準備中、ということもあったかもしれませんが、プロアマ関係なく、ライバル作品として読ませて頂いたものも少なくありません。お互いがんばりましょう!(武富健治

 

■とても勉強になりました。昔、「俺はこんなにアングラで面白い漫画を知っているぞ…」などと私は言っていましたが、ネーム大賞の募集者の皆様は同じように、まさにオリジナリティがあって世間にまだ知られていない面白さをもっている人たちです。どんどんデビューしていただいてメジャー漫画しか知らないクソ大人たちをぎゃふんと言わせて漫画界を変えてください。時代を変えるのは「変わり種作家」です。これはAIでもできません。突然変異が時代を変えていきます。(見ル野栄司)

 

1次審査通過作品を対象に2次審査員全員が採点した点数の平均点、 講評コメント(総評含みます)を公開致します。審査員の講評コメントは任意のため全作品にはございません。予めご了承下さい。※採点の内訳:キャラクター・ストーリー・演出力・オリジナリティを各5点、合計20点満点で評価

 
    • A-002

      シトラス・エイジ  72P

      トラ太郎

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.4

      4

      3.6

      3.6

      14.8

       

      ■設定に乗れませんでした。髪型まで同じなのも気になりました。(古泉智浩)

      ■良質のSF。人類の本能に対してシニカルな目で語っていて良い。同じ顔になるというオリジナリティもある。少しオチが弱いというか予想通りか。(鍋島雅治)

      ■演出うまい。もっと変わったアイデアほしいかも。(見ル野栄司)

      ■人間の横の情報ではなく、人間の縦の本質を描いていて、オリジナリティがあっておもしろかったです。(山本英夫)

      ■面白かったです!! 今回、ペイ数の多いのが多いなあと憂鬱で読み始めましたが、すぐに没入しました。ただし、1P目のナレーションと2P目のナレーションが、僕的には対句的なつながりが薄かったため、2P目を読んでから何度か1P目を読み返しました。没入はそれからあとです。
      作者の年齢は、割と高めでしょうか?でもはっきり年代や性別がつかみにくい。
      絵柄的にも、コマ割りやセリフ回しなどでも。これは僕のたいへん好きな特徴です。
      世代的な制約をあまり受けていないのは、広く読まれる可能性を持っていると思います。
      コマ割りも大変うまいと思います。
      レベルが高いゆえに、以下、厳し目に評価してみます。
      絵(デッサン)がもう少し上手だったら、プロアマ問わずで、最高レベルの漫画になる可能性があったかと思います。清書したらどこまでうまくなるんでしょう?
      セリフも、活き活きしたところと、ストーリー運びの為に人為的に感じるところがkん財しています。例えば、「兄貴の研究所って何研究してるんだっけ」からの展開は、そこまでは自然なやりとりだっただけに、不自然さを感じてしまいました。
      しかし、ほんとに面白かったです。たまたま僕も、生まれて初めて、ハイティーン主役の長編の準備をしていて、うまく描けるだろうかと悩んでいて、気持ちがずっと落ちていたのですが、ライバル心がむくむくと出てきて、やる気が出てきました。(武富健治

      ■主人公が隕石の影響で増殖していくという発想は面白い。が、主人公はもっと困惑していいんじゃないかと思った。また政府、世間の対応・反応が急過ぎる感じがした。ラスト、話をここまでまとめる必要はなかったのではないかと思う。(尾上龍太郎

      ■もし現実に起こったら…と考えさせられるインパクトがある。(茶畑るり

       

    • A-005

      宇宙を向いて歩こう  40P
      タカハシジョー

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      4.3

      3.4

      3.1

      4.4

      15.2

       

      ■ネームが多くて圧迫感がありました。もうちょっと整理した方がいいですよ。(古泉智浩)

      ■びっくりしました。単純に良い話ではなくてぶっとんでます。ただぶっ飛び方が下ネタ方向だけというのが少し寂しいかも。この発想力ならさらに飛べたと思います。(鍋島雅治)

      ■もちっと読みやすく。大団円がよし。(見ル野栄司)

      ■宇宙人の霊、という発想。全体を包む鬼畜感。クライマックスの覚醒感。笑わせてもらいました。(山本英夫)

      ■面白かったです!! キャラも設定も(このふたつは分けにくいですが)良いのですぐに没入しました。作風の美学などもあるのかも知れま線画、全体的にもうちょっとゆったり読ませてほしかったです。5~60Pがぴったりの内容でしょうか。
      7Pのセリフによる説明、なにか、一人目の前で宇宙人の霊を成仏させるなど、たっぷり尺を取って見せてほしかったかも。20Pの「私のお母さんは…」のあたりも、このセリフ一つで一コマ取るなどしてゆったり見たかったです。ラストも、もうちょっと。
      でも、ほんとによかったです。ヘタウマも内容に合っていて魅力的です。(武富健治

      ■ものすごい迫力とエネルギーに溢れた作品。作者は「ちんこ」「アナル」を連呼したかったのだろうが、連呼することでそこに注意が行き過ぎて読むにつれて作品全体に漂う子供世界の楽しい雰囲気が薄まっていく感じがした。下ネタを使わずにこのエネルギーを出せたら凄い。(尾上龍太郎

      ■胸騒ぎがするインパクト。下ネタはキツイ。(茶畑るり

       

    • A-029

      MOON SHINER 第1話  46P

      近藤笑真

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.3

      3.8

      3.3

      4.1

      14.3

       

       

      ■続きが読みたいです。(古泉智浩)

      ■かっこいい主人公と話しですね。冒頭から数ページ主体が誰か分かりにくいのが損をしていると思います。32Pからの急展開もちょっとわかりにくいですね。(鍋島雅治)

      ■第一話ではなくて読みきりでやってほしかった。(見ル野栄司)

      ■時代劇。密酒。ハント。クライマックスがかっこよかったです。ブラックエンディングがとってつけたようで、ちょっと伝わりづらいのが残念でした。(山本英夫)

      ■すごくおもしろい「感じ」に満ちています。
      人物関係や、誰が何をしているのか、誰のセリフかなどがわかりにくく、一生懸命考えたり補ったりしながら読みました。
      また、この時代のアメリカって、映画などでもそうですが、ひとの気持と表情が日本人の感覚とかなり違うので、ただでさえ読み取るのが難しいんですよね。映画だと、雰囲気で強引に引っ張ってもらえますが、漫画だと読者が頑張らないといけないのでしんどいんですよね。
      時代設定や絵柄など、ああこういう本格的な漫画が増えてくれたらいいなと思っていたもので、プロになって活躍してほしいですが、難しい素材に取り組むには、ひとの二倍の能力が必要だと思います。今はそこまでの演出技量がないように思います。
      でも器が大きいので、将来にはとても期待します。
      演出力3は、わかりやすさは1か2ですが、絵の構図などのセンスはかっこよく4か5なので、平均しての3です。
      オリジナリティも、こういうのを引き受ける貴重な漫画家、と言う意味では5をつけたいですが、内容はよくある感じもするので、やはり平均して4、ということにしました。(武富健治

