マンガ on ウェブ売上報告
さて、リニューアルのついでに(?)「マンガ on ウェブ」のこれまでの売上をご報告致します。
弊誌「マンガ on ウェブ」は2015年4月に創刊し、今年で3年目に突入しました。
年に4回発行、現在第9号まで発売されております。
これまでの売上表はこちらです。
これをグラフにするとこんな感じです。
そうです。
とうとう赤字金額が1,000万円を突破してしまいました。
平たく申し上げますと、全然売れていません。
雑誌制作にはデザイン費、作家様に支払う掲載保証料、人件費がかかりますので、まだその費用を回収できるほどの売り上げが上がっていないということです。
セールを展開すると急激にダウンロード数が上がるものの、まだまだ有料で一定の販売数を獲得できていないというのが正直なところです。
(ちなみに損益が分岐する販売冊数は定価額販売8000冊前後です。)
累計赤字1,000万円。
これはさすがにヤバいのでは?と皆様は思われるかもしれません。
しかしどうでしょう。
そこまでまずいことでしょうか。
弊社としてはむしろこれでいいと思うのです。
え?
いいんです。
売れてないのがむしろいいのです。
みなさん考えてみてください。
この世の中には売れよう売れようとしているものが幾多数多とあります。
人々は口々に唱えます「やれこうすれば売れる、いや、あーすれば売れる。」
ターゲットは女性なのか男性なのか、年齢層は?ジャンルは?オタククラスタへの訴求は?
市場を仔細に調査し、読者にコミットしたマーケティングがどうとか、
そういった話はよく聞きますが、ここでみなさんにお聞きしたい。
そんなことやって売れた人を見たことありますか?
ないはずです。
なぜなら
売れる可能性があるものは、この世にたった一つしかないからです。
それは
それは
それは…
今売れてないものです。
売れてないということは「売れる可能性がある」ということなのです。
だからいいのです。
えー。
えー。
えー…。
じゃあよかった〜。
というわけでweb雑誌「マンガ on ウェブ」は第9号からはSide-A、Side-Bの2冊販売を止め、1冊に凝縮して展開していきます。
また今号から新連載が5本始まりました。
その中でも「LOVE FOR SALE〜俺様のお値段〜」(内田春菊)、「637日-軍と死-」(莉ジャンヒュン)はマンガ on ウェブが初めての発表となるオリジナル連載になります。
どちらもむちゃくちゃ面白いので読んで下さい。
また4月よりついにweb雑誌オリジナルの電子単行本のリリースが始まりました。
「Stand by me 描クえもん」(佐藤秀峰)
「EVIL〜光と影のタペストリー〜」(塀内夏子)
「1勝22敗1分け」(見ル野栄司)
どれも作家の情熱がこもった自信作です。
数年後になるかも知れませんが、単行本コンテンツの売上も合わせて事業を黒字化することは可能であると考えています。
このように、このまま攻めの姿勢で突っ走っていく所存です。
休刊、廃刊、の予定は一切ありません。
最低100号まで続けます!!
半年後にはまた新たな売上報告もしたいと思います。
宜しくお願いいたします。
漫画家や志望者の方は是非掲載希望のご連絡をください。
出版不況によって短期で利益を出さなくてはならないため、似たような漫画を採用しがちな商業誌にはない、自由な作品をお待ちしております。
もっと熱くオリジナリティーに満ちた面白い漫画雑誌を作っていきます。
引き続き何卒宜しくお願いいたします。
マンガ on ウェブ運営一同