      ■難しい時代、テーマを選んでてスゴイと思った。主人公のキャラクターがしっかり出来ている分、敵のゴリアはもっともっと悪い男として描いた方が良かった。その方が主人公への感情移入量が増えて、この作品がもっと心揺さぶられるものになったと思う。(尾上龍太郎

      ■引き込まれる。少しだけコミカルさがほしい。(茶畑るり

       

    • B-012

      子子子子  139P
      静脈

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3

      3.1

      3.6

      4.1

      14

       

       

      ■最後まで何が描かれているのかよく分りませんでした。雰囲気はよかったです。(古泉智浩)

      ■シュールですねぇ。訳の分からないまま読ませてしまう演出力はすごいと思います。ネットならではの見せ方も工夫があって面白かったです。(鍋島雅治)

      ■映画化希望。(見ル野栄司)

      ■たいへんな作品ですね。ダークな発想。アンニュイな間。たまに押しつける哲学。前半が圧倒的におもしろかったです。(山本英夫)

      ■おもしろかったです。同時にいらいらした(笑)。それも作者さん的には狙いのうちだと思いますので、褒め言葉です。
      縦スクロールのネット漫画としての演出はとても効果的で、刺激的でした。キャラを覚えるまでに時間がかかるのが難点かも。この手の作品は、あまりわかりやすくし過ぎてもあれですけど、ツボはおさえてた方がいいですよね。それがうまくいけば、もっと面白くてもっと不愉快なかっこいい漫画になると思います。もっと若いうちに読みたかったな。(武富健治

      ■いきなり理解不能なシーンから始まり、次第に状況がわかっていく面白さ。ラスト近くのコマ割りというかページ進行は紙の漫画では表現できないネット漫画ならではで面白かった。これは漫画よりも映画で観たいと思った。(尾上龍太郎

      ■不気味な雰囲気は伝わるが、まとまりがない。(茶畑るり

 
    • B-031

      棋士と花魁  38P

      荒木峻文

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.3

      4.1

      3.3

      4.1

      14.2

       

       

      ■花魁と将棋という組み合わせが秀逸。主人公の生い立ちや心理描写にも惹きつけられ、将棋好きな自分にはただただとても面白い作品でした。花魁が次々将棋の強者を撃破していく、この物語の連載がぜひ読みたいです。(尾関高文)

      ■将棋は分らないですがスリリングでした。雰囲気もとてもよかったです。(古泉智浩)

      ■よくできたお話です。着眼点もいい。時間軸が読みにく新妓の回想にする必要があったかな?と思います。中盤、情緒にするか緊張感にするかの背際でどっちつかずになって中ダレしたのがもったいないかなと思います。(鍋島雅治)

      ■勉強になった。(見ル野栄司)

      ■ストーリーも絵柄も風情のある作品ですね。(山本英夫)

      ■おもしろかったです。最初から誤字はつらかった。あと、吹き出しの大きさや位置とコマの中の人物の大きさなどがいまいちちぐはぐで、誰のセリフか(コマの中にいる人物のセリフなのか、相手がしゃべっているセリフなのか、など)、迷う個所が多くありました。
      途中、詰め過ぎでだれるのと、ラストの演出も、ちょっと疲れが出たのかもう一歩な感じがしました。ストーリーは、よくできている、と言う感じでした。絵がきちんと入ると、感情移入できるようになるのでしょうか。このあたりはネーム大賞の審査は難しいです。
      完成作で判断したい作品。(武富健治

      ■将棋に全く明るくない私でも面白く読めた。豪華絢爛な花魁とみすぼらしい棋士のコントラストがいい。雰囲気のあるいいセリフがいくつもあった。将棋盤に回想が描かれるトコが好き。作者の将棋以外の江戸時代ものが読みたくなった。(尾上龍太郎

      ■設定が風変わり。将棋に疎いと興味がわかない。(茶畑るり

       

    • B-034

      ガーターベルトを脱がさないで!  20P
      オノデラユズカオ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.4

      2.8

      3.1

      3.5

      12.4

       

       

      ■女の子がかわいくて興奮しました。(古泉智浩)

      ■とても可愛らしいお話。女の子の心理がよく描かれています。ちょっとエロいけどほっこりもしますね。(鍋島雅治)

      ■ほっこりする。(見ル野栄司)

      ■女性心とガーターベルト。かわいい作品でした。(山本英夫)

      ■ううむ、えろい。エロマンガは基本的にそれほど好きじゃないんですが、すごくのめり込んでしまいました。不健全な漫画はいいですね。
      ネーム大賞は、猛者が多いので、このシンプルすぎる話だと上位にあがって来ないです。3部作くらいにして人物の心情やストーリーの展開などで、実力がわかるようにして応募するといいと思います。(武富健治

      ■テーマは面白いが、主人公の心の中の葛藤がもっとあってしかるべきだと思った。主人公がかわいいので、主人公の日常がどんな風なのか見たかった。相手の男のキャラクターももっと見せてほしかった。(尾上龍太郎

      ■作者の経験値の低さ、ファッションの知識の少なさを感じる。(茶畑るり

       

    • B-043

      チャンピオン  71P

      小田切こうし

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.6

      3.3

      4.1

      3.5

      14.3

       

      ■人物像に深みがないのが気になりましたが面白かったです。(古泉智浩)

      ■上手な絵と見せ方ですね。チャンピオンに反則にもうちょっとレフリーは厳しい気がしますが、少しそこが気になりました。後味は悪いというか苦いですね。(鍋島雅治)

      ■オチが暗い。(見ル野栄司)

      ■正統派のストーリーで飽きずに読ませてもらいました。エンディングがちょっとわからなかったです。対戦相手がパンチをもらった一枚絵が、とてもかっこよかったです。(山本英夫)

      ■うううう~ん。60ページくらいまでは、文句が付けようもない感じで、めちゃくちゃ面白かったのですが、え、主人公、この経験でこういう人になっちゃうの?というのが、急にチープで、非常にがっかりしました。なんでこうなる…??? 60ページまでだったらオール5だったかもしれません。他の方の講評が気になる…。(武富健治

      ■作品全体はよくまとまっているが、主人公が悪くなっていく過程をもっと細かく描写してほしかった。主人公が勝たなくちゃいけない動機が女だけなのが寂しい。トレーナー徳さんのキャラがいいのでもっと重い決めの一言が聞きたかった。(尾上龍太郎

      ■人の心の動きの描き方が魅力的。(茶畑るり

       

    • B-047

      ぼくの1学期  93P
      比良野

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.5

      3.6

      3.5

      3.1

      13.6

       

       

      ■スクーターで二人乗りする場面が素晴らしかったです。(古泉智浩)

      ■良いお話。DVカレシの使い方も上手いですね。身上書の小道具も効いています。もっと短くしたほうが締まると思います。(鍋島雅治)

      ■もっと大ゴマを使うといいかも。(見ル野栄司)

      ■登校拒否。視線恐怖症。出会い。克服。純成長ものでした。(山本英夫)

      ■冒頭、アップばかりが続いて人物の位置関係がわかりにくかったですが、タイトルが出てからは、背景も程よく入って読みやすくなりました。アップがちでも、構図などに気を付ければもうちょっと読みやすくなると思います。場面のメリハリも、形としてはそれなりにつけてありますが、もっと意味づけが欲しい。例えば、川に落ちて風呂に使っているシーンでは、回想のクラスメイト達の顔のシーンのコマなどを小さくしても、風呂に使っているシーンをもっともっと大ゴマにするとか、次のページで、風呂から出て、寺島さんとしゃべるまでの間に、何コマかとるとか、間合いが要ると思います。メリハリのつけ方がうまくないので、効果が少ない割にページだけがかさんでいく感じ。このネームは自分のための第一稿で、人に見せるのは第2稿かな、と思います。
      各人物ももうちょっと、実際の人物のような個性や存在感が欲しい。物語を作るためにこさえた、映画に出てくる「キャラ」という感じがします。構成や演出を徹底的に練り直して、もう一度作ってみたらよくなると思います。(武富健治

      ■不登校児の成長譚が丁寧に描かれている。寺嶋さんのようなシェルターは都合が良過ぎるが漫画なのでまぁいいか。寺嶋さんはいい事をたくさん言ってるが、決めとなる一言のセリフがあればもっと良かった。寺嶋さんとの心の交流が清々しいが、中一ぐらいの男子はもう少しエロ目線があってもいいと思うのでエロでドキドキするシーンがもっと欲しかった。(尾上龍太郎

      ■テーマが身近で親しみやすい。話の流れ、セリフが自然で読みやすい。(茶畑るり

 
    • C-016

      DEEP FOREST  33P

      小湊真吾

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.6

      3

      3

      3.9

      13.6

       

       

      ■登場人物の容姿が変わるので把握するのが大変でした。(古泉智浩) 

      ■シュールギャグ。ラストも意表をついた「物体O」的なネタ。スラップスティックぶりが突き抜けています。(鍋島雅治)

      ■漫画界の未来にとって絶対必要な漫画家である。(見ル野栄司)

      ■質のいいコントみたいな漫画で面白かったです。(山本英夫)

      ■やりたいことは伝わってくるし、ところどころは面白いんですが、全体的に、この話だともうちょっと絵がうまくないといけないし(何がどうなっているかすぐにわかるような構図力などですね)、もう一歩な感じです。こういう話は、何度も練り直すとつまらなくなるので、一発で面白く構成できる能力を磨くといいと思います。たくさん描けば、自然に身に付くと思いますので。(武富健治

      ■狂ってる!(いい意味で!)演繹的に描かれたストーリーだが、それぞれのキャラがイカれているので(いい意味で!)読んでて楽しかった。シュールな世界なので所々にあるツッコミはいらないかな。オチもイカれててイカしてる。(尾上龍太郎

      ■ハチャメチャさが良いがもう少し洗練を。(茶畑るり

    • C-030

      ヒューストン  74P
      トラ太郎

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.6

      4.3

      4

      3.9

      15.8

       

       

      ■非常にわかりやすい物語で絵もとてもきれいだったので、楽しくすぐに読むことができました。同じようなテーマで時間をお金に置き換える「TIME」という映画がありましたが、「時間を貯める」という要素が楽しく、より新しく感じました。時間を貯める際の方法があまりに漠然としすぎてもう少し納得できるような(手軽な装置を使うなど?)ものだともっとスッと入ってきたかも知れない、と思います。(尾関高文)

      ■空間移動のシステムをほぼ無視しているのがよくないと思います。(古泉智浩)

      ■ヒューストンというシステムの着眼とシミュレーションもお見事。楽しく読ませてラスト爽やかですね。少し長いかもしれません。(鍋島雅治)

      ■長いので文字を少なく、大ゴマをもっとつかいましょう。(見ル野栄司)

      ■時間を貯金できる世界だが、無駄な時間にこそ人の絆や幸せや成長が詰まっている。設定をそれぞれのシーンやセリフでうまく料理してあっていい作品だな、と思いました。(山本英夫)

      ■最後、おばあちゃんの死か何か来るのかなと思いドキドキしましたが、ハッピーエンドでホッとしました。他の方と逆で、トラ太郎さんの場合、無駄なシーンが少なすぎる感じがします。ところどころ、例えば海外旅行のシーンなどムダに入れるとか、余裕が欲しい気がします。人物のアップでも、最初に印象的なのが、大学の先輩が自爆して顔を赤くするシーン。主人公にもっと贅沢にアップや大ゴマを与えてあげた方がいい気がします。最後もおばあちゃんの話題が二回も出つつ、本人の登場なし。こういうきっちりした性格の方だからこそ、こういう話を思いついたのかもしれませんが(笑)。
      キャラクター一人一人も、物語の中ではキャラ分け出来ていますが、全漫画の中で見た場合、キャラが弱い感じです。ルーカス博士が一番印象に残りますかね。80P~90Pに増やしても、主人公たちのアップが見たいです。こういった豊潤さが出れば、シトラス・エイジよりこちらが上かもしれません。(武富健治

      ■誰もが一度は夢想する時間貯蓄。その功罪を上手く描いている。効率を優先し過ぎたらどうなってしまうのか。ドラマとしてよく出来ている。ただ、時間貯蓄の弊害が主人公周辺の話ばかりで社会が描き切れていなかったのが残念。時間貯蓄が常態化した社会はもっと不安や疑心に満ちていると思うのでその世界の細かい描写がもっとあったらなおよかった。あと、ヒューストンシステムありきで話が始まっているので、そのシステムの説明も欲しかった。嘘でいいので読者を丸め込む時間貯蓄の原理を読みたかった。(尾上龍太郎

      ■心が動かされる。主人公に感情移入しやすい。(茶畑るり

    • C-038

      あの夏の大王さま  40P

      井上ハヤオキ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.5

      3.8

      4.1

      3.8

      14.8

       

       

      ■子どもが紋切り型な感じがしてもっと活き活きしているところが見たかったです。(古泉智浩)

      ■雰囲気のよいマンガですね。あまり起伏はありませんが、兄妹の出来事を通しての変化がもう少しあればなと思いました。(鍋島雅治)

      ■読みやすい。(見ル野栄司)

      ■純粋な作品で、心が洗われますね。(山本英夫)

      ■兄妹がよく、わくわくして読みました。風景説明の大ゴマの使い方が、良くない気がします。旅立ちのシーンは、他を小さくしても1P1コマ○○使うくらいの大ゴマがあってもいいと思いますし、「最後尾」のコマは、そのコマだけで、すごく列が続いているというのが一目でわかる構図が必要だと思います。妹の「私が持ってる」は、描いておくべきだったと思いますし、大王イカの目も、何コマも使って印象付け、最後にそのドアップ、というくらいに贅沢にページを使った方がいいと思いました。(武富健治

      ■兄妹の夏休みの大冒険。兄妹そして母のキャラがいい。全体に漂う牧歌的な感じもいい。チケット失くすトコで兄がちょっとクール過ぎるかな。ダイオウイカ見て失神する妹がかわいい。イタリア人設計士ってのもいい。日本人じゃないってだけで作品全体の世界観が広がっている。イタリア人の女の子と交流するシーンがもうちょっとあってもよかったかな。この兄妹の話をもっと読みたくなった。(尾上龍太郎

      ■絵柄がかわいい。宮崎駿アニメをうすめた感じ。(茶畑るり

    • C-047

      妻、小学生になる。  35P
      村田椰融

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.9

      3.6

      3.8

      3.8

      14.7

       

       

      ■人生や生活にはもうちょっといろいろな面があると思いますが、とても面白かったです。(古泉智浩)

      ■いい話で、奥さんのキャラクターが秀逸によく出来ています。お弁当の中瀬どころも良い。ラストすこしあっさり目かな?(鍋島雅治)

      ■上手。(見ル野栄司)

      ■死んだ妻が小学生の姿を借りて、残した家族にメッセージを伝えに来る。メッセージが漠然としているので、具体的なエピソードを絡ませると、より締まった気がします。(山本英夫)

      ■冒頭、がさがさした感じで、面白いけど疲れる絵だなあと思って読んでいましたが、読み終えてみるとそれもなかなか味わいがあってよかったです。
      プロポーズした場所、に対して「正解だ」のセリフはいらないかなあと思いました。
      しかし、これほんとうに35Pですか? 間合いがよく、ゆったりと味わい深かったです。(武富健治

      ■「夫婦とは?人生とは?」といったいいメッセージが入ってる作品。ただ、小学生の元奥さんがふっきれ過ぎてる感じがした。奥さん側にも再会した興奮とか感動とか動揺があるもんだし。あと、もう少し小学生らしさが垣間見えてもいいのかな、と。小学生としての生活も見たかった。(尾上龍太郎

      ■設定は面白いが、展開が早く、人物の気持ちについていけない。(茶畑るり

 
    • D-012

      傍観者たち  102P

      砦おくと

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.6

      3.9

      3.4

      3.5

      14.3

       

       

      ■主人公の存在感が薄くて、視点を整理した方がいいと思います。(古泉智浩)

      ■イジメ問題を傍観者に視点をあてて描いた力作だと思います。学生たちの時代の雰囲気、空気感がよく出ています。(鍋島雅治)

      ■勇気、友情、勝利。(見ル野栄司)

      ■贅沢なコマ割りで、読みやすかったです。現代病である傍観者と傍観者の友情を描いていて独特な世界観でした。(山本英夫)

      ■重厚で、読み応えがありました。ただあまりに漫画がまだうまくないので、誰が誰なのか誰が何を誰にしているのかなどがわかりにくく、キャラクターの立て方見せ方などももうちょっと再考する必要があると思います。上手くなれば、とてもいい作家さんになると思います。
      演出では、最初の暴力録画シーンは一コマくらいにして、先生が再生したところで、音楽とともにがっつり見せる、という演出でもよかったのではないでしょうか。
      前半は詰め過ぎで、後半はちょっと大ゴマを使い過ぎでページを食い過ぎのように万字ました。(武富健治

      ■いじめの傍観者対傍観者というテーマが面白い。いじめの報復が喫煙の動画投稿と恐喝現場の音声公開だけじゃつまらない。もっとねちっこい方法で篠山を追いつめてほしかった。いじめっ子側の傍観者・新井の心の内がどうなっているのか分かりづらかった。(尾上龍太郎

      ■テーマが身近で親近感が沸く。もう少し人物の描き分けを。(茶畑るり

    • D-017

      跳び出せ! 武道ガールズ  31P
      天城能人/アマギヨシヒ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.5

      3.3

      3.9

      3.4

      13.7

       

      ■男の子がなぜ取り合いになっているのか納得できませんでした。(古泉智浩)

      ■ちょっと懐かしい感じのストーリーですが、キャラクターが生き生きしてカップルの初々しさがよかったです。ラストは弱すぎ。(鍋島雅治)

      ■不思議な魅力。(見ル野栄司)

      ■絵がとってもうまいですね。(山本英夫)

      ■武闘シーンはもちろんほかのシーンも動きがうまくて、楽しく読めました。ただ、そういう動きのあるシーンを「描く」のが楽しくて仕方ないという感じに見えてしまうので、読者は見せつけられている感じがしてやや置いてきぼりになりますし、印象深くがっつり残るべきシーンが流れてしまいます。ところどころ、自分を偽って(=演じて)、動きを止めたり、自分の美学よりも多少下品に、大ゴマを取ったり、どアップを入れたり、コントロールするといいと思います。
      いい原作と、いい担当編集者が付けば、モーニングとかで人気作家になれるかも、と思いました。(武富健治

      ■主人公がハツラツとしててカワイイ。格闘シーンは丁寧で読みやすく上手い。ライバル三砂先生との試合シーンはもう少し長くてもいいと思った。あっさりし過ぎなのがもったいない。昔の傷だけがサナエの欠点で他が無欠な感じで共感が乏しかった。カゲロウの事が好きなのはわかるが、どれぐらい好きかが伝わって来なかった。読後感はカゲロウくんモテモテでいいねって感じ。タイトル、もっといいのがあるんじゃないのかなぁと思う。(尾上龍太郎

      ■女性キャラが良い。安定感抜群。(茶畑るり

    • D-018

      数学はそこにいる  52P

      ヌンチャク伊藤

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.6

      3.5

      3

      4

      13.6

       

       

      ■席の問題であまり数学が活かされていない感じがしました。(古泉智浩)

      ■数学で解く恋の可能性というのは面白い着眼です。きゃらもそれぞれ個性的でよいと思います。台詞のセンスもいい。クライマックスやや盛り上げに欠けるかもしれません。(鍋島雅治)

      ■絵がうまい。(見ル野栄司)

      ■ちょっと読みにくく、何が起きてるのかわからず、頭に入ってこなかったです。(山本英夫)

      ■写植が小さくて読みづらかった! セリフの大きさは、構図や画力と同じように、漫画の重要な演出の一つなので、大きめに描くように癖をつけた方がいいと思います。
      ネーム大賞なんで、ネームでいいんですが、これは、自分の絵がどういう風になるのかわかっている担当に見せるネームだと思います。実際の清書の絵とは違うデザインにしてもいいので、ネーム用に、誰が誰だかぱっと見てわかる絵を、もうちょっと足して提出した方がいいです。
      内容がよさそうだっただけに(あまりに読みにくくて後半は流し読みしました。流し読みしたのは、今のところこの作品だけです)、惜しかったです。(武富健治

      ■知的好奇心をそそる作品。数学に絶対的自信を持っている数学部部長・秋山のキャラがいい。決めゼリフの見せ方も上手い。下原くんが隣に座るかどうかのシーン以外にも数学を使った下原くんへのアプローチシーンがあったら、この作品はもっと魅力的になったと思う。タイトル、いいね。(尾上龍太郎

      ■淡々としている。もう少し抑揚がほしい。(茶畑るり

    • D-023

      陰陽師の情熱的な日々  18P
      バラシ屋トシヤ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.8

      3.4

      3

      3.9

      13.7

       

      ■陰陽師とセクシーさが絶妙にマッチした漫画ですぐにのめり込んでしまいました。地獄先生ぬーべー以来のエロと除霊のコンビネーションはもっともっと読んでみたくなりました。あとはセクシーさを増して頂けたらいうことはありません。(尾関高文)

      ■一番しょうもなかったです。(古泉智浩)

      ■陰陽師なのにAV周辺で解決するのが意表をついていました。一番の変態が主人公ですね。むくわれない戦いが切ないです。(鍋島雅治)

      ■面白い。(見ル野栄司)

      ■エロい陰陽師。コメディ。『帰れ』でクスッとしてしまいます。(山本英夫)

      ■全体的に、ギャグのネタはそれなりに面白く、ところどころすごくいいところがありました。もうちょっと率を上げるといいと思います。あるいはこれで3本くらい連作にするとか。実力の程がちょっとはかりにくいです。完成作で、投稿した方がいいタイプかもしれません。(武富健治

      ■下ネタを扱っていながらエロさが感じられなかった。作中に出てくるAVのタイトルが凡庸過ぎる。こういう細かい所にも笑わせる工夫がほしい。(尾上龍太郎

      ■男子ウケしそう。不安定さも魅力。(茶畑るり

 
    • D-026

      盗まれた絵画とおじさん  24P

      若里 実

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.5

      4

      4

      3.3

      14.2

       

       

      絵の上手さと物語の素晴らしさで、もうこれは連載で読みたくなる作品。「美術品」という枠組み以外でも色々と読ませて頂きたくなる漫画家さんです。タイトルだけもう少しこの漫画くらいカッコよかったら・・・と思ってしまったのですが、それは私個人の趣味でございます。(尾関高文)

      ■絵の謎が同性愛だったことが腑に落ちませんでした。(古泉智浩)

      ■淡々としていますが、ちょっと深層心理に触れるミステリでした。ちょっとインパクトが足りなかったかも。(鍋島雅治)

      ■テクニカル。ビックコミックに持っていってほしい。(見ル野栄司)

      ■魅力的なテーマやシーンがみつかりませんでした。デッサンがうまいです。(山本英夫)

      ■ビッグコミックとかにフツウに載っていても全然おかしくない作品ですよね。今回、そういう感じの達者な作品が多いです。ただ、良く出来過ぎていて、少しドラマとか映画とかの孫コピーみたいな感じもします。量産できるかがプロとして求められるかのキーかもしれません。美学で演出を控えめにしているかもしれませんが、主人公はもう少し大ゴマにしたりして立てた方がいいと思います。(武富健治

      ■絵画ミステリーをコンパクトに上手くまとめている。だが、主人公が淡白なのがもったいない。もっとクセのあるアクの強いキャラクターにしたらもっと印象的な作品になったと思う。(尾上龍太郎

      ■じわじわと心にしみる。大人っぽい展開。(茶畑るり

    • D-030

      始まりの契約者 100P
      トラ太郎

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.8

      4.4

      4

      4.4

      15.9

       

       

       ファンタジーの世界観に「自動車」という組み合わせに惹きつけられました。さらに主人公も魅力的で(ヒロインもとてもかわいいです)清々しい気持ちにさせられました。車の描写がもう少し違うものになれば、より入り込める気もします。(もっと自動車を生き物よりにしたり車の機能を増やすなど…)主人公の車がなぜすごいのかがわかる理由を、もう少し知りたくなりました。(尾関高文)

      ■レースに迫力がありました。(古泉智浩)

      ■自動車レースをファンタジーに移行するのは面白い試みでした。戦いの意味も意志も高いキャラたちもいいですね。車のディティールとデザインにもう少し独創性とデザインに凝ったらなお素晴らしいと思います。(鍋島雅治)

      ■ファンタジーカーレースものとしていいかも。もっと短くしては。(見ル野栄司)

      ■カーチェイスシーンが迫力満点でした。(山本英夫)

      ■うううう~む。こんなのも描けるんですね。こりゃあすごい幅のある才能ですね。ほぼ言うことはありませんが、前半(冒頭)のうちに、車や街をもう少し大きく印象的に見せてほしかったかも。もちろんその場合、主役機が出てきたときはそれよりさらにでかく見せないといけなくなりますが。キャラも、もう少し個性を持たせられたら最高です。既視感があるというか、物語の中では各キャラとも機能しますが、他の作家の作品と並べたときに弱いんですよね。でもほんとに、早くプロになってがんがん活躍してほしいです。(武富健治

      ■架空の場所、時代、状況ながらすんなり物語の世界に入れた。主人公アルスの強い意志が全編に感じられ共感できた。ライバル・ユリウスやメルのキャラもよく出来ていて、主人公との関係性も面白かった。最後の決戦時、アルスがもっと窮地に立たされてもいい。ゴールした後、もう少しアルスの死を読者に匂わせた方が生きてた時の感動があったと思う。タイトルはもっといいのがあるように思う。(尾上龍太郎

      ■絵がキレイ。世界観が大きくて、ついていくのにちょっと頭を使う。(茶畑るり

    • D-043

      真白い背中  48P

      深空

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.6

      4

      3.5

      4.1

      14.7

       

       

      まず「江戸時代の独自の文化を知る」という喜びがこの漫画にはありました。知らないテーマをこのようにうまく切り取られる物語に引き込まれてしまいます。さらにそれにまつわる人々の物語に心を打たれました。贅沢を言えば各々の顔がもう少しはっきりと違って描かれていれば、と思いました。(尾関高文)

      ■彫り師の免許皆伝を得たのにそれをすぐ捨てるのは変でした。(古泉智浩)

      ■火消しと彫り物の物語というモチーフ。ラストのロジックの転換は面白かったですが世代交代する展開が少し分かりにくかったですね。(鍋島雅治)

      ■ドラマがうまい。(見ル野栄司)

      ■時代劇。火消し。刺青。なかなか見つからない貴重な題材でした。(山本英夫)

      ■面白かったです。というか、ものすごく面白くなりそうだった、です。誰のセリフなのか、誰が何をしているのかぱっとわからなかったり、演出が、一つ一つばしっと決まらない感じで、途中からもどかしくなってしまいました。火消がスミを入れる3番目の理由も、中途半端に透けて見えてしまうし、後半の語りも長すぎて、読むのに疲れてしまいます。内容が内容だけに、すぱっと気持ちよく読みたかった。表情や視線の方向なども、いまいち場にそぐわない感じのコマが多く、なにか意味があるのかと余計に探ってしまい、集中しにくい感じがありました。読者の感覚をもっと細かく察して、寄り添えるように、頑張って精進してほしいなと。数描けば、身に付くと思います。(武富健治

      ■江戸時代の火消しと刺青の文化を勉強できた。漫画には情報が必要だと常々思っているのでこういう文化を伝える漫画はなくてはならない。留吉と留三の父子関係もよかった。それぞれの思いがぶつかりながらも最後は一つになる展開は爽やかな読後感がある。ただ、繰り返しになってる部分が散見されたのでそこをすっきりさせればもっと感動的な作品になると思う。(尾上龍太郎

      ■惹きつける絵の雰囲気。知らない世界を漫画で知ることができる。(茶畑るり

    • D-046

      考えすぎて生きるの辛い。  12P
      花楠月

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.8

      2.6

      2.9

      3.1

      12

       

       

      考えすぎてしまう、というテーマ自体そこまで目新しいものでは無いのかもしれませんが、イケメンが常に恐れおののく描写はとても面白く感じました。とにかくもっともっと「ぶっ飛んだ想像をして結果なんだかうまくいく」みたいなわかりやすいパターンを沢山見てみたいと思いました。(尾関高文) 

      ■もう少し展開があってもよかったかなと思いました。(古泉智浩)

      着想は面白いのですが、もっと面白くできる一歩手前でどのネタも止まっている感じ。もっと深掘りするといいと思います。(鍋島雅治)

      ■セリフは写植打ってほしい。(見ル野栄司)

      ■おしゃれな漫画ですね。(山本英夫)

      ■ところどころギャグが決まって面白かったです。
      モノローグが、いろんな人が使いすぎて誰のものだかわかりにくいです。演出的に、一人称的な演出、作品だと思うので、モノローグは主役だけに絞るなど、いろいろ考えた方がいいです。たぶんまだ若い人だと思うので、ガシガシ描いてどんどんうまくなってください。(武富健治

      ■主人公の青さが面白い。考えてる時の選択肢はもっとあった方がよりキャラが立つと思う。周囲の神代への反応は好意的だが、むしろ関心がなくても神代の過剰な考え過ぎが際立ったかもしれない。神代がもっともっと考え過ぎたらより面白くなる作品。(尾上龍太郎

      ■主人公の素敵さにもう少し説得力がほしい。(茶畑るり

 
    • E-006

      胸の中の協奏曲  36P

      西野杏

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.8

      3.8

      3.8

      3.3

      14

       

       

      ■その道に詳しくないのですが他の目指すべき道はないのでしょうか?(古泉智浩)

      ■夢を諦めた者の苦しさ。夢を諦められない者の苦しさ。夢は呪い。その恐ろしさとすばらしさがよく描かれていると思います。ラストにも一上げしたかったとこ。意志決定からが少し長すぎた。(鍋島雅治)

      ■熱くて良いかも。(見ル野栄司)

      ■少女漫画風な画面が綺麗な漫画でした。(山本英夫)

      ■主人公の設定、いいなと思い、かなり感情移入して読みました。その分、こうはんがあまりに単純にアップダウンし過ぎて、あれ、こんな人騒がせな子だったんだ、と少しテンションが下がりました。内面を正直に描くのはすごく好感持てますが、迫力はそのままに、もう少しきめ細かく、ラストに持って行ってほしかったです。それこそクラッシック演奏の技術のように。コマ運びや、構図、人物や視線の向きなど、「これじゃない」感を感じる個所が多く、ちょっと読みにくかったです。でもめげずにがしがし描いて頑張ってうまくなってほしいです。(武富健治

      ■夢をあきらめ挫折した沙織のキャラが上手く描かれていてわかりやすく、物語に入っていきやすかった。再び挑戦を選んだ時には音楽が聞こえてくるような躍動感があった。夢を追い続ける小豆はもっと悲壮感が漂ってた方がオケ入団に賭ける思いが伝わってくると思う。この後の波瀾万丈の物語も読んでみたい。(尾上龍太郎

      ■勢いにやや空回り感がある。人の嫌な感情に共感。(茶畑るり

    • E-020

      SANADA6匹 95P
      SHIRAYA

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.8

      4.1

      4

      4

      15.3

       

       

      ■虫の力が絶大な割に活躍が乏しいような気がします。(古泉智浩)

      ■虫の忍者というのは面白いです。時折はさまるコテコテギャグが味となるか邪魔となるか微妙な処。クライマックスで太助の活躍がもう少し欲しかったところ。たまたま援軍のおかげで勝てた感じがします。(鍋島雅治)

      ■この絵でもっとSF時代劇描いてほしい。(見ル野栄司)

      ■すごい画力ですね。虫を魂と見立てて体内に入り闘うという設定、ワクワクしますね。(山本英夫)

      ■ストーリー中と同様、作風も、タイムスリップして出てきたような、非常に古風な作品。個人的には嫌いじゃないです。メインキャラで唯一現代人である花子が、現代風に見えないのは、これも作風ありきでわざとと考えると味わいですが、さすがにちょっと気になるシーンもありました。キャラの顔が、魅力的に感じられるコマと、そうでないコマの差が大きすぎる気がします。ところどころ、花子がやけに魅力的でした。主人公が個性弱いと思います。ラストアクションはもう少しがっつりと見たかったです。今回の投稿作品には多い傾向ですが、上品にまとめすぎる感じがこの作にもありました。エンタメですので、もっと大ゴマなどぜいたくに使い、ドーンと読ませてほしい感じです。どこの雑誌なら載るだろうかと、非常に考え込みました。いろいろな青年誌に持ち込んで、意見を聞いてみてほしいです。(武富健治

      ■面白かった。タイムスリップを上手い嘘で説明している。蟲という着眼点もいい。主人公はじめそれぞれのキャラがわかりやすくセリフの言い回しもよかった。コマ割りをもう少し工夫すればよりドラマチックな作品になると思う。(尾上龍太郎

      ■安定感抜群。スケールが大きく、爽快感がある。(茶畑るり

    • E-038

      チッキとピピ  94P

      圓山りす

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      4.4

      3.6

      3.9

      4.4

      15.8

       

       

      ■キャラの絵が素晴らしいです。どのキャラも可愛く、魅力的で、全てのポーズが芸術的ですらありました。このキャラクターだけで作品展を作って欲しいくらいです。漫画も素晴らしいのですが、絵本もぜひ描いて頂きたいと思いました。(尾関高文)

      ■状況がわかりにくかったです。(古泉智浩)

      ■素晴らしい。冒頭部ちょっと世界観が分かりにくくスロースタートでしたがたたみかけるような絶望感とそこからの気持ちの上げが良かったです。(鍋島雅治)

      ■長い。(見ル野栄司)

      ■絵がめっちゃうまいですね。絵だけでも見てられます。(山本英夫)

      ■とにかく絵がうまいですね。作品の存在感は、昔はこういうの多くあったと思いますが、今で見ると個性的です。せっかく絵がうまいし、この異世界なので、場面転換などで背景だけの大ゴマとかがもっと見たかったです。ページ単位で見ると、いいコマ割りですが、似たようなページが多いのでだんだん飽きてしまいます。数ページ単位、十数ページ単位で、メリハリをつけるといいと思います。そのために、実際には振らなくてもいいですが、自分の中で、20ページくらいずつ、「○○谷の章」などと銘打って、この賞はロングショット中心、などと、章ごとに見栄えの差をつけるといいと思います。キャラクターも、見た目の割に中身に個性がないので、意外とぱっと見て誰が何をしているのかがわかりにくいところがありました。主人公たちの名前が、読んでいてなかなか覚えられませんでした。早いうちに印象深いシーンで名前を呼ばせて、確実に覚えてもらえるよう工夫した方がいいと思います。(武富健治

      ■独特な世界での人間じゃない生物の冒険譚。ファンタジー感満点でキャラ達が活き活きとしている。が、この物語の世界にはあまり多くのセリフはいらないと思う。セリフの多さがこの不思議な世界の良さを半減させているように感じた。最低限のセリフ量でもこのキャラ達は見事に読者をこの世界に引きずり込んでくれるのだから。(尾上龍太郎

      ■小動物(?)と、爆発などの大きな見せ場のギャップに読みごたえがある。(茶畑るり

    • E-046

      宇宙人の友達 34P

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      4.8

      4.4

      4

      4.4

      17.1

       

       

      ■素晴らしかったです。マナちゃんがかわいい。(古泉智浩)

      ■異種との交流物、差別を乗り越えるテーマはすごくいいですね。大好きです。(鍋島雅治)

      ■カマキリはゴキブリの仲間なんですよ。(見ル野栄司)

      ■なかなかシュールで面白かったです。見た目は関係ない、みんな心を持った生き物なんだから、が伝わりました。(山本英夫)

      ■とても面白く、いい話でした。こういうのは、作者自身がおたくや変人なのを正当化するためにちょろく描いているように見えてうんざりする場合が多いのですが、この作品は、主人公の相手をリアルなカマキリの絵にすることで、いい感じに突き抜けていて、ちょろさを感じませんでした。どこまで突き抜けるか、こういう判断はとても重要ですね。突き抜け具合がよかったので、日常のディティールも非常に映えていたと思います。あとはもう、清書でどれくらい絵がうまく入れられるかだけですね。(武富健治

      ■最初カマキリなんてと思ったがだんだんかわいく見えてきて作者の術中にハマってしまった。グロテスクな造型の宇宙人にせずカマキリという形を選んだ作者のセンスがいい。宇宙人が当り前になりつつある世界が違和感なく受け入れられた。マナちゃんが猫を食べなくてホッとした。何気ない話だが読後に言いようのない爽快感がある。(尾上龍太郎

      ■キャラの見た目が最高。メッセージ性もあり、雰囲気がいい。(茶畑るり

 
    • F-014

      長ぐつをはいたカエル  32P

      井上ハヤオキ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.9

      4.4

      4.1

      4

      16.2

       

       

      ■絵柄が独特ですがとても魅力的なタッチで、最後は涙ぐむほどに物語に引き込まれました。お話も素晴らしく、一読者として感動いたしました。絵本を描いた女の子が最後出てこないのもとても良かったです。(尾関高文)

      ■子供が病気なのはかわいそうですね。(古泉智浩)

      ■ぐっとくるお話ですね。泣いてしまいました。最後の絵本の落ちも、しみじみと染みてきます。大好きな作品です。(鍋島雅治)

      ■良い話。短編集だしてほしい。(見ル野栄司)

      ■とてもいいお話でした。(山本英夫)

      ■冒頭、少しコマが小さくて読みづらい感じがありましたが、とても素晴らしかったです。絵柄も、いろいろな時代やジャンルからの影響を幅広く受け、オリジナルな感じに消化されているのがいいなと思いました。この絵だからこそ、この内容が映えますね。いろいろな作品を読んでみたいですし、どのくらい、こうした作風が世の中に受け入れられるのかも興味があるので、是非プロになってバリバリ描いてほしいです。(武富健治

      ■全俺が泣いた。圭ちゃんが死ぬのは何となくわかってたけどその後の展開で泣いた。キャラも愛らしく話もテンポよく読みやすかった。ネームながら作者のタッチと丁寧な描き込みがこの世界を色鮮やかに見せている。作中のカエルの物語と現実が上手くリンクしているのもよかった。(尾上龍太郎

      ■メルヘンチックな絵がかわいくインパクトがある。(茶畑るり

    • F-018

      おねえちゃんと暗黒おままごと 他2編 21P
      コジママユコ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.4

      3.3

      3.1

      3.4

      12.7

       

       

      ■自分に幼稚園の子供がいるからかも知れませんが、主人公の女の子の可愛さがとてつもなかったです。お姉さんの年齢も絶妙でこの2人の関係性がとても面白く、ほっこりしました。お姉さんが妹から、何か大事なことを学ぶ回も見てみたいものです。(尾関高文)

      ■なんでもない内容なのに魅力的でした。(古泉智浩)

      ■ほっこりするお話ですね。(鍋島雅治)

      ■かわいい。(見ル野栄司)

      ■かわいらしい漫画ですね。(山本英夫)

      ■雰囲気があって、日常のいい感じは出ていると思います。
      これで1冊描ければ、需要はあるんじゃないでしょうか。ネーム大賞だと、このサイズでしたら、6話ほど連作にして、各話に関連や変化を持たせれば、もうちょっと点数が取れるかと思います。個人的には、デザインなどがありものなのがとても気になってしまいました。(武富健治

      ■面白いテーマだと思うが、各回お姉ちゃんの暗黒っぷりが足りない。妹は無邪気でかわいく描けてると思う。それぞれもう少し長いのが読んでみたい。(尾上龍太郎

      ■キャラがかわいく魅力的。ほのぼのとハラハラの絶妙なバランス。(茶畑るり

    • F-041

      人魚の島  29P

      山野 木世美

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.1

      3.6

      3.5

      3.8

      13.9

       

       

      ■完成原稿ではもっと怖そうですね。(古泉智浩)

      ■人魚伝説を映画で言うモキュメンタリーたっちで描いたのは面白かったです。ラストは本当はどっちなんでしょうね?(鍋島雅治)

      ■もちっと怖くても良いかと。(見ル野栄司)

      ■サスペンスホラー的な漫画、好きです。(山本英夫)

      ■好きなジャンルなので、面白くも読みましたが、逆に評価も厳しめになってしまいます。第1話なのですね。何話くらい続く話なのでしょう? もう少し複雑なプロットで、長編で読んでみたかったです。(武富健治

      ■人魚伝説の島を探索ってだけでドキドキする。島の住民はもっとクセのある人達の方が面白い。説得力を持たせるための教授だけどいなくても物語はできたと思う。主人公達と島という二極化でも面白い。途中までがPR映画だったってのはいい。ベタだけどオチは好きだ。(尾上龍太郎

      ■まさかの展開。やわらかい気持ち悪さ。(茶畑るり

    • F-049

      オバケの幽姫ちゃん 22P
      颯騎

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      4.3

      3.9

      3.8

      3.9

      15.2

       

       

      ■読んだことがない味わいでとても面白かったです。(古泉智浩)

      ■すきだなぁ、この話。とてもステキ。(鍋島雅治)

      ■ほっこり。(見ル野栄司)

      ■しゃれの効いた作品ですね。(山本英夫)

      ■冒頭、あまり期待せず読み始めたのですが、存外途中からとてもおもしろかったです。是非、続きも読んでみたいです。1話だけだと、ちょっと実力がはかりにくいので点数は辛目になりますが、是非どこかに持ち込んで、続きを描いてみて下さい。(武富健治

      ■最初はどんな恐い話になるのかと思ったら明るくほのぼのしたコメディだった。お化けとの共同生活を決意する老夫婦が愛らしい。幽姫ちゃんが恐いまま終わってしまって残念。もう少し可愛げのあるシーンが見たかった。この後、どんな事件が起こるのか読みたい。(尾上龍太郎

      ■老夫婦の明るいキャラが良い。続きが読みたい。(茶畑るり

    • F-051

      ジェネシス 29P
      松任あしゆ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      3.4

      3.9

      3.4

      3.5

      13.7

       

       

      ■意味がわかりにくかったです。(古泉智浩)

      ■創世記の話。面白いですね、もうちょっと意外なラストを期待していました。(鍋島雅治)

      ■良いオチ。(見ル野栄司)

      ■結末が、ちょっとわかりずらかったです。(山本英夫)

      ■基本的に好みの話です。それゆえに、荒さが気になる。将来漫画家になって、何本か代表作を打ち立てた後に、再度向かい合ってほしいようなそんな原案的な作品だと思います。ところどころ、わかりにくい点があります。例えば、夢の中から始めるのであれば、夢から覚めた後、もっと早いうちに、そこがどういう世界なのかわかるような街のショットを入れるべきかと。現状の、家のショットでは、現代なのか、少し古い時代の話なのか、近未来なのか、良くわからないまま重要な冒頭の夫婦の会話を読者は読むことになり、集中できません。また、ラストも、タイムマシンというのがどういう装置なのか、よくわからないので(というか普通に考えると、単に人間が過去や未来に飛ぶものしか想像できない)、研究者の生まれる前の子供が、古代の女性の腹に入ったというのが、いまいち納得できません。読者がどのくらいの幅を持って想像するかをイメージして、余計な迷いは起こさせないように、自分の期待する読みに、精密に追い込んでいく技術が必要だと思います。読者は、想像力のない生き物ではなく、いろいろに想像してしまう生き物だということを強く認識して、漫画を描いていってほしいです。(武富健治

      ■キリストの生誕をこんな風に発想する作者のセンスがいい。惜しいのは作中に神と時間の関係性および概念が示されていなかった。主人公が考える、もしくはフリッツが考えるでもいいのでそれらが示されていればこの作品はもっと重厚でダイナミックな作品になったと思う。一朝一夕で答えの出るものではないが作者なりの思想が見たかった。(尾上龍太郎

      ■非日常感の雰囲気は良いが、ちょっと背伸びしている感がある。(茶畑るり

    • F-055

      君が好き 73P
      山口タカシ

      キャラクター

      ストーリー

      演出力

      オリジナリティ

      合計点

      4.1

      3.6

      3.9

      3.3

      14.8

       

       

      ■すごく引き込まれました。(古泉智浩)

      ■おおお。身近でよくある暴力を真っ向から描ききりましたねぇ。主人公たちもですが敵役のちんぴら具合もいいです。せつないラストですね。タイトルが泣かせます。最後に呼ぶ名前は半竹の方なんですね。(鍋島雅治)

      ■もっと明るく。(見ル野栄司)

      ■手榴弾のスパイスがきいていて、面白かったです。(山本英夫)

      ■雰囲気とか、人物の絵はとても好きです。セリフの言葉回しや、物語の運びなどが、とても幼い感じで、実際に作者がものすごく若いのか、そういう感じを出したくてわざとそうしているのかわかりませんが、あまりうまくいっていません。例えば、冒頭で「〇〇市○○の○○で」というセリフがありますが、これが後で出てこないならそれでもいいんです。ただそのあとで何度も、「○○に寄ってくるから」「○○でそんなことがあったんだねー」などと出すのであれば、「〇〇市△△の□□で」のような感じにして、あとのセリフに出てくるのは、3つのうちどれかを迷わせないようにする気遣いが必要になると思います。描きたいものが強くある感じは伝わります。それはとてもいいことで、一番大事なことですが、一方で、それを読者にしっかり間違いなく届けるための、クールな目が必要になります。これは、たくさん描いてたくさん批評を受ければ、身に付くものです。まだまだこれからの方だと思うので、頑張ってほしいです。演出力は、わかりにくさでは2ですが、迫力は4なので、間を取って3とします。(武富健治

      ■おどり、半竹、しほの友情が素晴らしいだけにラストはショックだった。いじめっ子達も上手く描けている。手榴弾のピンを抜いてから爆発までのページが少々長く感じた。そこは冗長にせずテンポよく読ませてほしかった。(尾上龍太郎

      ■絵のクオリティーが高い。今っぽい話と雰囲気。(茶畑るり